人間は、忘れた時に、良いことが起こったり、願いが叶ったりすることが多い。
例えば、脚が痛くて歩くことも出来なかった人が、緊急事態に陥って無理に歩いているうちに、脚が痛いことなど、すっかり忘れてしまい、実際に痛くなくなったということがよくある。
子供の時なんて、お腹が痛いのだが、遊びに行きたいので、とりあえず、お腹が痛いことを無視して出かけ、遊んでいると、ふと「あれ、お腹が痛かったんじゃなかったっけ?」と思うが、もう全然痛くない。そんな思い出がある人は多いと思う。
逆に、下手に療養生活をして、身体の悪い部分を意識すればするほど、治らなかったり、悪くなったりする。
身体に不調があっても、仕事に集中したら、身体の悪い状態を忘れてしまって何も感じず、実際に治ってしまうことも珍しくない。
願い事なんかも、「もうどうでもいいや」と思ったり、あるいは、諦めて、忘れてしまった時に叶うことが多いのである。

こういった、忘れることでうまくいくという不思議について考えていたら、ネヴィル・ゴダードの『世界はどうしたってあなたの意のまま』という本に、「悪いことから意識を逸らすことで、悪いことが消える」と書かれてあるのを見て、その通りだと思った。
牢獄に閉じ込められている時、牢獄の壁を意識している限り牢獄に居ることになるが、牢獄の壁から意識を逸らし、自由な世界にいると感じれば自由になる。
これは、比喩的な意味もあろうが、現実にもそうなることが多いし、本当に忘れてしまえば、現実もただちに変わるのだと思う。
私も、「あれ、何かまずい問題を抱えていたと思うのだが・・・」と思うが、問題そのものを覚えていないことが、よくある。あまりに完璧に忘れてしまったので、問題そのものが消えてしまったのだ。
ただし、「問題から逃げる」とか「問題を先送りにする」というのとは違う。そんな態度では、問題を意識し続けることになり、かえって問題は大きくなる。
むしろ、問題に正面から立ち向かい、恐れない態度を見せれば、問題の方がひざまずくのである。

問題に正面から立ち向かうには、元気とか生命力といったものが必要だ。
人間は、ガッツポーズをしたり、舌を強く出すと、生命エネルギーが高まり、元気が出るような仕組みになっている。
アントニオ猪木さんの「1!2!3!ダー!!」というのも、その原理に沿ったもので、好きなら真似すると良い。
猪木さんも、あれをするだけの元気があれば復活するはずだ。
舌を大きく出すというのは、世界最強とも言われるラグビーチームの決めポーズにもなっているが、あれは、彼らの故郷の伝統的な踊りから取り入れたもので、彼らの祖先が、舌を出す効用に気付いていたのだろう。
インドのヨガのポーズの中にも、舌を出すというものがあり、やはり、これをすることで生命力が上がり、若返りもするのである。
あなたも、1人になれる場所で、ガッツポーズをやったり、舌を思い切り出すことをするのを忘れないことだ。

どうにもならない状況になったら、マントラや念仏を延々と唱えるのも手だと思う。
それで問題から意識を逸らし、忘れてしまったら、問題が消えてしまうだろう。
人生経験豊富な人は、少々まずいことになっても、「なんとかなるさ」と落ち着いているものである。
どうにも本格的にまずいと思ったら、「なるようにしかならないが、なるようにはなる」と思って、考えても仕方がないなら考えないことだ。
そんな人生の達人にも、マントラや念仏は役に立つらしく、それを活用している人は少なくない。
もちろん、問題というのは、個々の状況があり、対応を続けざるを得ないこともあるが、せめて、顔を上げ、出来れば微笑むことである。
そうすれば、「あれ、俺、何の対応してたんだっけ?」と思うことがある。問題が元々もなかったことになってしまったのだ。
実際、私にも、そんなことがよくあったと思う。

とりあえず、ガッツポーズと舌を出すことから始めると、人生は楽になるだろう。








  
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