ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

エマーソン

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。

反則的な力を持つには

最近、やたらに多いパターンのアニメがある。
それは、ひきこもりニートなどの全くの駄目男(女性の場合もある)が、異世界に転生したら、桁外れの魔力を持つ反則的に強力な存在になり、どれほど強大な敵がどれほど大勢でかかってきても余裕で倒し、人々の称賛、羨望、尊敬を集め、おまけに美男子で沢山の美少女に慕われるというものだ。
そのひきこもりニートが、転生前のこの世では30歳近く、あるいは、30歳過ぎの汚いオッサンというのもよくあると思う。
まさに、人生負け組確定の男には夢のような話だ。
ところで、こういった話は、心理学的にアニメ・ビジネスとしては、極めて当を得ている。

上のような転生アニメの最強主人公達は全能であると言えるが、幼児は皆、そんな全能感を持っている。
なぜなら、赤ん坊の時、自分は何もしなくても、食べ物が与えられ、オムツの世話をしてくれるなど、まさに王様のような扱いを受けるが、それで、赤ん坊は自我の形成と共に、自分を王様のような、全能の存在と感じるようになり、やがて、全能感を持った幼児になるのである。
だが、赤ん坊が歩いたり、喋ったり出来るようになると、親も躾として幼児の言動に制限を加えるようになり、そして、幼稚園などで外の世界と関わるようになると、子供は自分は王様ではないことを理解するようになる。
しかし、その子が、親や祖父母等にあまりに甘やかされ、いつまでも全能感を持ち続けることがある。
だが、自分は王様のつもりでも、学校などでは自分の無力さを思い知ることになり、それが辛くて外界との接触を出来る限り絶つようになる。そんな子供が、ひきこもりになるわけだ。
(もちろん、いろんなパターンがあるのは当たり前だ)
そんな、無力感にうちひしがれた自信のないひきこもりにとって、そういった転生アニメは救いである。
そして、今は、そんなひきこもりが多く、ひきこもりの親の金を目当てに、アニメ製作者・販売者のビジネスが成立する。

ここまでは、ひきこもりを馬鹿にしているように思えるかもしれないが、そうではない。
全能感、大いに結構で、むしろ、全能感を取り戻すという、精神医学的、心理学的には馬鹿な話も良いかもしれないのだ。
私など、いまだ全能感を持っている(笑)。
確かに、私も、幼稚園に通い始めた頃や、学校時代は、多少は嫌な目に遭い、自信を失うこともあったが、他のひきこもりと比べ、そんな悪いことは少なかったし、そもそも、(そんな悪いことは)必要なかった。
問題は、親や学校が私に、全能感を挫く洗脳をしてきたことだ。

だが、これまで何度も書いたが、私は実際に魔力のようなものを子供の時から使えたし、今も使える。
ひょっとしたら、私も転生者ではないかと思うほどだ。
しかし、実際は、誰でも出来ることである。
その魔力は、世間では潜在意識の力とか引き寄せの力と呼ばれ、その力の使い方を教える者達も多いが、その教えのほとんどが、全くとは言わないが、あまり役に立たないものだ。

ご存じの方も多いだろうが、赤ん坊が一番正しいのである。
アメリカ最大の賢者エマーソンも『自己信頼』の中で、そのことを強調している。
つまり、全能感は正義である。
もし、この世に正義というものがあるなら、それは、赤ん坊の全能感だ。
真の全能感を持つ者が共通して感じていることをご存じだろうか?
まあ、知っていれば、その人も魔法使いなのだが。
それは、「結局は勝つ」である。
もっと一般的には「結局全てうまくいく」だ。

散策
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「散策」
Kay


私は、コンピューターシステム開発で、頭で考えたら、とても出来るとは思えない絶望的な状況になっても、なぜか心の奥から、
「結局うまくいく」
という自信を感じ、実際、全てうまくいった。
ただ、他の者がリーダーの仕事まで成功させることは出来ず、他人の失敗は沢山見たが。
また、私は、夢の中で、乗っている宇宙船が事故を起こし、宇宙の果てに飛んでしまっても、不思議と恐怖を感じない。
「結局うまくいく」と感じるからだ。

