「心理学の父」ウィリアム・ジェイムズが言ったように、「さまよう注意を自発的に繰り返し引き戻す能力」を育むことが最上の教育、あるいは、修行で、これは1日中行うつもりでやれば良い。
『バガヴァッド・ギーター』にも、「亀が手足を引っ込めるように、外界に向き易い注意を内に引き戻せ」と書かれているが、そのためには、額に意識を集中したり、真言「オーム」を称えよとある。
やり方はいくらでもあり、どれも簡単であるが、それを出来るだけ長く行うことが必要になる。
我々は、注意を外に向け過ぎているのである。
外界に誘惑が多く、注意を引っ張られて、心はいつもさ迷っているからである。
常に内に注意を向けている武道の達人が、いつでも敵の攻撃に対処出来るのとは違い、心がさ迷っている未熟な者は、あっけなく殺されてしまうことだろう。
黒住宗忠は、現代医学でも治すことが難しい難病に陥った武士に、一日一万回「ありがたい」と言わせ、武士は一週間で完治した。
これも、注意をほとんど終日、引き戻した結果であるが、「ありがたい」という言葉は、内に注意を引き戻すのに非常に効果的な言葉であることも重要である。
なぜなら、「ありがたい」という感情は、胸、あるいは、心の内から起こってくるものなので、「ありがたい」と称えることで、注意は、そこ(胸、あるいは、心の内)に引き戻されるからである。
「南無阿弥陀仏」という念仏だって、親鸞が言ったように、「救ってくれてありがとう」という感謝が込められているのであるのだから、これを常に称えることの意義は極めて大きいのである。
中村天風など、ヨガでは、常に肛門を引き締めるよう教えるが、これも、普段意識することのない、肛門の筋肉をあえて意識して使うことで、効果的に注意を引き戻せるのである。
仏教の僧の中には、歩いている時に、「歩いている、歩いている」と意識し、食べている時に、「食べている、食べている」と意識するという行を行っている者がいるらしいが、これも、注意を引き戻すための効果的な修行なのである。
般若心経の呪文が、最高の呪文であるというのも、それを常に称えればということであるが、その呪文は、常に称え易いリズムある言葉で作られているのである。
やり方は無限である。
自分の好みの1つのやり方で行えば良いが、とにかく、なるべく長時間行うことである。
1日トータルで1時間も行えるようになれば、既に常人ではなくなっているだろう。
3時間なら、人間を超えるに違いない。
仙人の口元には常に呪文があり、神人の胸には乱れぬ1つの想いがいつもあるのである。
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やり方はいくらでもあり、どれも簡単であるが、それを出来るだけ長く行うことが必要になる。
我々は、注意を外に向け過ぎているのである。
外界に誘惑が多く、注意を引っ張られて、心はいつもさ迷っているからである。
常に内に注意を向けている武道の達人が、いつでも敵の攻撃に対処出来るのとは違い、心がさ迷っている未熟な者は、あっけなく殺されてしまうことだろう。
黒住宗忠は、現代医学でも治すことが難しい難病に陥った武士に、一日一万回「ありがたい」と言わせ、武士は一週間で完治した。
これも、注意をほとんど終日、引き戻した結果であるが、「ありがたい」という言葉は、内に注意を引き戻すのに非常に効果的な言葉であることも重要である。
なぜなら、「ありがたい」という感情は、胸、あるいは、心の内から起こってくるものなので、「ありがたい」と称えることで、注意は、そこ(胸、あるいは、心の内)に引き戻されるからである。
「南無阿弥陀仏」という念仏だって、親鸞が言ったように、「救ってくれてありがとう」という感謝が込められているのであるのだから、これを常に称えることの意義は極めて大きいのである。
中村天風など、ヨガでは、常に肛門を引き締めるよう教えるが、これも、普段意識することのない、肛門の筋肉をあえて意識して使うことで、効果的に注意を引き戻せるのである。
仏教の僧の中には、歩いている時に、「歩いている、歩いている」と意識し、食べている時に、「食べている、食べている」と意識するという行を行っている者がいるらしいが、これも、注意を引き戻すための効果的な修行なのである。
般若心経の呪文が、最高の呪文であるというのも、それを常に称えればということであるが、その呪文は、常に称え易いリズムある言葉で作られているのである。
やり方は無限である。
自分の好みの1つのやり方で行えば良いが、とにかく、なるべく長時間行うことである。
1日トータルで1時間も行えるようになれば、既に常人ではなくなっているだろう。
3時間なら、人間を超えるに違いない。
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