一休宗純(いっきゅうそうじゅん)は室町時代の臨済宗(禅宗の1つ)の僧で、「一休さん」の愛称で知られる名僧だ。
以下、この僧を「一休」と記載する。

一休は亡くなる直前あたりに、弟子達に、遺言となる一封の封書を渡し、
「本当に困った時に開けよ」
と言い残した。
弟子達は、その言いつけを守り、その遺言書を開けずにいた。
一休ほどの僧が、そう言って渡したからには、いかなる困難にも打ち勝つ秘策・秘法が書かれているはずである。
そして、実際にそうであった。
では、我々も、それを受け取りたいものであるが、それは以下で叶えられる。
月日が過ぎ、弟子達は本当に困難な状況に陥り、ついに、師の遺言書を開いた。
そこには、
「心配するな。なんとかなる」
と書かれていた。

以上は、あくまで伝承であり、真偽のほどは分からないが、作り話としても、一休らしいと思う。
そして、実際に、優れた教示、指南と言えると思う。
個人的には、実際的という意味においてすら、これに優るものはないと思う。

科学的研究によれば、人間は、頭の中で1分間に300ものつぶやきを発しているらしい。
多くの人間は、そのつぶやきのほとんどが否定的な言葉であるが、優れた人間は「大丈夫」といった、肯定的なつぶやきが多く、卓越した人間の場合は、困難な状況ですら、そうであると言われる。
「大丈夫」とは、まさに、一休の遺言である「心配するな、なんとかなる」という言葉を短くまとめたものである。
では、我々は、困難に陥った時、あるいは、そうでなくても、不安に襲われた時、自主的に、「大丈夫」「絶好調」といった肯定的な言葉をつぶやくべきだろう。そうでないと、頭の中は、さらに否定的なつぶやきが多くなり、それで、潜在意識が否定的に染まれば、さらに状況が悪くなる。
だが、肯定的な言葉を自主的につぶやき続けることで、潜在意識を肯定的な色に変えれば、知らないうちに問題は解決するだろう。
もちろん、問題解決のために何もしないと言うのではなく、潜在意識が肯定的になれば、本当にやるべきことが閃き、それに確信を持てる。そうであれば、不安なく行動出来るだろう。
そして、我々は、幼い時から、学校やテレビなどから、否定的なつぶやきをするよう方向付けられているので、なおさら、自主的に、肯定的な言葉をつぶやくことが必要であると思う。
尚、良いつぶやきは、自然な運動と共に行うと効果的だ。
散歩をしたり、腕振り運動をしたり、四股踏みをしながらだと、肯定的なつぶやきが楽に出来、潜在意識をプラスの状態にし易いと思う。
これが、一休も語らなかった秘法である。








  
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