プログラミングがマスター出来なかったという人がいるが、それは、プログラミングの訓練にかけた時間が足りなかっただけと思う。
TOEICで思うような成績が取れないのも同じと思う。
別に、訓練にかけた時間が足りないから、その人は根性がなくて駄目というのではなく、十分な時間、やる気にならないなら、向いていないのかもしれない。実際、私はTOEICをやる気はない。
ただ、時間をかけずに出来ると思っているなら、それは甘いと言うしかないと思う。

私は、社会人になって初めてやった仕事がセールスマンで、2人の凄腕セールスマンであるセールスマネージャーが私の上司だった。彼らはマネージャーの仕事をしながら、時々、自らセールスしていた。
何度か書いたが、私は駆け出しの時に、いきなりセールスコンテストで優勝したことがあるが、それ以降は不振だった。
その時、その両方のセールスマネージャーに同じことを言われた。
「俺とお前の違いは、訪問件数だけだ」
どんな下手なセールスマンでも、訪問件数さえ稼げば売れるのである。
2人のうち1人のセールスマネージャーは天才型で、彼が1セールスマンだった時、やはり凄い売上げ成績を上げていたが、どうしても勝てないセールスマンがいたと言う。そのセールスマンというのが、とんでもなく下手なセールスマンであったらしい。しかし、そのセールスマンの訪問件数には、全く勝てなかったと言う。
セールスの仕事の成果も、かけた時間に比例するのである。
ただ、そのNo.1セールスマンは、客先訪問が苦にならないタイプだったのである。
客先訪問が苦手というなら、やはり、セールスマンには向いていない。
まあ、若いうちに、向いてない仕事をするのも良い経験であるが、やはり、自分の向き不向きは考えた方が良い。
しかし、たとえ向いていても、時間をかけずに成果を出そうという考えが甘いことだけは、ちゃんと理解しないといけない。

身体を鍛える運動では、重い負荷の筋トレを長時間やると、身体が壊れる。
自重のみ使う腕立て伏せでも、連続で100回、200回とやるのは苦しく、マゾでもない限り続かないし、それを毎日やれば、やはり、身体を壊す。
膝をついてやる腕立て伏せでも、やはり、回数が多いと苦しいものだ。
私は、一頃、腕立て伏せを毎日(連続で)200回以上やっていたが、辛くてやるのが嫌だったのに、根性でやっていた。それで、腕や肩が壊れたが、やめられるように壊れてくれたのかもしれないと思う。
別にスポーツ選手になるわけでもないなら、腕立て伏せは、例えば、椅子とか、机に手をついて、負荷を十分に弱くして、苦しくないようにやれば良い。
さらに、壁に手をついてやる(身体は壁から数十センチ離れる)形なら、非力な人でも出来ると思う。
ただし、負荷を軽くした分、回数は、数百回とか数千回行わないといけない。とはいえ、負荷が弱ければ簡単と思う。
私は、腕振り運動や佐川(佐川幸義)流四股をやっているが、これらは、1回1回は極めて楽だ。しかし、やはり、連続でなくて良いから、1日トータルで、少なくとも数百回、出来れば数千回やりたいものである。
佐川幸義は、毎日数千回、多い時で数万回やったという。
そして、十分な回数をやれば、誰でも驚くほどの成果が出る。
私は、腕振り運動は1日3~5千回、四股は2千~3千回行っており、もっとやりたいと思う。楽だし、面白いからね。
イチローだって、好んで行っていた超長時間のストレッチに関し、「毎日やりたいですね」と言っていたらしいが、気持ちがよく分るのである。

引き寄せも同じである。
引き寄せが出来ないと言う人は、単に、引き寄せのための時間が足りないだけだと思う。
方法は、よく知られているものなら何でも効果がある。後は時間だけだ。
時間もかけずに成果を出そうなんてのが甘いだけだと思う。
例えば「ありがとう」と唱えれば幸運が来るという話がある。
間違いなく本当と思う。
ただし、1回や2回、また、1日数十回唱えただけで「成果が出ない」と言うのがおかしいのである。
江戸末期の神道家、黒住宗忠は、らい病(ハンセン氏病)にかかった武士に、1日1万回「ありがたい」と言うよう指示し、その武士が真面目にそれをやったところ、1週間で完治した。
宗忠は、最初は口先だけでいいから「ありがたい」と唱えるよう、誰にも勧めたが、天の恵みがあるのは、数多く唱えた者だけである。
ただし、苦しみながら、頑張って唱えてはいけない。あくまで気楽に、努力なく、出来れば、楽しく唱えることである。
引き寄せに努力は不要とは、そういう意味である。








  
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