「マカロニ・ウェスタン」とは、イタリア製の西部劇のことだが、イタリア、アメリカでは、「スパゲッティ・ウェスタン」と言うらしく、マカロニ・ウェスタンと言うのは日本だけだ。
マカロニ・ウェスタンという言葉は、有名な映画評論家だった淀川長治さんが作ったものらしい。
しかし、スパゲッティがイタリアの代名詞みたいなものであるところが面白い。
私もスパゲッティ(最近はパスタという言い方をするが)は大好きで、先月の29日、インテックス大阪で、初音ミクさんのライブ&企画展「マジカルミライ2020 in OOSAKA」に行った後、JR大阪駅の近くでスパゲッティを食べたものだ。
今年の3月には既に、飲食店の客は少なくなっていたが、今はもっとそうかもしれず、そのスパゲッティのお店のサービスも非常に良かったが、その店に後から入って来た4人連れの若者達は、食事をしながら顔を寄せ合い、大きな声で会話をしていた。それが彼らの生活態度なのだろうから、新型コロナウイルスの感染も増えそうである。
ちなみに、「マジカルミライ2020 in OOSAKA」の新型コロナウイルス対策は完璧で、主催者やスタッフの努力は大変なものだった。
ライブコンサートでは収容人数を50%に制限したとはいえ、1万人規模の会場が凄い人数であることは一目で分かる。
しかし、初音ミクさんのライブでは、観客は、いつもなら歓声を上げてミクさん達を応援するのであるが、マジカルミライの公式ウェブサイトで要請されていた通り、誰も声を出さず、歓声の代わりに、ペンライトを離して拍手をしていた。
以前は、初音ミクさん関係のコンサートのお客さんのマナーの良さを感じていたが、それが戻ってきた感じで、それを含め、新型コロナウイルスには良い影響も確かに多いと思う。

ところで、マカロニ・ウェスタンの人気作品である『怒りの荒野』(1967)は、リー・ヴァン・クリーフとジュリアーノ・ジェンマという人気俳優の競演であるが、私は、世界一格好の良い男はジュリアーノ・ジェンマだと思っているが、禿げたリー・ヴァン・クリーフは、ジェンマに優るとも劣らない。
この映画で、クリーフ演じるタルビーという名の凄腕ガンマンが、ジェンマ演じる若いスコットに、「ガンマン心得十か条」を教える。
私は、その中の、No.6である、
・危険な時ほどよく狙え。(Right put it, right time, well aimed.)
というのが大好きで、これは、誰もが心に留めておくべきと思う。
普通の人は、いろんな意味で危機的な状況、あるいは、切羽詰まった状況で、焦り、慌て、浮足立ち、軽率なことや感情的なことをして、結果、全てを失ってしまうことがある。
ところが、大物はそうではない。
それを、少し前に、アメリカのトランプ大統領の姿に見た。
大統領選挙が行われた後、開票が進み、バイデン候補が圧倒的優勢で、マスコミは「バイデン勝利」を報道し、バイデンも勝利宣言を行った。
だが、その時は既に、選挙に不正があることは分かっていたが、主要メディアの全てが、そんなこと(選挙不正)は全く報道せず、ただ、バイデンを次期大統領と断じ、アメリカ国民や世界中に、それが事実であると思い込ませようとしていた。
その中で、面白いシーンがあった。
トランプ大統領が、悠然とゴルフを楽しんでいたのだ。
その後、トランプ大統領(の弁護団チームや協力チーム)は、選挙不正に対する大規模な訴訟を起こしているが、その中でも、トランプ大統領は普段通りの執務をこなし、また、感謝祭などでは、家族と楽しく過ごしていた。
マスコミは、「トランプ大統領は裁判でことごとく負けているが、権力にしがみつく往生際の悪い愚か者」と書き、トランプ大統領のイメージを貶めることに精力を注いだ。
その中で、非営利の報道団体であるプロジェクト・ベリタスのジェームズ・オキーフ氏が、アメリカの主要メディアの中でもトップクラスであるCNNというニュース報道局の朝の会議の録音を公開した。
そこでは、CNNの社長が、「トランプをまともな人間でないと思わせる報道をしろ」と報道官達に命じ、具体的な指示を出していることがはっきり録音されていた。
これは、ずっと以前から行われていたことで、CNNと全く同じような報道を行っている他の主要メディアも、同じような状態だと思われる。
つまり、アメリカのみならず、日本でも定着している、トランプ大統領の人間的に悪いイメージは、CNNら主要メディアが意図的・計画的に作り上げたものだということが暴露されたのである。
このことで、CNNには、真実を人々に知らせるというジャーナリズム精神が全くなく、巨大な悪の報道団体であると分かったのだと思う。
CNNは、プロジェクト・ベリタスや、オキーフ氏を訴えると言ったようだが、オキーフ氏は「お好きにどうぞ。我々は裁判で負けたことはない」と余裕を見せる。
そりゃそうで、真実を多くの人に知らせることを使命とし、大きな影響力を持つ主要メディアが思想統制をしていたのだから、どの顔で裁判を起こせるのかである。

マスコミという大きな敵や、政治上の敵、そして、それらの背後にある巨大な敵の大規模な攻撃に晒されながらも、トランプ大統領は余裕を見せている。
この姿を、志ある人間は覚えておくべきと思う。
正義は必ず勝つと言う。
なぜだろう?
それは、正義に立つということは、神を崇拝しているということであり、それは、神が味方するということだ。
トランプ大統領の愛読書とも言われる、ノーマン・ヴィンセント・ピールの『積極的考え方の力』でも、ピールは特に聖書の言葉、
「神が我々の味方なら、誰が我々に敵対できるだろう?」
を取り上げている。
だが、自分の利益のために悪魔に魂を売った敵は、神の加護を拒否しているのだろう。
それなら、勝負の結果は明らかであり、それをよく知る大物に余裕があるのは当然である。