本日は、特に高品質で、汎用的で、どんな人にも適応性が高いアファーメーション(肯定的確言)を、朝夕1つずつご紹介したい。
このいずれか、あるいは、両方を数多く唱えることで、決して小さくはない効果があるはずだ。

「私を強くして下さる方によって、私はどんなことでも出来る」
“I can do all things through Christ which strengtheneth me.”

トランプ大統領が、この上なく尊敬する牧師であるノーマン・ヴィンセント・ピールの世界的ベストセラー&ロングセラーである『積極的考え方の力』で、最初に紹介されているアファーメーションがこれである。
聖書に書かれた言葉の1つだ。
ある、自信を全く失くした中年の男が、人生の正念場に立たされて押しつぶされそうになってしまったことから、ピールの講演会に行き、ピールに個人面談を申し込み、それに応じたピールが、この男に教えた言葉がこれだった。
男は、この言葉をピールの前で唱えただけで何かが変わるのを感じた。
ピールは男に、何度もこの言葉を唱えるよう指示した。
ピールは、目前の問題に対し、それでうまくいくと保証したわけではない。
しかし、正しい態度で問題に取り組めるようなれるとは言った。
正しい態度・・・これほど重要なものはない。なぜなら、態度は事実より重要なのだからだ。

この言葉の中には、神という言葉は出て来ない。
だが、「私を強くして下さる方」は神であろう。
しかし、敢えて神と言わないことで、より純粋な神の概念を浮かび上がらせている。
仮に、宗教で言う神を信じない・・・とまでは言わなくても、抵抗や違和感を感じる者でも、身近にある万能の知恵と力について想いを巡らすことが出来るに違いない。
※原文ではChrist(キリスト)という神を示す言葉が使われているが、キリストの役割を示すことで、宗教的概念の神と区別する意図があると思われる。

多くの人は、自信がない・・・つまり、自分の能力に疑問を持っている。
そのために、大きな目標を掲げると、「自分には出来そうにない。自分にそんな力はない」と思ってしまう。
それは、ある意味では、謙虚な良い態度である。
自分は大したものではない(たとえ大成功していても)という認識は大切なことだ。
イエスだって言ったのだ。
「私には出来ない。だが、父(神のこと)に出来ないことはない」
自分の内にある、そして、宇宙全体にある霊妙な存在。ある時は、ジョセフ・マーフィーが「コズミック・エナージャイザー(宇宙の活力)」と呼んだ存在が、人を通して、あらゆることを行うのである。
それは科学的事実であり、そうであるなら、手に負えない難しい問題など、あるはずがない。
それを神と呼ぶなら、神に出来ないことはないし、神にとって難しい問題すらないのであるから。

あらゆる重要な教え、聖典の中身が、この一言に凝縮されているのである。
ピールは、この言葉を声に出して(しかも大きな声で)唱えるよう指示したが、それでも良いが、私は、心で唱える方が良いと思う。
家やオフィスが広く、大きな言葉で話すことが習慣であるアメリカと、家が狭く、以心伝心を心得る日本では状況が違う。
そもそも、大きな声で、繰り返し、相手に呼びかけているわけでもない言葉を聞かせるのは迷惑である。
そして、心で、静かに、穏やかに唱えることは、大きな声で唱える百倍、千倍の効果がある。
無論、声に出して唱えることが好きな人もいるだろうから、その場合は、人様の迷惑にならないよう、声を出して唱えると良い。
とはいえ、普通は、心で唱える方が気楽であろう。
そして、大切なことは、声を出すか心で唱えるかではなく、数多く唱えることである。
いつでも、どこでも、なるべく多く唱えるのが良い。
しかし、決して、必死で切羽詰まった感じで唱えてはならない。
それで言えば、心の中で、ゆっくり、おだやかに唱えることが良いことが分かると思う。

この言葉には、奇跡的な効果がある。
万能の力があなたに味方し易くするのであるから、当然である。
良ければ活用を願う次第である。








  
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