誰だって、幸運でありたいし、楽しい気分でいたいし、生命力に満ち健康で元気でいたい。
ところが、そのための本当に良い方法を、親も学校もテレビも教えてくれないので、誰も知らない。
その、誰も教えてくれない唯一の方法は、「今、この瞬間に生きる」ことだけである。
「今、この瞬間に生きる」と、全てが得られる。
なぜなら、元々、全てを持っているのだが、それは「今、この瞬間」にあり、過去や未来にはないからだ。
このあたりの理屈を探ると、不毛な堂々巡りになるが、そんなことは、全てを得れば簡単に分かることだ。
泳ぎもしないうちに、泳ぐことを議論しても仕方がないのと同じだ。
泳ぎ方を知って泳いでみれば良いだけである。

「今、この瞬間に生きる」ことは、スピリチュアル界隈でも「今今メソッド」と呼ばれ、実践者も増えているのだと思うが、今一つ、分かり難いと思う人が多いのだと思う。
それなら、「今、今、・・・」と心の中で連呼すれば良いのだが、それもどこかピンと来ない。
実は、昔から、聖者達は、「今今メソッド」を教えるために苦心したのである。
イエスや釈迦は、うまく教えたのだが、直接教えた人以外にはなかなか伝わらず、後に文章にした人達は教えを誤解して、拙い文章になったのだと思う。

イエスは、「今今メソッド」を「待つ」こととして教えたという話があり、ちょっと面白い。
イエスは、「主人の帰りを待つしもべのようであれ」と言った。
良いしもべは、いつ主人が帰ってきてもいいように、きちんとして注意している。
だが、悪いしもべは、注意を怠り、つまらないことに心を引っ張られ、主人が帰ってきても気付かない。
主人の帰りをちゃんと待っているしもべは、今、この瞬間を意識している。つまり、「今今メソッド」をしているのだ。

待っている状態が、今を意識した今今メソッドであるのだが、もちろん、良いことを待つのである。
上のしもべの例でも、主人は、しもべがちゃんと待っていたことを知ると褒めてくれると言っているように、良い主人なのである。
今今メソッドとしての「待つ」は、悪いしらせを待っているようなことではない。
そこで、イエスは、待つ人を、花婿を待つ花嫁にたとえた。
10人の乙女がいて、夜中に、ランプを持って花婿を待っていたが、5人は十分な油を持っていなくて、途中でランプの灯が消えかけた。
そこで、油を買いにいったが、買いに行っている間に花婿が来て、捨てられてしまう。
花婿をちゃんと待ち続けた5人の乙女は花婿の屋敷に迎えられた。

賢い人には、釣り好きが多い。アインシュタインもそうだった。
魚を得ることが目的ではなく、浮きが引くのを待つことが好きなのだ。
それは、今を意識することであり、それで不思議な安心感が得られ、なぜか分からないが幸福になることを体験的に知っているのだ。

釣りと同じことを、UFOを見つけることでやることを勧めたのが、宇宙人とのコンタクティー(接触者)として有名な、「アダムスキー型UFO」に名を残す、ジョージ・アダムスキーだ。
アダムスキーは、UFOを見つけるコツは、なるべく空を見ることだと言う。
UFOが現れるのを待つことが、今今メソッドになるのである。
実際、UFOを見つけるには、見るしかない。
UFOは究極のステルス機で、レーダーにキャッチ出来ないことが多いし、そもそも、UFOは突然に「出現」することがよくある。
UFOは、人間が注意を向けることで「空間から湧いて出る」のである。
しかし、いつ現れるのかは分からない。
そこで、釣りのように、空を見上げて待ち続けるのである。

関英男博士は、若い頃、通信企業の研究所で、宇宙から来る電波をずっと観測していたらしい。
ただひたすら待ち続けたら、不思議な電波を観測し、それが宇宙人からの通信と思えた。
その時に、関博士の中で何かが起こり、関博士の人生が変わってしまった。
我々にも、何か良いものをひたすら待ち続けるという方法があるはずで、それを見つけてやれば良い。

あみんという女性2人組ユニットの楽曲『待つわ』(1982)をご存じの方は、高校生ですら、そこそこいるらしい。
歌の内容は、ある男性を好きな女性が、その男性がフラれて自分のところに来るのをひたすら待つという、歌の内容も、その歌い方も暗く、ある意味、怖い歌である。
これを、女子大生みたいだが、華やかさに欠け、ある意味「イモっぽい」、歌手としても素人っぽい2人が歌ったのである。
この曲が、あみんのデビュー曲なのだが、なんと、年間オリコンランキング1位で、120万枚を売り上げた、奇跡の楽曲である。
私は、この歌の女性は、待つことが決して苦痛でなく、いくらかは楽しかったのだと思う。
それで、今に生き続けた。
歌の良さと共に、そんなところも伝わったのかなと思う。








  
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