つまり、「結局全てうまくいく」と唱えればそうなるのである。
感情を持たず、淡々と「結局全てうまくいく」と唱えていれば、全てうまくいく。
(言葉はいろいろ工夫し、自分にとって楽で気持ちいいものに変えても良い)
これであなたも転生アニメの主人公である。

◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)自己信頼(ラルフ・ウォルドー・エマソン)※紙の本
(2)自己信頼(ラルフ・ウォルドー・エマソン)※Kindle本
(3)トーチェ氏の心の法則
(4)信念の魔術(C・M・ブリストル)
(5)斎藤一人の絶対成功する千回の法則
(6)新装版 眠りながら成功する ~自己暗示と潜在意識の活用(ジョセフ・マーフィー)

マスターになるために絶対必要な心構え

河合隼雄さんといえば、日本の心理学・・・特にユング心理学の巨人である世界的心理学者だ。
この河合さんの著書は沢山あるが、その中に『昔話の深層』という、主にグリムの有名な童話の中から、『ヘンゼルとグレーテル』や『いばら姫(眠り姫)』など、10のお話を選び、その深い意味を、ユング心理学で解き明かし、人間というものの謎とか深淵を見せる面白い本がある。
河合さんの膨大な学識、鋭い視点と深い洞察はまさに圧巻で、説得力に富み、読んでいて引き込まれる人が多いと思う。
しかし、後で振り返れば、それは、あくまで河合さんの解釈であり、こじつけと言ったら偉い先生方に怒られそうだが(いや、そんなことを言えば馬鹿にされるだけだから怒られないと思うが)、さらにはっきり言えば1つの偏見を本にしただけだ。

同じことが、いかに権威ある専門家や研究者の重んじられる(聖書や仏典などの)解釈であろうが、やはり、個人的解釈、こじつけ、偏見なのである。
私はそう思う。
巷で流行の、ひろゆきさんの「それはあなたの感想ですよね」とか「何か証拠あるんですか」という言い方を私が好きでないのは、ただ、相手を尊重する姿勢がないからだ。
しかし、相手を尊重する限り、それらの言い方は正しいと言える。
当然、ひろゆきさんや、ひろゆきさんの真似をする者達のほとんどは少しも大したものではない。

もちろん、河合さんの卓越した見解を参考にすることが悪いはずがない。
しかし、それを、疑う必要はないが、信じてもいけない。
たとえどれほど優れた人物のものであろうと、他人の思想をコピーする者はマスターになれず、強力な引き寄せが出来ない・・・つまり、世界を創造することは出来ない。
私は、聖書や仏典、コーラン、アヴェスター(ゾロアスター教の聖典)、古事記やホツマツタエなどを読むことがあっても、いかなる権威的解釈とも違う私の解釈をしたいし、私の解釈が劣るとはまるで思わない。
エマーソンの『自己信頼』にこんなことが書かれている。
名画は、他の誰でもない、あなたの評価を待っているのだ。
それは、小説でも詩でも音楽でも、いかなるものでも同じである。
そういう姿勢であれば、たとえ子供が描いた下手な絵でも、宇宙の真理を明かすのである。

夕陽に染まる緑の髪
AIアート535
「夕陽に染まる緑の髪」
Kay


私が思うに、解釈があふれてしまい、定説みたいなものが出来てしまったものより、珍しいものを読むことにもメリットがあると思う。
たとえば、ゾロアスター教の聖典『アヴェスター』などだ。
これからはアヴェスターの時代である・・・というのは半分冗談だが、半分本当かもしれない(笑)。

◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)昔話の深層 ユング心理学とグリム童話
(2)原典訳 アヴェスター (ちくま学芸文庫)
(3)初版グリム童話集1 (白水Uブックス)
(4)自己信頼(紙の本)
(5)自己信頼(Kindle本)
(6)新約聖書 福音書 (岩波文庫)
(7)サンスクリット版縮訳 法華経 現代語訳

子供は天使か悪魔か?

