商品やサービスを提供する会社には、客からクレームが来るのは普通のことだ。
商業活動をすれば、必ずクレームは出てくる。
そのクレームが、商品やサービスの欠陥を示していること、あるいは、販売や契約の対応をした社員や、サービスを行う社員のミスであった場合も当然ある。
ところが、会社の方がクレームに戸惑うことがある。
例えば、商品やサービスを利用する客が、会社が想定する客のイメージから著しく外れていた場合だ。
例えば、身長が高過ぎるか逆に低すぎる、体重が重過ぎるか逆に軽過ぎるといったことが、その商品やサービスを利用するには不適切である場合も、現実にはあるだろう。
全ての自動車や車椅子やハイヒールやローラースケートが、体重150kgの人間でも快適というわけにはいかないだろう。しかし、割合は少ないながら、体重150kg以上の人間は沢山いる。
美味しいお菓子や、良く効くサプリメントも、特定の体質の人間には合わないことがよくある。
そこで、商品やサービスを提供する企業では、「以下のようなお客様にはご利用いただけない場合があります」などといった注意書きを、説明書や契約書に書くようにして、責任を免れるよう手を打つのである。
ところが、こんなこともあった。
日本政府は、日本は老後保障が充実した国だということを謳っていたが、数年前、麻生副総理が「2千万円の貯えがあることが前提」といった意味のことを言ったが、年齢の高い日本人だって、そんなお金のない人は多い(むしろ、ある方が少ない)ので、問題になり、いわゆる炎上した。
しかしまあ、「老後の生活設計」などという本には、退職金2千万円を前提で書いてあるものもある。
つまり、日本は、老後も安心して暮らせるが、前提条件があるのかもしれないということである。

このブログでよく取り上げる、ジョセフ・マーフィーの潜在意識による成功法則にも、前提条件があるかもしれない。
例えば、ただの失業で仕事がない場合には、マーフィーの教えで、良い仕事が得られる。
しかし、最初から働く気がない引きこもりのニートは前提に入れていないと考えて良いかもしれないし、「年齢は関係ない」と言いつつ、「40代だからといって諦めてはならない」など、「え?せいぜい40代までが前提?」と思わせてしまう部分もあったと思う。
確かに、マーフィーは、過激な労働は間違いとはしていたが、熱心に働くことは必要だと考えていたかもしれない。ただ、年齢に関しては、実際は上限はないと思って良いだろう。
そして、実際に、マーフィーが前提としたのは「私の本を読む能力があること」だけと思って良い。

マーフィーの成功法則に限らず、人間が本来、内部に持っている偉大な、精神的、霊的、神秘的な力を発揮するのに、本来、前提はなく、人間としての最低限の知的能力があれば良い。
だが、サイコパス(脳の欠陥のために良心を持たない者)や、異常な性質を持った者まで、適用範囲とは思えない。
しかし、サイコパスというほどではないかもしれないが、「私も駄目かなあ」と思っている人は、実際は多いのではないかと思う。
例えば、対人関係が極端に弱かったり、特殊な性癖を持っていたり、極度の恐怖症や不安症を持っていたりである。

神秘力を使うには、ある程度の精神の安定は必要である。
それが自分にはないことでうまくいかないと思っている人は、アレクサンダー・ロイド博士の世界的ベストセラー『「潜在意識」を変えれば、すべてうまくいく』に載っている、次の簡単なテクニックを使うと効果があるかもしれない。
そのやり方は、「「エネルギー療法」の仕組み」の章の「ポジション1 ハートのポジション」に書かれていて、やり方は実に簡単だ。
最も簡単なやり方は、両手を重ねて胸の上の方(鎖骨のやや下あたり)に当て、そのままで1分から3分いることだ。
重ねた両手を、胸に微かに振れる程度の距離で、ゆっくり回転させる(時計回り、反時計回りのどちらでも良い)と効果が高くなる場合が多い。
これをやると、非常に心が落ち着き、これだけで神秘力が発揮出来たり、健康になってしまう人もいると思う。
そうなる原理は科学的にもかなり説明出来、この本にも少し記載されているので、興味があれば、本を読むと良いと思う。

テクニックは、取り上げているとキリがないが、上の方法は、知っておいて損はない。
また、薄目で見るというテクニックも以前書いたことがあるが、単に薄目をするだけでも、精神を高次元に同調させ易くなるが、基本的な精神状態が良くないと、低次元に同調してしまうかもしれないので、精神がネガティブな時にはやらない方が良いだろう。








  
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