我々が有名人に対して持っている印象は全て、メディアによって刷り込まれた虚像というか嘘と思って間違いない。
そして、その嘘を、多くの人は確信を持って本物だと信じているのだが、IQが低い者ほど、そんな嘘を真に受けて信じているのである。
だから、人気のある複数のメディアが、その人物について異なった印象を与えると、その人物は複雑な人間と見なされる。
有名人に対し、「この人はこんな人間」と固定した観念を持っている者ほどIQが低いのであり、そんな観念を持たないよう意識するだけでIQは向上する。
昔から、有名人が大衆に悪い印象を持たれないためにやることは、庶民的であることをアピールすることだ。
その最たる例がビル・ゲイツで、彼が本当に庶民的であるかどうかは分からないが、昔の彼は、庶民的であるというイメージがあった。
彼は若い頃から超大金持ちとして知られていたが、安い服を着て安い腕時計をつけ、大衆食堂で食事をし、高級レストランに行ってもハンバーガーを注文した。飛行機はエコノミーに乗り(嘘だと言う説もある)、トヨタレクサスを自分で運転していた。
こういった情報がメディアを通して流れると、大衆には好印象になる。
テキサスの大富豪と呼ばれたロス・ペロー(2019年に89歳で亡くなった)の場合、背が低く、いわゆるブ男であったことが(自分でそう言っていた)、なおさら良い印象を作ったかもしれない。
ペローは2度、大統領選に出馬し、「資金の問題で負けることはない」と潤沢な自己資金を注ぎ込んで贅沢な選挙戦を行い、途中撤退しなければ本当に大統領になっていたかもしれず、彼の撤退の影響でビル・クリントンがジョージ・ブッシュ(パパブッシュ)に勝ったのは確かだと思われる。
ペローの会社の社員達が紛争地帯で人質になった時は、身分を隠して自ら敵地に交渉に行って(「こんな醜い男が社長だとは思われないだろう」と自分で言っている)、見事、社員達を大金で「買い取り」、取り戻した。
そのペローが「ニューヨークの目立ちたがり屋」と散々こき下ろしたのがドナルド・トランプだった。
若くして大成功したトランプは実際、目立ちたがり屋で、豪華な自家用ジェット機から颯爽と降り立つ姿を見せるのが明らかに好きだったと思う。80歳近くなった今でも、このあたりは変わらないように思う。
トランプは若くして自伝『トランプ自伝』を出したが、私は昔、その本の表紙の彼の写真を見て、こいつはロクなやつじゃないと思った。それほど、自慢・自己アピール大好き人間の雰囲気がいっぱいの写真だ。
イーロン・マスクは、今でこそ有名人であるが、少し前は、テレビしか見ないような人は、彼の名前も知らなかったし、今でもそんな傾向はあると思う。
彼の場合、やることのスケールが大き過ぎて大衆には理解不能だということもあったし、電気自動車のテスラにしたって、自動車業界に進出することは、あまりに常識外れなこともあって、当初は褒められも貶されもしないという面白い状態だった。
だが、彼は、良い印象を与える努力をして、うまくいったと思う。概ねで彼は愛されキャラであると言えるだろう。
しかし、彼の一般的な印象は、実物とはかなり違うと思う。
マスクは目立ちたがり屋にも見えるが、トランプのように本当に目立ちたがり屋であると言うよりは、マスクの場合は、計算され尽くした露出と思えてならない。
マスクを嫌う人はそんなにいないが、熱狂的に彼が好きだと言う人も、あまり多くないと思う。
一方、熱狂的に好きな人が沢山いると同時に、彼が大嫌いな人も多いのがトランプだ。
だが、いずれにしても、これらの印象のほとんどは虚像である。
AIアート633
「草原」
Kay
人の評価は印象ではなく、やったことで行うべきであるが、その人が実際には何をやったかは分かり難い場合が多い。
よって、ほとんどの場合は、人を評価すべきでないし、少なくとも、評価を決めつけてはならない。
ましてや、他人というか、メディアの評価など、ゆめゆめ信じてはならない。
日本でも、トランプをロクデナシと決めつけているIQが低い馬鹿が多いのには本当に驚かされる。
そりゃ、上にも書いた通り、トランプにもロクでもない部分はあるが、我々が彼を嫌う理由があるとは思えない。
日本衰退の理由は、一部の根拠のないデータとは違い(日本人のIQは世界一という変な情報が吹聴されている)、国民のIQが低下したせいであると思えてならない。
◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)トランプ自伝(ドナルド・J. トランプ)
(2)大富豪ロス・ペローという男
(3)イーロン・マスク 未来を創る男
(4)ビル・ゲイツ: 巨大ソフトウェア帝国を築いた男