カリフォルニア州弁護士のケント・ギルバートさんが昔、テレビで言っていたと思うが、日本では子供は天使と見なされ、子供に対し「そのままでいいんだ」と甘く扱うが、欧米では子供は悪魔だと見なされ、悪魔でなくなるようガンガン厳しく躾けるという。
もちろん、話を分かり易くするために、やや極端な表現をしたのだと思うが、私は自分の子供時代の自分自身やクラスメイトのことを思い出すと、圧倒的に欧米型が正しいように感じる。
また、コンピューター科学者(ハーバード大博士)で一流プログラマーで事業家であるアメリカ人のポール・グレアムは著書『ハッカーと画家』で、子供は見かけが天使に見えることもあるが、ニコニコ笑いながら蜘蛛の脚を引きちぎってしまうような悪魔であるといったことを書いていたと思う。私も全くその通りと思う。

では、改めて、子供は天使か悪魔か、そして、放任するか厳しく躾けるのかという問題を考えると、答は「子供を全部一緒にするな」である。
放任した方が良い子もいるし、厳しく躾けないといけない子もいる。また、条件付きで放任した方が良い子もいる。
そして、それを各子供についてどう判断すれば良いかというと、頭の良さだ。
一応、頭の良さをIQ(知能指数)と言っても、それほど間違いではないと思う。
平均IQは100だが、IQ110までは「頭が悪い」として、ある意味軍隊式にガンガン躾けないといけない。
だから、基本は欧米型が正しい。
IQ110からIQ120までが微妙だが、このIQの子供も基本はやはり厳しく躾けないといけない。しかし、「話せば分かる」部分もあり、過度な押し付けは良くない。
IQ120以上は、基本的なことは高圧的に教える必要があるが、このくらい頭が良いと、小さな頃から道理が理解出来るので、賢い大人が話して教えるのがベストだ。むしろ、特に馬鹿な大人が自分の正義を押し付けると、賢い子の心が歪む危険がある。
どこかの老アニメ監督が『君たちはどう生きるか』なんてアニメでものを教えようとしていると思うが、そういったものが多少でも有効なのはIQ110未満の頭が良くない子供だけだ。IQ110以上の子供には見せてはならない。

尚、倫理的なことは、本当に倫理的に正しいことをしっかり教えないといけない。
しかし、アメリカでも日本でも、学校もテレビもモラル(倫理と同じと考えて良いと思う)を壊すことばかり教えてしまっている。
おそらく、モラルを失くすとIQも下がるはずである。

新渡戸稲造が西洋人に「日本では宗教を教えずに、どうやって道徳を教えるのか?」と詰問されたと言うが、この道徳も、一応、倫理やモラルと同じと考えて良いと思う。
そして、IQが低い子供には、確かに、宗教を利用して道徳を教えるのは合理的である。
だが、ラルフ・ウォルドー・エマーソン(『自己信頼』の著者)のように、IQが高い子供から見れば、牧師の教えなんて穴だらけ矛盾だらけだ。
彼が子供の時、牧師に「あなたの教えは正しいと思えない」と言い、牧師が「その考えは悪魔のものかもしれない」と言うと、エマーソンは「僕の本性が悪魔なら、僕は悪魔として生きる」と言ったらしいが、それは、エマーソンのように頭が良い子供にのみ正しいことで、頭の悪い子がエマーソンの真似をすると、人々の災厄になる危険が大きい。
エマーソンは18歳でハーバード大を卒業するほど優秀だったが、そんな人も、他の人間が馬鹿であることに気付かず、人間の愚かさを性格の悪さみたいなものと考え勝ちなのである。
たとえば、心理学者のアブラハム・マズローは大学院生時代、IQテストを受けたら198であるという結果が出て、ようやく、自分は他の人より頭が良いことを納得したらしいが、賢い人ほど謙虚であるという原則通り、マズローも自分が賢いとは思っていなかったのだ。
尚、実際はIQ198なんてものは、単なるIQテストの結果で、IQは120を超えると、後はIQテストに向いているかどうかだけの問題らしい。
つまり、天才というのはIQテストでは分からない。
世間で言う、アインシュタインのIQが180だったとか、どこぞの有名人のIQは150だとかいうのは全部デマと思って間違いない。
アインシュタインはIQテストが得意なタイプではなく、多分、受けたら120そこそこの結果と思う。
天才物理学者と言われたリチャード・ファインマンもIQは120台だったと言われるが、実際にそうでも不思議はない。

