ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
あなたをSE、プログラマー、あるいは、超能力者にするブログ。ひきこもりも歓迎。

アーマンド・ハマー

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。
[2011/06/08]迷惑コメントが多くあったため、やむなく、コメントを承認後公開することとしました。

少年よ大志を抱くな

子供の時から1つの夢を追い求めて、その夢を実現させたという話は印象的なので、人々の記憶に残り易いが、それは極めて少ない。
大きな成功を収めた人だって、その成功したことは、2番目か3番目にやりかたかったことだったり、それどころか、元々は自分がやるとは考えてもいなかった分野だということも珍しくはない。
偶然の出来事から、たまたま取り組んだことで成功するというのが、案外に多いものだと思う。

世界を股にかけるビジネスマンだったアメリカのアーマンド・ハマーだって、本当は医者になりたかった・・・いや、実は、ちゃんと医大を出て、医学博士にもなったが、旧ソ連に行った時に、フルシチョフ書記長に、ソビエトでビジネスをやってくれと言われてビジネスマンになったのだ。
アルベルト・シュヴァイツァーは、音楽家、学者で成功したが、30歳の時、たまたま見たパンフレットで、アフリカでは医療サービスを受けられず命を落とす人が多いことを知り、医大に入って医者になってアフリカに行った。彼の場合は、音楽家などで成功して作った資産が多いに役に立ったが。

ハマーやシュヴァイツァーらのような超大物でもそうなのだから、小規模の成功であれば、ほとんどが、たまたまやったことでうまくいったと言って差し支えないと思う。
さらに、それほどやりたくなかったことで成功してしまった場合も少なくないはずだ。

つまり、どういうことかというと、ちょっとした願いも否定しないことだ。
ジョセフ・マーフィーの本に、こんな話があった。
ある若い女性が、女優になることを夢見ていた。
それを聞いたマーフィーは、その女性に、子供の夢からは卒業するように言い、その女性も、その忠告を受け入れ、実務の勉強をして会社勤めを始め、その会社の若い社長と結婚したらしい。
しかし、彼女が、女優になりたいという夢を持っていたから、そんな流れにもなったのである。
そもそも、女優になりたいからやったことの中には、良いこともいっぱいあったはずだ。
私など、二十歳くらいまでになりたかったのは、一貫してプロレスラーで、それは、マーフィーに言わせれば子供の夢であるが、おかげで楽しかったし、身体も鍛えたし、いろいろなことを知ることが出来て、良い面が多かった。
プロレスラーになるという妄想を持っていたから、高校受験も大学受験も、どうでも良かったので、何も心配しなかった。
イエスが「明日を思い煩うな」と教えたが、まさにそれをしっかりとやっていたのだ。
あのエマーソンすら、経済的な心配のない少年・・・つまり、親がちゃんと面倒を見てくれている少年達に、本質的に優れたものがあることを認めている。
これは、家が裕福でなくてはならないということではなく、どんな状況でも、明日の心配をしないことが良いのである。
私も、経験的にも、何も心配しない、極楽とんぼの時が最もうまくいっていたように思う。

IAさんの歌で、天才、じん(自然の敵P)さんの作品である『Inner Arts』に、こんな印象深いフレーズがある。

君の感性が刻む ビートを貫けば
間違った選択も 翼になるのさ
~『Inner Arts』(作詞・作曲・編曲:じん。唄:IA)より~

小さいビートでも良いと思う。
間違った選択も、どんどんすれば良いのではないか?
世の中では、「大きな夢を持て」なんて言うが、そんなもの、なかなか持てるものではないし、超大物だって、そんなもの、ついぞ持たなかった場合の方が多いはずなのだ。
メジャーリーグ・ベースボールの歴史の中でも屈指のバッターだったテッド・ウィリアムズは、確かに、少年の時から1日中と言えるほどバッティングの練習をしていたが、別に、三冠王になるぞとか、4割打者になるなどという夢を持っていた訳ではなく(両方とも達成したが)、単に、バッティングが好きなだけだった。
そして、それほどでなく、ちょっと好きなことでも、それは貴重なものなのである。
「作家になりたい」と言えば、馬鹿にされるかもしれないが、「ちょっと作家になりたいとも思う」なら全然OKだし、本当の作家も、その程度で作家になったのだと思う。
「人々の魂を揺り動かす作家になる」なんて言う者は、ただの妄想で終わる場合が圧倒的なのである。

