熟考した末の結論なんて、大抵、ロクでもないものだ。
最近の、KDDIの携帯電話の通信障害に対する補償(全ユーザーに200円)もそうなのだろうが、会議を重ねた結果は常に最低なものになる。
トヨタなんて、難しい問題に対し、瞬時に最良の答を出すことがあるが、それは社長の決断に違いない。
ユダヤでは、大昔から、全員賛成なら即否決で、重要な問題の答を多数決で決めることも、あまりない。
賢い人は、AかBか真剣に考え、「よし、Aだ」と結論が出たらBを取るのだ。

1人の人間でも、散々悩んだ末に出す結論は、あまりに馬鹿げたものであることが圧倒的に多い。
論理的思考の結果、正解になるのは、せいぜいがペーパー試験だ。特に受験のね。あれに上達するのは馬鹿になる訓練と思うことがある。

なぜ、そんなことが言えるのかというと、人間に分かることなんて、ほんのわずかなことだからだ。
可視光線1つとっても、人間が感じる光は、全ての光のほんの一部だ。
また、人類が認識出来るのは、素粒子やそれらから出来たものだが、それは、宇宙全体の4.9%で、後は、実体として認識出来ないダークマター(暗黒物質)やダークエネルギーであるらしい。
しかも、ほとんどの人間にとっては、見えないものの大部分は、もう本当に、全くの謎なのだ。
『星の王子さま』の有名な言葉、「本当に大切なものは目に見えない」というのは、愛だとかの問題もあるが、単なる科学的事実なのだ。

これらから考えると、ギャンブルに勝つ方法も存在することが分かる。
まあ、あらゆるギャンブルについてどうやればいいかなど、私は知らないが、例えば、こんなことがある。
2人の人間が、ギャンブルで勝負をするとする。
どうやれば勝てるだろう?
それはこうだ。
相手に、身の破滅につながるほどの額を賭けさせるのである。
そして、カードにしろ、ルーレットにしろ、相手に選ばせる。
それだけで確実に勝てる。
だって、そんな賭けで、考えずに選べるのは、悟りを開いた聖者くらいのもので、そうでもなければ、誰でも散々考えた末、間違った方を選ぶのだ。
納得いかない?
だが、これは、ある大物ギャンブラーが常に使う手である。もっとも、彼は、滅多にそんな勝負はしないらしいが、とにかく、この勝つ方法を知っているのだ。

あなたの知り合いにもいるのではないだろうか?
いや、知り合いの全員がそうかもしれない。
散々悩んだ末、呆れかえるほど、阿呆な結論を出す人が。
重要な決断は、考えてはいけない。
かといって、好みで決めてもいけない。
巡音ルカさんの有名な曲『Just Be Friends』のように、「最も辛い選択がベスト」という場合もあるが、それが本当にベストなら、考えなくても、それしかないと分かるものだ。

良い決断をするヒントはこうだ。
普段から、「ありがたいなあ」という言葉を口癖のように繰り返していると、選択に迫られた時、ありがたい結果になるような閃きが起こるから、それに従えば良い。
ただ、その閃きは、考えれば考えるほど、損だと思える場合がほとんどであるから、考えたら、もう間違うのである。








  
このエントリーをはてなブックマークに追加   
人気ランキング参加中です 人気blogランキングへ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 人生・成功哲学へ