今朝に続き、「今、この瞬間」を意識することで偉大な力の恩恵を受けられるよう、楽な話をする。
アニメ『カードキャプターさくら』のオープニング曲『扉をあけて』に、こんな歌詞がある。

なんでもない 小石でさえ 不思議だよね 宝石に変わる
一緒にね 見てるだけで…みんな光る
~『扉をあけて』(作詞:きくこ。作曲:広瀬香美。唄:ANZA)より~

神秘的な歌詞ではあるが、不思議とは思わないのではないだろうか?
では、なぜ、こんな現象(普通の小石が宝石に変わる)が起こるのだろう。
それは、見ている者の意識が、過去や未来には全くなく、「今、この瞬間」に完全にフォーカスしているからだ。
こんな時、思考は消え、真の自己と一体化し、宇宙の心が自分の心になり、生命エネルギーに満ちる。
不可能はなくなり、世界は楽園になる。小石が宝石に変わるとは、そういうことだろう。

だが、残念なことに多くの場合、人間はまた考えることを始め、思考は過去や未来に依存するので、「今、この瞬間」から離れてしまう。
そうすると、力を失うしかない。
それならば、なるべくいつも「今、この瞬間」を意識し、宇宙意識と共にあることに慣れるのが良い。
そうなれば、世界は思うがままになる。

もう1つ。
アニメ『まほろまてぃっく』の第2期『まほろまてぃっく~もっと美しいもの~』に、こんな場面がある。
人間の心を持つアンドロイドのまほろは、乗船している船から見える夕焼けの美しさに感激して喜ぶが、美里司令がまほろに言う。
「この世には、もっと美しいものがある」
まほろには、それが何か分からない。その後も、ずっと、この言葉を憶えていたが、いつまでたっても、その「もっと美しいもの」が見つからない。
だが、最後に、優と共に夕陽を見ている時にはっきり分かった。
「もっと美しいもの」、それは、「愛する人と一緒に見る夕陽」だった。
もちろん、愛する人と見る美しいものなら、何でも「もっと美しいもの」になるだろう。
これもまた、愛する人と見れば、意識が「今、この瞬間」にフォーカスするから起こることである。
全て、上の『扉をあけて』と同じだ。

重要なことは、「今、この瞬間」に在ることが自然なことであるということだ。
元々、人間は宇宙意識と一体であり、元々、生命力に溢れ、元々、神のような万能な存在なのである。
その黄金時代を取り戻すべく、出来る限り、「今、この瞬間」を意識することである。

歩いているなら、歩いていることをしっかりと意識し、食べているなら、食べていることをしっかり意識する。
目の前のものを「見えている」のではなく、「意識的に見る」のである。
確かに、ロシアンルーレットでもやれば、極端に今に集中出来るし、それによって超越意識を体験した話が、コリン・ウィルソンの本にもあるが、間違えてはならないのは、「今、この瞬間」にあるのが自然なのであり、そんな不自然な方法に頼る必要などないということだ。
もっと温和なスリルや冒険で「今、この瞬間」を味わうことは、もちろん良いことである。
しかし、何もしなくてさえ、「今、この瞬間」を感じることは出来るのだ。
そして、普段の生活の中でこそ、「今、この瞬間」を意識しなければならない。
料理を作る時、服を着る時、コーヒーを飲む時、猫を撫でる時・・・
そうすれば、楽しさ、充実感が限りなく拡大すると共に、神のようになっていくのである。








  
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