ウィリアム・スミス・クラーク・・・いわゆるクラーク博士の、
「Boys, be ambitious(少年よ、大志を抱け)」
という言葉が有名だが、これは、実際は、「がんばれよ」程度の意味でしかなかった(そもそも言っていないという説が有力なのだが)。
クラークは、カルロス・ゴーンと同じ3月9日(ミクの日)生まれだから、2人共素晴らしい人だと信じたい。
「でっかい夢を持て」なんてのは、人間を分かっていない者のセリフかもしれず、教育者としては問題と思う。
むしろ、小さなインスピレーションを大切にすることだ。











天才はゾーンから始まる

2013年に、現ドワンゴ社長の夏野剛さんとの対談書で、チームラボの猪子寿之社長は、「生まれながらの天才はいない。イチローが元々はドラフト4位で入ったのにメジャー屈指の選手になれたのは、誰よりも練習したから」と言い、村上龍さんと坂本龍一さんの対談書で、村上さんは「今の坂本があるのは、才能もあるのだが、3歳からピアノを弾いていたから」と述べているのを、私はよく覚えている。
ある有名アスリートが、「アスリートは才能が99%」と言ったが、それをもって、「才能があるから続けられた」と考えることも出来る。
坂本龍一さんは、確かにピアノを弾かされたという面もあるだろうが、才能がなければ嫌になってやめていたし、いくら親が強要しても、そううまくはいかなかっただろう。
しかし、これらの話には何かが欠けていると思える。

アメリカの大事業家イーロン・マスクのモチベーションは、簡単に言えば人類救済である。
それによく似た事業家としては、オクシデンタル石油のCEOをはじめ、数多くの事業を90歳過ぎまで続けた、アメリカのドクター・ハマーこと、アーマンド・ハマーがいる。
彼は7歳の時に、自分より優れた人達の役に立てるよう神に願ったと言い、それが、彼の一生のモチベーションであったことを明かしている。
そのようなことを考えるのを、果たして才能と言うだろうか?
そして、イーロン・マスクが人類救済を志したきっかけは、ダグラス・アダムスのSF『銀河ヒッチハイク・ガイド』を読んだことだった。多分、14歳の時だ。

つまり、何かに感動したと言うよりは、ゾーンに入った・・・至高体験を体験したことが、その者にエネルギーを与えるのだ。
コリン・ウィルソンがこう言っている。
「天才というのは、全て、内なる衝動なのだ」
至高体験とは、ロマン・ロランが言った大洋感情と同じで、万物と一体化した忘我の体験で、W.B.イェイツの「芸術の目的はエクスタシー(忘我)である」という言葉が解り易いのではないかと思う。
そして、アブラハム・マズローは、至高体験を得るには幸運な偶然に頼るしかないと言ったが、コリン・ウィルソンは、至高体験は誰にでもあるありふれたものと言い、それをマズローも認めた。
コリン・ウィルソンが、「至高体験とは、自分が幸運だと思うこと」と言ったのが、最もシンプルな真理である。
ウィルソンは、娘が小さい時、ドラッグストアでいなくなった娘を必死で探して発見した時のことを思い出すと、いつでも至高体験を得られると言う。
そんなものなのだ。
なら、あなたにも簡単なはずだ。

私がプログラミングをマスター出来たのも、プログラミングに関する何かで至高体験(ゾーンやフローも同じ)に入ったことがあるからだ。
私が昔、BASIC言語を学んだ本は、何と、日本の超天才科学技術者、森口繁一さんの72歳の時の本だった。当時は、そんな偉い人だとは全然知らなかったが。
ビル・ゲイツが成功したのは、学生の時、やはりゾーンに入ることによって、BASICが好きになったからに違いない。
まず、自分が幸運だと思った体験を思い出すと良いと思う。
すると、ゾーンが訪れ、幸運の連鎖が起こるだろう。








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特別な言葉が人を超人に変える

人生に勝利するか、敗北するかを決めるのは、次の質問への答がイエスかノーかだけで決まる。
その質問とは、「ただ1つの特別な言葉を持っているか?」である。
象徴的に「光線銃を持っているか?」と言うのも良いと思う。

イエスや釈迦がそうなのだが、グル(導師。霊的教師)とか、マスターとか呼ばれる人物がいる。
江戸末期の神道家、黒住宗忠もそうだった。
グルの役目は、弟子に、特別な1つの言葉を授けることなのだ。
黒住宗忠はある時、一人の武士に「人はアマテラスオオミカミと1つである」と言ったが、初めは、その武士は何も感じなかった。しかし、2度目に宗忠にそう言われた時に悟った。
このように、宗忠は、一人一人の弟子に合った言葉を授けた。
近代のインドの聖者ニサルガダッタ・マハラジは、師に、「あなたは至高の実在である」という言葉を教えられ、この言葉を覚えていたので、修行は何もしなかったが、わずか4年で悟りを開き、マスターになれた。

