アインシュタインがよく歩いたという話を印象的に憶えている。
また、誰だったか忘れてしまったが、ある天才が、「歩いている時に創造的になる」と言ったという話がある。
それで、気になって検索したら、歩くことと優秀であることとの相関関係を示す情報は、思ったより多かったし、本格的な研究でも実証されているように思う。
そのアインシュタインだが、彼はアメリカに亡命後、高給でプリンストン高等研究所に勤務していたが、車を買おうとはせず、自宅から研究所までの、かなりの距離をバスにも乗らずに歩いて通勤していたらしい。
研究所の人達が、アインシュタインに、自分の車に乗るよう勧めても、アインシュタインは断っていたようだ。
だからというのではないが、おそらく人類の経験的に、歩くことは、健康と頭の働きに良いことは、おそらく正しいと思う。

脚の運動をした後は記憶力が上がるという実験を、昔、テレビで見たこともある。
ただ、この場合は、脚の屈伸運動を採用していたが、歩く方が、より記憶力の向上が見られたかもしれない。
老齢でも、よく歩く人は、頭脳が衰え難いことは、だいたい間違いないのではと思う。
しかし、自動車大国で経済大国である日本の、ある意味では良いことなのだろうが、車にばかり乗って、歩かない人が多くなっていると思う。
結果、日本人全体の知性が低下しているかもしれない。
有名なインフルエンサー(西村博之さんのことだが)の動画が面白いので時々見ているが、あの人が、よく人の事を「頭悪いです」「馬鹿です」と言うのは、私はあまり気持ち良く思わないが、それでも、「その通り」と思うことがほとんどだ。ひょっとしたら、歩かないことで、多くの日本人が本当に馬鹿になっているのかもしれない。そして、ある動画で、このインフルエンサーが驚くほど歩くことが分かり、ますます「賢い人は歩く」の確信が強くなった。

脚の運動なら何でも、非常に頭脳に良いというわけでもないと思う。
詳しい話は省略するが、ウォーキング、ジョギング、縄跳びは頭に良いが、スクワットは、別に悪くはないが、いまひとつと思えた。
私は個人的にあまり好きな人ではないが、物理学者で合気道家というより、最近はスピリチュアル方面で有名な保江邦夫さんが著書で、四股で頭が鍛えられるような気がすると書いてあるのを見て、ピンと来た。
四股と言っても、保江さんのは、大東流合気柔術式の四股で、派手に足を上げたり、上げた足を床にどすんと落とすのではなく、膝を曲げたまま適度に上げ、そっと足を床に下ろすのである。
この大東流合気柔術式の四股が、鍛錬においても、頭脳明晰化においてもキングではないかと思う。
私も、2年ほど試行錯誤しながらやってみたが、なるほど、これは凄いもので、全国民がやるべきとすら思い、もしかしたら、歩くよりもさらに良いかもしれない。

ウォーキング、ジョギング、縄跳び、そして、四股にあって、スクワットにないもの。
それは、足が床から離れることで、その浮いた脚の負荷はゼロになる。
一方、スクワットでは、常に体重の半分の負荷がかかっている。
そして、四股の場合は、一時的に、片足に全体重がかかる。そして、腰を落として体重を味わうことに意味があるのだと思う。
アメリカ海軍特殊部隊である名高いネイビーシールズの教官が、腕立て伏せの指導動画の中で、「体重をしっかり味わえ」と言っていたことが印象的だったが、脳は、グラビティ―(重力)を味わうことで活性化するのではないかと思う。
そして、四股で、片足の負荷がゼロになり、片足に全体重がかかり、そして、体重をじっくり味わうという繰り返しが良いリズムになり、身体や脳を活性化させるのだと思う。

私は、四股がすっかり好きになった。
気持ちが良く楽しいからである。
スクワットは、続けるために、やや気力や根性が必要だが、無理にやるとストレスがたまり、心身に悪影響がある。
それで、私はスクワットもやるが、気持ち良い範囲でやることにしている。腕立て伏せもそうである。
それで、もっぱら、四股と腕振り運動をやっている。
これだと、気持ちが良く楽しいだけなので、根性も克己心も必要なく、楽々続いている。

尚、大東流合気柔術式の四股は、『佐川幸義 神業の合気』の中に、写真入りで紹介されているが、実施者がはかまを履いていることや、解説が少ないので、詳細が分からない。
だが、要は、脚を上げる時は、膝を曲げたまま適度に上げ、足を降ろす時は、そっと降ろせば良いのだと思う。
詳しいことは、また書こうと思う。








  
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