(5)トランプの真実: トランプ・ファミリーとホワイトハウスの素顔
そして、その嘘を、多くの人は確信を持って本物だと信じているのだが、IQが低い者ほど、そんな嘘を真に受けて信じているのである。
だから、人気のある複数のメディアが、その人物について異なった印象を与えると、その人物は複雑な人間と見なされる。
有名人に対し、「この人はこんな人間」と固定した観念を持っている者ほどIQが低いのであり、そんな観念を持たないよう意識するだけでIQは向上する。
昔から、有名人が大衆に悪い印象を持たれないためにやることは、庶民的であることをアピールすることだ。
その最たる例がビル・ゲイツで、彼が本当に庶民的であるかどうかは分からないが、昔の彼は、庶民的であるというイメージがあった。
彼は若い頃から超大金持ちとして知られていたが、安い服を着て安い腕時計をつけ、大衆食堂で食事をし、高級レストランに行ってもハンバーガーを注文した。飛行機はエコノミーに乗り(嘘だと言う説もある)、トヨタレクサスを自分で運転していた。
こういった情報がメディアを通して流れると、大衆には好印象になる。
テキサスの大富豪と呼ばれたロス・ペロー(2019年に89歳で亡くなった)の場合、背が低く、いわゆるブ男であったことが(自分でそう言っていた)、なおさら良い印象を作ったかもしれない。
ペローは2度、大統領選に出馬し、「資金の問題で負けることはない」と潤沢な自己資金を注ぎ込んで贅沢な選挙戦を行い、途中撤退しなければ本当に大統領になっていたかもしれず、彼の撤退の影響でビル・クリントンがジョージ・ブッシュ(パパブッシュ)に勝ったのは確かだと思われる。
ペローの会社の社員達が紛争地帯で人質になった時は、身分を隠して自ら敵地に交渉に行って(「こんな醜い男が社長だとは思われないだろう」と自分で言っている)、見事、社員達を大金で「買い取り」、取り戻した。
そのペローが「ニューヨークの目立ちたがり屋」と散々こき下ろしたのがドナルド・トランプだった。
若くして大成功したトランプは実際、目立ちたがり屋で、豪華な自家用ジェット機から颯爽と降り立つ姿を見せるのが明らかに好きだったと思う。80歳近くなった今でも、このあたりは変わらないように思う。
トランプは若くして自伝『トランプ自伝』を出したが、私は昔、その本の表紙の彼の写真を見て、こいつはロクなやつじゃないと思った。それほど、自慢・自己アピール大好き人間の雰囲気がいっぱいの写真だ。
イーロン・マスクは、今でこそ有名人であるが、少し前は、テレビしか見ないような人は、彼の名前も知らなかったし、今でもそんな傾向はあると思う。
彼の場合、やることのスケールが大き過ぎて大衆には理解不能だということもあったし、電気自動車のテスラにしたって、自動車業界に進出することは、あまりに常識外れなこともあって、当初は褒められも貶されもしないという面白い状態だった。
だが、彼は、良い印象を与える努力をして、うまくいったと思う。概ねで彼は愛されキャラであると言えるだろう。
しかし、彼の一般的な印象は、実物とはかなり違うと思う。
マスクは目立ちたがり屋にも見えるが、トランプのように本当に目立ちたがり屋であると言うよりは、マスクの場合は、計算され尽くした露出と思えてならない。
マスクを嫌う人はそんなにいないが、熱狂的に彼が好きだと言う人も、あまり多くないと思う。
一方、熱狂的に好きな人が沢山いると同時に、彼が大嫌いな人も多いのがトランプだ。
だが、いずれにしても、これらの印象のほとんどは虚像である。
AIアート633
「草原」
Kay
人の評価は印象ではなく、やったことで行うべきであるが、その人が実際には何をやったかは分かり難い場合が多い。
よって、ほとんどの場合は、人を評価すべきでないし、少なくとも、評価を決めつけてはならない。
ましてや、他人というか、メディアの評価など、ゆめゆめ信じてはならない。
日本でも、トランプをロクデナシと決めつけているIQが低い馬鹿が多いのには本当に驚かされる。
そりゃ、上にも書いた通り、トランプにもロクでもない部分はあるが、我々が彼を嫌う理由があるとは思えない。
日本衰退の理由は、一部の根拠のないデータとは違い(日本人のIQは世界一という変な情報が吹聴されている)、国民のIQが低下したせいであると思えてならない。
◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)トランプ自伝(ドナルド・J. トランプ)
(2)大富豪ロス・ペローという男
(3)イーロン・マスク 未来を創る男
(4)ビル・ゲイツ: 巨大ソフトウェア帝国を築いた男
(5)トランプの真実: トランプ・ファミリーとホワイトハウスの素顔