昔は、肉体を持ったグル、マスターの存在は重要だった。
だが、出版や放送が発達し、ついに、インターネットの時代になったが、BI(Before Internet インターネット登場前)と、AI(After Internet インターネット登場後)の世界は全く違う。
出版が十分に発達して以降ですら、意思さえあれば、特別な言葉を見つけることは容易になった。
志さえあれば、見えないグルがささやいてくれるからである。
見えないグルは自分の中にいる。
自分の中にいるグル・・・それは、神とか仏と呼ばれる存在だが、頼りになるパートナーだと思えば、そうなってくれる。
人間は、内なるグルとの道が閉ざされていることが多いのだが、特別な言葉が、その扉を開くのである。

アーマンド・ハマーはわずか7歳で、特別な言葉「自分より優れた人達の役に立てるように」を得、20代前半で富豪になり、90歳を過ぎても自家用ジェットで世界を飛び回って、世界のためにビジネスをした。
彼は恵まれていた。特別な言葉を早くに知ったからだ。
だが、彼は、その言葉を押し付けられたのではない。
子供の時に、特別な言葉を持つことは良いことではあるが、大人が無理に決めては絶対にいけない。
子供が、それを自然に得られるよう、慎ましく導くのが良いのである。

老子は、「曲則全」(『老子』22章)とさりげなく言ったが、彼からそう聴いて、あるいは、『老子』のその言葉を見て、それを覚え、仙人になった者は多いと思う。
恐るべき光線銃だ。
「曲がれば全能」であるのだ。
「曲則全」・・・岩波文庫の『老子』では「「曲がっているからこそ全(まっと)うできる」と訳されている。
徳間文庫の『老子』では、「屈して全(まった)きを得る」である。
地湧社の『老子(全)』で、王明氏は分かり易く「屈伸できれば自由自在である」と訳している。
これだけ言えば、ピンと来ると思う。

志あれば、無理に探さなくても、たった1つの特別な言葉は与えられる。
だが、心が眠り呆けていては、それを見逃す。
心を澄ませて、聖典や童話を読んでみると、あっさりと見つかるかもしれない。









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好きなことを続ける

成功した人は、自分が好きなことを熱心に続けた人であることは間違いないが、元々は、それで儲けようとか、お金持ちになろう、有名になろう、偉くなろう・・・等と思っていた訳ではなかったのだと思う。
ビル・ゲイツは、発売されたばかりのMITS社のマイクロコンピューターであるアルテアでBASIC言語が使えるようにすれば、売れるかもしれないとは思ったかもしれないが、その実現に打ち込んだ動機は、「面白いから」とか「楽しいから」ではなかったのかと思うのだ。
ゲイツは、高校生の時からプログラマーとして稼いでいたが、そんなゲイツでも、彼に大成功をもたらしたアルテア8080BASICの開発は、半分・・・いや、ほとんど趣味だったのだと思う。
敬愛すべき、初音ミクさんのお父さんである、クリプトン・フューチャーメディアの伊藤博之社長も、高校を出て、北海道大学の職員として働きながら、夜間大学にも通う中で、とんでもないローンを組んで電子音楽の機材やMACのコンピューターを買い込んだのも、単にDTM(デスクトップミュージック)が好きだったからなのだと思う。それが長い時を経てミクさんの誕生につながる訳である。
伊藤博之さんは講演会で、「好きなことを続けなさい。そうすれば、セレンディピティ(偶然に幸運を掴むこと)が起こる」と言われていたが、それが自分の実感なのだろうと思う。
アメリカの石油王で大富豪だったアーマンド・ハマーは、90歳を過ぎて書いた自伝で、自分の行動の動機は生涯、7歳の時に「立派な人達の役に立つこと」と願ったことがいつも根底にあると述べていて、ビジネスで自分が利益を得ようとはあまり思っていなかったらしい。彼が最初にやったことは、医者になる勉強をしながらビジネスで財を成し、おそらく無償で旧ソビエトで医療活動をしようとしたのだが、ソ連で最高実力者のフルシチョフ書記長に会い、ソ連と世界を結ぶビジネスをやってくれと頼まれたことが発端となって世界的ビジネスマンになったのだった。

