良い口ぐせが、人生を良い方向に導くという話をご存じかもしれない。
口ぐせが、人生成功の決定的要因だと言う人もいる。
その科学的根拠はこうだ。
実は、あらゆる人は、既に、口ぐせを持っていて、それを、口で言わないまでも、頭の中でつぶやいている。
ところが、ほとんどの人が、頭の中で繰り返している口ぐせは否定的なものだ。
習慣的な口ぐせは、無意識の領域で繰り返され、意識の少なくとも9割以上を占める無意識で行われていることの影響は極めて大きい。
だから、肯定的な口ぐせがその人の人生を明るい方向に導くのと同様、自分では知らないうちに持ってしまった否定的な口ぐせが、人生を暗いものにしていることが非常に多いのである。
そして、科学的研究によれば、人間の脳は、1分間に300もの言葉をつぶやくと言われるが、そのほとんどが否定的であるなら、まるで駄目だったり、うだつが上がらないのは当然である。
ところで、我々の口ぐせは、幼い時に、親や学校やテレビから叩き込まれたものが圧倒的に多いが、そのようにして持ってしまった口ぐせは、否定的である可能性が高い。
そこで、我々は、意図的に、肯定的な口ぐせを頭の中にしみ込ませる必要がある。

ちなみに、私が持っていた頭の中の口ぐせは、なんと「殺される前に殺せ」だった(笑)。
いや、笑いごとではなく、そのために、人殺しはしないまでも、人を全く信用せず、まあ、散々な目にあってしょうがなかった(笑)。
また、自分の口ぐせには気付き難いが、他人の口ぐせは、注意していれば割と気付き易いが、私に負けないほど酷い口ぐせを持った人も少なくない。

ところで、良い口ぐせと言っても、その個人に合う合わないがある。異性の好みが様々であるのと同じようなものだ。
例えば、いろんな本で、「ありがとう」という言葉が良いと書かれており、その本を読んだ直後は、なんとなく熱意があるので、「ありがとう」と盛んに頭の中で唱えるが、すぐ飽きてしまって、無理に唱えようとするとストレスになってしまったりすることもあると思う。
良い人生を送っている人の口ぐせも、本当にいろいろなのだ。
例えば、ただの農民でありながら、超人的な人格を持ち、妙好人(人間のなかで最もすぐれた最上至高の人)として歴史に名を残した因幡の源左の口ぐせは「ようこそ、ようこそ」であったらしい。
こんな話がある。
もう昔と言って良いかもしれないが、中畑清さんという巨人軍の野球選手がいた。当時の巨人の4番は、歴史に残るような大バッターであるべきと言われていたが、中畑さんは、謙遜もあるだろうが、自分のような平凡な選手が巨人で長く4番を打てたのは口ぐせのおかげであるというようなことを言っていたのは有名な話だ。
きっかけは、彼が若い選手だった時、監督の長嶋茂雄さんに「調子はどうだ?」と聞かれ、あまり良くない状態だった中畑さんが「はい、まあまあです」と答えたことだった。
中畑さんがそう答えると、長嶋監督は激怒し、「馬鹿野郎!こんな時は、嘘でも絶好調だと言うものだ」と言い、中畑さんは慌てて「はい、絶好調です」と言い直した。
以降、中畑さんは、絶好調を口ぐせにし、ついに、巨人の4番にまでなってしまったのである。
皆さんも、自分に合うと思えば「絶好調」を口ぐせにすれば良い。
テレビドラマで、格好良いヒーローが「俺に不可能はない」とよく口にするのを、子供の時にでも見ていれば、その「俺に不可能はない」が口ぐせになるかもしれない。
ただ、子供の時に、案外に良い口ぐせを持っていたが、ある時から、それを忘れたという人も、よくいると思う。

ちなみに、最近、私は、割としっくりとくる口ぐせを試してみたら、昨日、ちょっとした奇跡を起こした。
偶然ではあるが、狙っていたような奇跡だ。
で、その口ぐせは「なんとかなるさ」だった。
これは、ZARDの大ヒット曲『負けないで』の中の「良い男」と思える彼の「どうにかなるサ」という口ぐせと似ているが、ここから来ているのかもしれないし、一休さんの遺言と言われる「心配するな。何とかなる」から来ているのかもしれない。
で、私は、数日の口ぐせで何とかなったのである。
そりゃもう、若くて可愛い女の子と・・・という詳細はどうでもいいだろう(笑)。
一般に、馴染み易く、人気のある口ぐせは「大丈夫」であるが、平凡だからと馬鹿にしてはいけない。多くの成功者の間で「人類最高の魔法の呪文」とすら言われている。
最近は、「何か知らんけどいい」というのも流行りのようだ。
尚、かなりのスポーツ選手が時々「いい予感がする」という口ぐせを持っていることがあるが、大一番で駄目な選手が多い。予感で終わってしまうんだな(笑)。
それに比べれば、「何か知らんけどいい」は「いい」で終わる言葉だからいい(笑)。
「神様の奇跡が起こる」も、口ぐせにしてしまえば、あるホームレスは1憶円の宝くじを2回、それも、すぐに当てたという実話がある。
いろいろ試してみると良い。
ただ、切羽詰まった想いでやるのではなく、楽しく考え、楽しくつぶやくことだ。
「嬉しいなあ」と常に言っていると、無意識が嬉しいことを起こしてしまうものらしい。

ふと思い出したが、ロバート・シュラーのどれかの本にあった話だ。
ある優れた女性教師が、勉強以前に深刻な問題のある生徒に、「何を聞かれても『僕が賢すぎるからです』と答えなさい」と指示し、その生徒がそれを口ぐせにした。その生徒は、アメリカ屈指の脳外科医になったようだ。








  
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