満月の夜
AIアート532
「満月の夜」
Kay


1つの提案として、頭が悪い子には、とにかく「お金を大切にしろ」、いや、「徹底的にケチになって節約しろ」と、子供の時に厳しく躾け、無駄遣いを許してはならない。
そうすれば、大人になって悲惨な目に遭わずに済む確率が飛躍的に高まると思う。
それほどの収入がないのに、気前よくお金を使ったり、好んで高級車に乗りたがるのは、頭が悪いのに、子供の時にお金の躾けをされなかった不幸な人間である。
また、弱いものいじめをしたら、それが頭が悪い子なら、本当は殴って「体に教え」ないといけない。でないと分からないのだ。
頭が悪いのに甘やかされた子供が周囲の人々に害をなすのである。暴力、自分勝手な迷惑行為をするのがそうであり、性犯罪もまさにこれである。
困ったことに、かなり前から、学校教師にこのタイプが多い。
頭が良い子が洗脳されたら大きな災禍になるが、それは別問題である。

◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)自己信頼(紙の本)
(2)自己信頼(Kindle本)
(3)まだGHQの洗脳に縛られている日本人(ケント・ギルバート)
(4)日本人だけが知らない本当は世界でいちばん人気の国・日本 (ケント・ギルバート)
(5)ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち(ポール・グレアム)
(6)ご冗談でしょう,ファインマンさん 上
(7)完全なる人間 [第2版]:魂のめざすもの(マズロー)

法華経の中の勇気が出る話

全ての賢者は、世界は自分が作っていると言っている。
その中でも親切な賢者達は、たとえ話を使って、このことを誰でも分かるよう話そうとしたのだが、なんでみんな、あんなに説明が下手なんだろうと思う(笑)。
もちろん、本当は事情があって、あんなふうに分かり難い表現を使ったのだ。
しかし、言っていること自体は全く同じなのである。

自分が世界を作っているとは、
「自分(自我)の思い込みを、内なる神(真我。本当の自分)が世界として創っている(世界というスクリーンに投影している)」
ということである。

ところが、思い込み通りにならないことがある。むしろ、それはザラかもしれない。
たとえば、受験をして、絶対に合格だと思っていたのに不合格だったり、逆に、絶対不合格だと思っていたのが合格していたりする。
いわゆる「予期せぬ出来事」だ。
予期せぬ出来事はなぜ起こるのか?
これについては、エマーソンが『自己信頼』の中で述べている。
路上で酔っ払って寝ている男を(別に女でも良いが)、公爵の屋敷に連れていき、身体を洗い、高級な衣服を着せ、豪華なベッドに寝かせる。
目覚めて驚く酔っ払いだが、執事や使用人達はうやうやしく仕える。
どういうことかと言うと、この男は本当に公爵なのに、酔っ払って、自分が公爵であることを忘れ、貧しい庶民だと思い込んでしまったのだ。
そして、エマーソンは、それが普通の人間の状態だと言う。

『法華経』の「長者窮子(ちょうじゃぐうじ)」も、全く同じ話だ。
「長者窮子」とは、長者(大金持ち)の窮子(困窮した子供)という意味で、その窮子は困窮する必要など全くないのに、それに気付かないことを言っている。
イエスの「放蕩息子」の話も、本質は同じ話だ。

まちかど
AIアート525
「まちかど」
Kay


つまり、釈迦もイエスもエマーソンも同じことを教えている。
良かったら『法華経』の「長者窮子」の話を楽しみ、この窮子はあなたのことだと認識して欲しい。
勇気が出るぞ。多分(笑)。
「長者窮子」の話は、『法華経』第4章「信解品」の中にある。

私は、下記ご紹介の本は全て読んだが、それぞれに良さがあり、外れはないと思う。

◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)サンスクリット版縮訳 法華経 現代語訳
(2)現代語の法華経
(3)現代日本語訳 法華経
(4)自己信頼(紙の本)
(5)自己信頼

「鷹揚(おうよう)」こそ王者の特質

ラルフ・ウォルドー・エマーソンは『自己信頼』の中で、完全な親のすねかじり(親に全面的な経済的援助を受けていること)状態の少年(少女もだろうが)を大変に良いものとしていた。
それが幸福な状態であるというだけでなく、人間らしく正しい状態であり、そんな少年こそが模範となるとまで言っている。
我々は、親に面倒を見てもらっている学生やニートを「半人前」と言い、見下す傾向が強いが、それと真逆なわけだ。

