生まれつき、特別に頭が良いという人もいるのかもしれないが、人間は、磨きさえすれば、十分に頭は良くなると思う。
なぜなら、誰もが、恐るべき性能を持った脳を持っているのだからだ。
脳について少し調べれば、脳がいかに凄いものであるか、十分に分かると思う。
とにかく、我々全員が持っている脳が、とんでもなく高性能なものであることだけは間違いのないことだ。
頭が良いとか天才とか言ったところで、それは単に、正しく方向付けされているだけのことだ。

南部陽一郎という物理学者が、あまり名を知られていないのは、天才過ぎたからかもしれない。
南部博士は、2008年にノーベル物理学賞を受賞した他、多くの権威ある賞を得ているが、それでも、彼が本当に評価されるのは未来だと思われる(南部博士は2015年に94歳で死去)。
その南部博士も、高校時代は物理学が苦手で単位を落としているし、東大時代に、湯川秀樹と朝永振一郎に素粒子を勉強したいと言ったら、「天才でないと無理」と言われたらしい。
誰もが南部博士になれるわけではないが、普通に言う頭の良い人という程度なら、脳をほんのわずか磨けば誰でもなれる。
だが、多くの人は、親や学校の教師に、頭を使えなくなるようにしつけられてしまったのだと思う。

そして、世の中には、次のような人間が多くいる。
ちゃんと頭は付いているし、十分に善良なのだが、考え方がおかしくて、さっぱりうだつが上がらないという人間である。
ひょっとしたら、ほとんどの人がそうなのかもしれない。つまり、私やあなたもそうなのではないかと思う。
自分のことはよく分らないものだが、他人を見ていると、本当につくづくそう思う。
なぜ、肝心なところで、そんな変な判断をするのか、馬鹿な方向に行ってしまうのかと思う人が、やたら多い(ほぼ全員かもしれない)のである。
彼らは、時に優れたこともするのに、怠惰になってしまうことが多く、長い時間、つまらないことばかりやっている。
そして、ロクでもない目標を持ってしまい、エネルギーを無駄遣いするし、望ましい鍛えられ方をしない。
そんな人間だらけだし、私も、他人から見ればそうなのだろう。
なぜ、そうなってしまったのかというと、直接的には、やはり、家庭や学校の教育や、そして、テレビの影響が大きい。
だが、その裏側で、そうなるよう意図的に画策した者達がいるのかもしれない。これは陰謀論のような説ではなく、そう考える方が納得し易いからであるが、まあ、それはどうでも良い。そんなものに構っても仕方がなく、何より、自分の脳や考え方を、少しはマシに導かないといけない。

そして、人々や、何より、自分を良い方向に導いてくれそうに思えるスターやインフルエンサーなどが、今やYouTubeに沢山いるが、彼らのほとんどは偽物であり、言っていることも嘘である。
もし、本物がいるとしたら、おかしくなってしまった我々から見れば、決して、コカ・コーラのような爽やかさを感じないはずだ。
逆に言えば、「これは本物だ!」と心が(コカ・コーラのような)爽快感を感じるような人物は、まず偽物なのだ。
つまり、人に頼っちゃいけないということだ。
カリスマの言うことを聞いていれば幸せになれるなんて妄想を持ってはいけない・・・と、つくづく思う(笑)。

1つには、中山正和を読むと良いと思う。
また、彼は、『正法眼蔵』で賢くなり、『法華経』で磨いたということも参考にすれば良いだろう。












  
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