ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

ガンマン心得十カ条

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
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夢遊病者の驚異的な能力を得る

夢遊病とは、意識は眠っているのに活動している状態のことを言うのだと思う。
ところが、夢遊病者は、単にふらふらと歩いているだけではないことがある。
例えば、目が覚めていたら恐くて絶対に立てないような高い場所に立っているようなことがあるらしい。
それどころか、高いだけでなく、高度なバランスを取ることが必要な塀の上を、ふらつくことなく見事に歩いていたという話もある。

作り話も多いだろうが、夢遊病の状態にある剣士が、目が覚めている時よりはるかに強く、達人級であったという話が沢山ある。
いや、剣の極意、武道の極意というのは、夢遊病のような状態になることではないかと思う。
心が済んでいるどころか、心がないのである。
まさに無の境地であり、それなら無敵ではないだろうか?

夢遊病の状態の時、普段より能力が格段に高いとしたら、その理由は、何も考えないことで「恐れがない」からだ。
マカロニウエスタン『怒りの荒野』の中に、初老の凄腕ガンマン、タルビーの「ガンマン心得十カ条」というものがある。
その6番は「危険な時ほどよく狙え」で、これは、あらゆることに通じる重要な心構えだ。
しかし、普通の人は、それが出来ない。
恐れがあるからだ。
鍛え抜かれ、心頭を滅却し、恐怖を超えられる者のみが可能なことだ。
しかし、それは、ある意味、夢遊病の状態になることで、夢遊病患者が高度な能力を発揮することがある理由がこれなのだと思う。
アニメ『ノワール』の「イントッカービレ ACTE I」で、幼い時から恐るべき力を持つ「世界で最も凶暴な姫君」シルヴァーナの「私には恐れはない」という言葉が非常に印象的だった。
彼女の特殊な育ち方が、そのような最強の精神を作ったのだろう。

ラグビーなど、激しいスポーツの中で、時々、こんなことがあるらしい。
強いタックルを受けて転倒した選手が起き上がった時、ぼーっとした顔つきをしているので、「大丈夫か?」と、ぽんと叩きながら声をかけると、「ああ、大丈夫だ」と応える。
そして、普通にプレイを続けるが、無駄のない、非常に良い動きをする。
ところが、その選手は、タックルを受けて倒れてからしばらくの記憶がなかったりする。
つまり、夢遊病状態でプレイしていたのだ。
また、本当かどうかは知らないが、前田日明さんの自伝『パワー・オブ・ドリーム』の中で、前田さんがマーシャルアーツの全米王者ニールセンと戦った時、前田さんは試合の序盤でニールセンのパンチを顔に受けた後の記憶がなく、その試合後、友人を助手席に似せて車を運転している時に不意に意識が戻り、「あれ、俺、なんで車運転してるの?」といった感じだったという。
ニールセンに勝った試合のことも全然覚えていないと書かれていた。
こういった話は、作り話も多いだろうが、割とよく聞く話であり、実際に、このようなことがあるのだと思う。

心が澄み切り、無になれば不可能はなくなる。
それに近付くほど、能力は高くなり、引き寄せも自在になっていく。
瞑想が良いのは、そのような状態に慣れ、その感覚を掴み、いつでも、速やかにその状態に近づくための訓練だからという面があると思う。
また、普段から、呪文をよく唱えていれば、無の状態になることが多くなり、いざという時にも呪文を唱えれば、無我に近付き、高い能力や神秘力を発揮出来るだろう。
そんな意味からも、呪文(あるいは、真言や念仏)が奨められる。








危険な時に落ち着くには

『怒りの荒野』は、リー・ヴァン・クリーフとジュリアーノ・ジェンマが共演したイタリアの西部劇(日本ではマカロニ・ウェスタンと呼ばれる)だ。
ジェンマは、私が最も格好良いと思う男優だが、禿げた中年のクリーフはそれを上回る。
ところで、この映画の中の、「ガンマン心得十カ条」が有名だ。
Wikipediaから引用すると、

・教訓の一 決して他人にものを頼むな(1st lesson. Never beg another man.)
・教訓の二 決して他人を信用するな(2nd lesson. Never trust anyone.)
・教訓の三 決して銃と標的の間に立つな(3rd lesson. Never get between a gun and its target.)
・教訓の四 パンチは弾と同じだ。最初の一発で勝負が決まる。(4th lesson. A punch is like a bullet. If You don't make the first one count good.)
・教訓の五 傷を負わせたら殺せ。見逃せば自分が殺される。(5th lesson. You wound a man, You'd better kill him. Because sooner or later, he's gonna kill You.)
・教訓の六 危険な時ほどよく狙え。(6th lesson. Right put it, right time, well aimed.)
・教訓の七 縄を解く前には武器を取り上げろ。(7th lesson. Gonna untie a man, take his gun before then.)
・教訓の八 相手には必要な弾しか渡すな。(8th lesson. Don't give a man any more bullet, You know he's gun use for.)
・教訓の九 挑戦されたら逃げるな。全てを失う事になる。(9th lesson. Every time You have exact challenge, You lose everything in life, anyway.)
・教訓の十 殺しは覚えたらやめられない。(Last lesson. When You start killing, You can't stop it.)

私は、アンブローズ・ビアスの『悪魔の辞典』は少しも良いとは思わないが(まあ古い)、この「ガンマン十戒」とも言われる教えは、見るたびに感動するほどだ。
そのどれも、この世で生き抜く貴重な知恵だが、私が最もよく思いだすのは、6番目の「危険な時ほどよく狙え」だ。
この言葉のおかげで救われたことは、何百回あるだろうか。

「危険な時ほどよく狙え」とは、つまるところ、「落ち着け」「パニックに陥るな」ということだ。
それさえ出来れば、人生、そんなに難しいものじゃない。
だから、どんな時にも落ち着ける何か・・・技術、テクニック、心の拠り所、あるいは、信念や信仰といったものを持っていなくてはならない。

そして、究極の「落ち着く」とは、無になること・・・無我、忘我、没我になるということだ。
こう言うと難しいが、普通の人間として分かる言い方をすれば、一休の遺言とも言われる、
「心配するな。なんとかなる」
だ。
あるいは、
「なるようにしかならない。でも、なるようにはなる」
と達観することだ。
これらを、平常時ではなく、緊急時に出来るかどうかだ。
昔のモービル石油のCMで流れていた、鈴木ヒロミツさんの『気楽に行こうよ』ほど気が抜けた感じはどうかと思うが、もし、本当のピンチであんな歌を歌えれば大したものだろう。

危機の中で、心が澄み渡り何も恐れない。
それが人間の憧れである。
どうすればそうなれるかというと、やっぱり、訓練しかない。
小さな危機から始め、心を乱さずに自分を動かすことをやってみる。
何度も何度もやっているうちに出来るようになる。
そうなれば、もう、恐れるものは何もないだろう。









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プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


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