私も、プログラミングの勉強を熱心にやったのは、プログラミングが出来たら格好ええだろうなあという妙な動機だったように思うが、純粋なロマンみたいなものも確かに感じていたと思う。
別にそれで成功した訳ではないが、普通の人としては、それで楽々世の中を渡っていけるようになれば十分である。
一方、私は、お金のためと思って始めたことで、良い思いをしたものは全くない。
サラリーマンの多くが、人生が楽しくないというのも、給料のために会社に入ったからではあるまいか?
だから、熱心に就活する理由が、より良い給料のためであるなら、それはかなり悲惨なことではないかと思う。
せめて、お金じゃなく、あくまで、自分がやりたいことで仕事や会社を選んだ方が良いだろう。

だが、今の世の中、自分達が金儲けをするために、単に面白いとか快楽であるものを提供する者があまりに多い。
それは、グルメであったり、ゲームであったり、性的なものであったり、スポーツやコンサートを見て楽しむだけのことであったりする。
確かにそれらに打ち込んでモノになった者がいたりするのでややこしいのだが、要は、人に与えられた、楽なこと、お金さえ出せば楽しめることに「うつつを抜かす」ことをしてはならないのだと思う。
自分が本当の意味で楽しめ、それをやるためなら、どんな苦労も厭わないというものを選ばなければならない。
私は、プログラミングの他にも、楽しいことをいろいろやっているが、それらがどう発展していくかは全く分からない。
だが、面白いと感じるなら、人様に迷惑をかけない限り続けるべきなのだろうと思う。









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IQ200の問題

ダスキンの経営理念に、「損と得とあらば損の道をゆくこと」というのがあると知った時は感激したが、ダスキンのWebサイトで確かめたら、そこのところは、

自分に対しては
損と得とあらば損の道をゆくこと

とあり、昔は釈然としなかったが、今なら、笑ってしまう。
「自分に対しては」は、いかにも取ってつけた感じだが、切実な理由があるのだろう。
「自分に対しては」が無いと、例えば、ある交渉事をした社員に、その上司が、「取り引きはだうだった?」と尋ねると、その社員は、穢れなき平和な笑顔で、
「はい!バッチリ損をしてきました」
と言いかねない。
そんなIQの低い社員がいることを知っている・・・あるいは、思い知らされたのかもしれない。
しかし、よほどIQが高い社員でなければ、そんな経営理念の真意など理解出来るはずがないのだから、とっとと引っ込めれば良いと私は思う。

あなたは、「損と得とあらば損の道をゆくこと」とは、どういうことか分かるだろうか?

上に上げた馬鹿社員ほどひどくはなくても、こんな人が多いと思う。
「それは、損して得取れってことですよね?」
「『情けは人の為ならず』の本当の意味のことですよね?他人に情けをかけると、巡り巡って、自分に帰ってくるのですよね?でも本当かなあ」
まあ、今は、これが平均・・・つまり、IQ100なのかもしれない。
だが、未来においては、あるいは、ひょっとしたら、100年前の日本では、そんなのはIQ80かもしれない。

では、これも似ているが、どうだろう?

ピッツバーグ出身の若者、ジョーがやって来て、不安そうにこう言った。「ぼくたち、大丈夫ですよね」
「若者よ、この地球へようこそ」わたしは答えた。「夏は暑く、冬は寒い。地球は丸く、水も人間も豊富だ。ジョー、ここでの寿命はたかだか百年くらいじゃないか。わたしが知っている決まりはたったひとつだ。ジョー、人にやさしくしろ!」
~『国のない男』(カート・ヴォネガット著。NHK出版)115~116頁より~

なぜ、人に親切にしなくてはならないのだろう?
「その方が気持ちいいからだと思います」
という答は、小学生までなら、許しても良いかもしれない。
だが、今は、小学生並の大人が多い。

では、最後の極めつけだ。

そのころ私は、自分のできる限り、素晴らしい人たちを助ける力を与えて下さい、と神に祈ったのである。
~『ドクター・ハマー』(アーマンド・ハマー著。ダイヤモンド社)より~

「そのころ」とは、アーマンド・ハマーが幼い時のことで、ハマーは生涯を通じてずっと(おそらく、執筆時点の88歳の時も)、その誓いに導かれたのだと言う。
こういう子供をIQ200と言うのだろうし、実際、そうなるのである。

善意を持つ、親切にする、優しくする・・・ということをすれば、自分は必ず損をする。
あえて、そうしながら、自分もちゃんとやっていく。
それだけが、人間に与えられた、知恵を得、本当のIQを高める唯一の方法なのである。









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・初音ミクさんを愛す
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