ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

キャプテン・フューチャー

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。

物質生成装置

人類は、昔から、「安心」「優越感」「満足」「自己重要感」「幸福」等を得るために、「集める」という行為に精を出した。
集めたものは、
・人気
・奴隷(兵士、臣下、国民と呼ばれることもある)
・お金
・エネルギー
・米(日本独自)
・牛等の家畜
・気、プラーナ
・魔力
・愛、忠誠
などであった。
自分が価値あると思い込んだものを、多く集めれば集めるほど良いと思ったのである。

ところがだ。
数千年の昔から、優れた想像力を持つ人間は、なぜか同じようなことを考えていた。
時代によって、いろいろに表現されるのだが、割と近年では、アメリカのSF作家エドモンド・ハミルトンが、『キャプテン・フューチャー』(1940~1951)の中に書いているものだ。
ハミルトンは天才で、10歳で高校に、14歳で名門ウェストミンスター・カレッジの物理学科に入学している(17歳で放校になったが)。
彼は、日本では大正時代という時に、今日でいうシミュレーション仮説に近いことを考えてたフシがある。
シミュレーション仮説とは、この世界はコンピューターが作った仮想世界であるというものだが、ハミルトンの時代はコンピューターが無かったので、この世界は、科学者が実験室で作って運営しているミニチュアの宇宙と考えたのだ。
そのハミルトンが『キャプテン・フューチャー』で、宇宙のどこかにある「物質生成装置」というものを書いている。あらゆるものが、この物質生成装置から出現するが、何が出現するかは、人間の思考のままだ。
おそらく、「物質生成装置」で出現するのは、物質そのものというよりは、エネルギーとか霊的物質といったもので、人間が想像したものがエネルギー体になり、それが何等かの作用で物質化するのだろう。
だから、宇宙の彼方に出かけ、物質生成装置(エネルギー生成装置と言うべきかもしれない)を手に入れれば、思考するだけでいかなるものでも得られる。
日本のおとぎ話で言えば、「打ち出の小槌」が物質生成装置で、今日では「思考は現実化する」という考え方が広く普及している。

だが、宇宙の彼方などに行かなくても、実は、脳が物質生成装置である。
これは、斎藤一人さん流に言えば「信じられない人は信じなくていいから」である。
『ヒマラヤ聖者の生活探求』の中に、考えるだけで家(新しく快適な家)を出現させる少女の話があるが、本来は誰でもそんなことが出来る。
もちろん、精神レベルの低い人間が、みだりにそんなことをしない(出来ない)ような仕組みにはなっているのだろうが。
しかし、物質生成装置としての脳を動かすのに必要なことは、コマンド(指令)を与えるだけである。
私も、モノというのではないが、現象として、脳にいろんなものを作ってもらったことがある(何度も書いた、天体観測やテレビ放送に関係するものだ)。
良いコマンドであれば、即座に、希望したモノや現象が出現する。
そうでなくても、いろいろな相互作用を起こしながら、結果、希望のものが現れるのである。
物質生成装置の働きを制限するリミッターを外す方法は、思考空間を広げる・・・というよりは、思考空間を制限するものを外すことだ。
『ヒマラヤ聖者の生活探求』の隊員達も、そうやって、物質生成装置としての脳を使えるようになったのである。








大海原で1本の針を探す

偉大な漫画家である水野英子さんの作品『ファイヤー!』の中で、若い黒人バンドが歌っていた歌に、こんな歌詞があったと思う。
「俺が卒業する時、教師が言った。お前はよく出来る___(忘れたが、外交官とか弁護士といったエリートの職業)になりなさい。俺は立派に採用されたが、仕事は床掃除だったよ」
半世紀前のアメリカ・・・法律や建前に反し、人種差別が平然と行われていた時代だ。
後に私も学歴差別は露骨に味わったが、小学生の時に読んだその話は、非常に強烈に印象に残っている。
差別はまだまだ、なくなりそうにない。
『火星人地球大襲撃』という映画で、地球人よりずっと進歩していた火星人が滅びた理由が、火星人の「異物の排斥」指向だったが、これも差別思想だ。
我々の社会も、異物(変わり者)を排斥することは変わらない。

では、世の中を敵に回した変わり者はどうすれば良いか?
ウィンストン・チャーチルの名言を思い出す。
「決して屈服するな。決して、決して、決して」
チャーチルは、ナチスに対して屈するなと言ったのかもしれないが、一般的に、「屈服するな」を「諦めるな」と言った方が良い。
つまり、
「決して諦めるな。決して、決して、決して」
だ。

『キャプテンフューチャー』という昔のNHKアニメ(原作はエドモント・ハミルトンの歴史的傑作)で、キャプテンフューチャーことカーティス・ニュートンは、魂を醜い半漁人の中に入れられても、あるいは、魂を抜かれ身体を失っても、決して諦めずに、最後は勝利するという、おそるべき粘りを見せた。
ある時、原始的な惑星に囚人達と共に放置され、しかも、その惑星が1年後には崩壊するという危機の中では、囚人達と仲良くし、金属を採集し、溶鉱炉を作るといった、ゼロから始めて宇宙船を作るという離れ業をやった。
「生きている脳」サイモン・ライトに、誰かが、「それは大海原で1本の針を探すようなものです」と言うと、人類最高の頭脳サイモンは、「では、探そうではないか」と力強く即答し、そして、彼らは見つけた。1本の針を。
「決して諦めるな。決して、決して、決して」
どんなに状況が不利でも、ギリギリまで粘ることを忘れてはならない。









↓応援していただける方はいずれか(できれば両方)クリックで投票をお願い致します。
人気blogランキングへ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 人生・成功哲学へ
プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


当ブログは第1期ライブドア奨学生ブログです。
Kay Twitter Home

執筆のご依頼




最新コメント


月別アーカイブ
記事検索
ブログバナー&Mail


メールはこちらへ

PV since 2010/09/08
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

人気ランキング参加中
にほんブログ村 哲学・思想ブログ 人生・成功哲学へ
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ ひきこもりへ


タグクラウド
QRコード
QRコード