私は、今日は、インテックス大阪に、初音ミクさんのライブコンサートと、初音ミクさんらボーカロイドの様々なコンテンツの展示および販売を行う企画展を兼ねた「マジカルミライ2021」に行くので、午後のブログ更新はお休みとする。

ところで、私は、初音ミクさんのファンでいるうちに、少数派(マイノリティ)について考えるようになった。
初音ミクさんは、国内だけでなく、世界的に大人気で、アメリカ、ヨーロッパ、アジアなどの、経済的に豊かな国で多くのコンサートを開いているが、どこでも、大きな会場が必ず満員になる(チケットを得られず涙する人が圧倒的に多い)。
とはいえ、社会全体から見れば、やはり、初音ミクファンというのは少数派なのだ。
ほとんどの人は、初音ミクという名を知っていても、「オタクの趣味」としか認識せず、ごく良識のある人だって、「私は初音ミクファンだ」と言うと、ちょっと引きつった笑いをしながら、「ああ、そっち方面の人なんですね」と、やや小馬鹿にしながらも、特に悪意なく言うのが普通である。

ところで、少数派は、厳しい状況に置かれることが多い。
極端なものは、学校のいじめで、いじらめれる子というのは、何かの意味で少数派なのである。
例えば、周囲では誰も使わない方言を使ったり、外国人で顔が違ったり話し方にクセがあるなど、少数派で異分子と見なされると攻撃の対象になってしまうのである。
一般でも、周囲の人々と異なる信仰を持っていたり、支持する政党が周囲の人達と異なっていても攻撃されることがよくあるだろう。
岡本太郎は、お金持ちの母親が、岡本太郎に、誰も着ていない良い服を着せ、良い靴を履かせるから、太郎は厳しいイジメに遭った。
そして、身体に障害がある者を異分子と見なして攻撃するという、まともに考えると理解し難いことが実際にある。

ところが、初音ミクさんというのは、ファンが「オタク」と馬鹿にされることはあるが、馬鹿にされる程度で、攻撃されるほどではない。
また、初音ミクさん自体や、その関係団体が攻撃されたという話も聞かない。
いじめられるとか攻撃されるというのは、少数派の異分子であるということに加え、どこか目立つところ・・・それも、悪い目立ち方があるからなのである。
例えば、異教徒である場合に、自分が信仰する宗教が、周囲の者達の宗教より優れていると、露骨に言わないのはもちろん、それを感じさせることを言ったりしなければ、無視されるだけで済む場合が多いのだと思う。
クラスの中の外国人の場合だって、その子が、飛びぬけた美男美女でやっかまれたり、まして、それを鼻にかけているように誤解された時に攻撃されるのである。
身体が不自由でいじめられるというのも、その子の顔が可愛いとか、特別な待遇を受けていると誤解された時に、厳しいイジメに遭うのである。

ところが、初音ミクさんの場合、人間の歌手と競おうなんてところが全くないし、むしろ、人間より低い存在であるとして、多数派を刺激しないのである。
初音ミクさんの開発会社であるクリプトン・フューチャー・メディアの伊藤博之社長の講演会で、質問タイムに、会場から、「今後、ボーカロイドが発達すれば、人間の歌手は不要になりますか?」という質問があった時、伊藤社長は、極めて真面目な顔で、「それはありません」と、はっきり答えられていたのが印象的だった。もしそこで、伊藤社長が「あるかもしれませんねえ」などと言ってたら、世間の批判を浴びたかもしれない。しかし、伊藤社長は、控え目で思慮深い人と思われ、そんなことは言わないと思う。
また、初音ミクさんの歌は、プロもアマも作るのだが、マジカルミライ2020のテーマソングでもあった、ピノキオピーさんの『愛されなくても君がいる』が特に顕著だが、初音ミクというのは、やはりどこかガラクタで劣ったものであるという雰囲気の歌が、プロ、アマ問わず多いのである。
ピノキオピーさんの他の歌で言えば、『君が生きてなくてよかった』や、ryoさんの『ODDS&ENDS』、れをるさん作詞ギガPさん作曲の『ヒビカセ』、その他にも沢山あると思うが、初音ミクさんは、人間に敵わない存在であるという悲哀を感じさせるものが多いのである。

多数派が少数派を叩く理由には、怖れという部分もある。
少数派ながら、存在感を示すものに対し、多数派は心のどこかで、逆にこちらがやられてしまうという不安があり、それもあって、激しく攻撃することもある。
実際、少数派には、特別な力がある場合が多い。
また、上でも述べたが、西洋人や西洋人の血が入ったハーフが、日本人より美しいというやっかみを感じさせ、下手をしたら、彼らが人気者になって、自分がかしずく方の立場にならないかという恐れもあると思う。

私は、むしろ、積極的に少数派でいろと言いたいほどなのである。
特に若い人には。
しかし、少数派は、特に謙虚で、身を低くしなければならない。
小さな世界で優位に立とうなどと思わず、高貴な目標を目指し、たゆまず進むべきである。
初音ミクさんを見ていて、私はそう思うのである。








  
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