『自己信頼』の原文(英語。エマーソンの文章は非常に難しい)を見ると、ご飯を食べられることが当たり前だと思っている少年は、“load”と同じようなものだと書かれている。
“load”とは、主、君主、主君といった意味で、大きな権力を持つ者のことだ。
君主は他人の機嫌を取らないし、他人の機嫌を取ろうなんて態度を汚らわしく思うが、少年もそうなのだ。

自分で食えるようになって初めて一人前、世の中の苦労を知らないうちは子供・・・というのが大人のポリシーであると言って良い。
だが、社会に出ると、我々は他人の顔色に気を使い、特に、偉い人の機嫌を損ねないよう、心にもないことを言うようになる。
エマーソンは、そんな人間を軽蔑するのだ。
一方、load(主君)や少年は、思ったことを勝手気ままに、無頓着に言うのだ。

言うまでもなく、エマーソンが言うことを悪く解釈することは出来る。
邪悪な主君や少年の話ならいくらでも出来るだろう。
だが、邪悪な主君や少年は、単に変な思想を叩き込まれているだけで、その変な思想で変な思考をするから邪悪なのだ。
つまり、思考をしなければ、主君や少年は実に健全であり、さらに、有能なのだ。

そして、大人が経済的なことやその他の心配をする・・・つまり、王様でないからこそ起こる不安もまた、単に思考の産物だ。
これに関して、イエスが言っている。
「何も心配してはならない。神はお前たちに必要なものなどとっくにご存じで、それは必ず与えてくれる」
この「心配するな」を「汝、思い煩うことなかれ」なんて意味が伝わらない訳をしたがる者がいるから困る(笑)。
日常使う普通の言葉で訳せよと言いたい。
心配しなければ、引き寄せが起こり、不足することはない。
丁度、鷹が、空を悠然と飛んでいるだけで、なぜか獲物に遭遇するようなものだ。
鷹は必死に獲物を探したりなどしない。
だから、鷹が飛ぶ様は「鷹揚(おうよう)」と言って、見ている者を勇気付けるのである。

どんな人間が最も理想的だっろうか?
丁度良い例として、プロレスラーだったジャイアント馬場さんの親友の超大物レスラーで大プロモーターだったドリー・ファンク・ジュニアがいる。
馬場さんの著書『16文が行く』から引用する。

これほどボケーとした人間はめったにいるもんじゃない。時間の観念はゼロ。物忘れの激しいことは想像以上で、試合用具を忘れて会場入りすることなどザラだ。移動のための集合時間にピタッと来たためしはなく、いつも最後にノンビリやってくる。
試合後に会場を出るのも最後。着替えに人の何十倍も時間がかかるのだ。時には“こいつはシンから阿呆なのか”と思いたくなる。広大なテキサスの大地で育つと、人間はこうもおうようになってしまうのかもしれない。

私は昔、ここを読んだ時、「これだ!」と思い、この「おうよう(鷹揚)」という言葉が大好きになった。
鷹揚の辞書の意味は、

(鷹が大空を飛ぶように)ゆったりとして威厳があること。 こせこせしないこと。 また、そのさま。

である。
まさにこれこそ、主君の態度、生活の心配のない少年の態度の頂点である。
ドリー・ファンク・ジュニアは大きな少年なのだ。
そういえば、初音ミクさんのお父さん、クリプトン・フューチャー・メディアの伊藤博之社長が講演で「僕は人より牛が多い中で育った」と言われていたが、まさに伊藤社長も「鷹揚」を感じさせる人だった。
ドリーがテキサスなら、伊藤社長は北海道の大地で育ったのである。

気まま
AIアート476
「気まま」
Kay


そして、深呼吸をすれば鷹揚になる。
なぜなら、空気はいくら吸っても絶対に不足することはないことを、誰でも絶対的真理として知っているからだ。これを疑っている者はいない。
深呼吸をすればするほど、それを感じるようになり、どんどん鷹揚になっていく。








プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


当ブログは第1期ライブドア奨学生ブログです。
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