アメリカの精神科医ミルトン・エリクソン(1901~1980)は、極めて稀な傑出した人物と思う。
「魔法を使って治している」「魔術師」とまで言われた、彼の催眠療法技術は、今でも研究され続けていると思うが、彼のようにやれる人はおらず、彼のような人は滅多に現れないと思う。
もし、彼に匹敵するほどの者が出て来るとしたら、それは、彼の技術を解明した者ではなく、自分の魂の声を聞くことが出来る者であるに違いない。
彼自身、精神医学の教育はあまり(あるいはほとんどか全く)受けていないらしい。
ところで、私は、エリクソンの能力は、父親であるアルバート・エリクソンの影響が大きいと思う。
私は、アルバートの1つのエピソードをずっと心に止めているが、それが、分厚い本より大きな存在だと感じるのである。

アルバートは16歳の時に家出をしたようだ。
理由は分からないが、16歳の男が、少々唐突に家を出たというに過ぎないかもしれない。
このアルバートが、こんな若者の時から大したやつだった。
彼は、僅かなお金を持っていたが、その全部で、出来るだけ遠くに行ける汽車の切符を買った。
それで私が思い出すのが、インドの聖者ラマナ・マハルシが、同じくらいの歳の時、やはり家出をしたが、彼の場合、目的地は決めていたが、汽車賃が足りず、かなり歩いたことだ。いずれにしろ、二人とも、スタートから「すっからかん」の独立だった。
アルバートは汽車での旅が終わると歩いていた。あてもなくだろう。
すると、牛車に乗った男に会ったので、アルバートはその男に「あなたの農場を手伝う聡明な若者を一人ほしいと思いませんか?」と言い、牛車の男は同意し、アルバートを牛車に乗せた。
男の農場に着くと、彼の13歳の娘クララがいたが、アルバートは彼女に「君は僕のものだ。たった今から」と言い、その通りになった。「壁ドン」効果みたいなものか(笑。正式なプロポーズは7年後だったが)。
いずれにしろ、アルバートが汽車賃をケチって、そこまで行かなければクララには会っていなかったのだ。
とても怪しい心理カウンセラーの(※注。私がそう思うだけだが)心屋仁之助さんによれば、お金はケチらず使ってこそ入ってくるらしいが、実際、アルバートはお金も嫁も手に入れたわけだ。

クライスラー社の伝説のCEO、リー・アイアコッカと、インドの聖者パラマハンサ・ヨガナンダの両親は共に、父親が35歳、母親が17歳の時に出会うとすぐに結婚している。
私は、若い素晴らしい女性で、この話に驚いた人に会ったことがない。こんなの普通と感じるようだ。
今の日本だって、この年齢同士で、結婚してしまえば問題ないのに、付き合うと罪になるのだから、馬鹿げたことであると思う。だから、かえっておかしなことになるのである。








  
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