人間には2種類がある。
目標がある人間と目標がない人間だ。
目標がない人間は、波間に漂う船のようなもので、波や風(世間や他人)に翻弄され、自分がどこに行くのか分からず、遅かれ早かれ、座礁するか沈没するかだ。
目標は、人に言ってはならない。
だから、学校や会社で、目標を言わされる(書かされる)ことがあったら、その時は「空気を読んで」適当な目標を書いておくことだ。
本当の目標は隠さないといけない。
だが、本当の目標を持たなくてはならない。

ところが、本当の目標を持てる人は滅多にいない。
けれども本当の目標は、誰でも持てるはずのものだし、また、持つべきだし、別に難しいことでもないのに、ほとんど誰も本当の目標を持っていない。
なぜ、そんなことになっているのかと言うと、学校やテレビのためだ。
学校教育やテレビ洗脳では、人々が奴隷の目標以外の目標を決して持たないよう、強力に思想統制している。そんな事実にも気付いていない者が多い。

また、愚かな目標を持ってはならない。
いい歳になった普通のサラリーマンが、プロ野球のスター選手になる(アイドルとか女優とかも多い)みたいな種類の目標を、自分では本物の目標だと思っている人は案外多いのである。
そんな妄想の目標を持ってしまうのは、やはり、学校やテレビのせいかもしれないし、怪しい書籍やネットの影響も大きいと思う。
だが、なぜ愚かな目標を持ってしまうのかなど、どうでも良い。
愚かな目標を持たなければいいだけだ。
まあ、正しい目標か、妄想の目標かの判断が難しい目標も、確かにある。
30代以上の、ロクに運動もやったことがないサラリーマンがプロ野球のスター選手になるという目標は明らかに妄想だが、たとえ絵を描いたことがあまりないような人間でも、画家になるというのなら、そんな実例はいくらかはある(大画家にもいる)。
岡本太郎も、『今日の芸術』で、「あなたも本日ただいまから芸術家になれる」なんて書いているのでややこしい。

自分の目標がまっとうかどうかは、頭で判断しない方が良い場合がある。いや、ほとんどがそうかもしれない。
洗脳された思想による妄想の場合、頭で考えたら判断を誤るからだ。
そもそも洗脳ってのは、理性的思考を歪めるものだからね。

世の中にある、数十万円、数百万円もする高額な自己啓発教材っていうのは、目標設定の仕方を教えるものだ。
中には怪しい教材もあるが、歴史があり、一流の人物達が使っているものもある。
つまり、目標設定は、それほど難しいということだ。
だが、『イットワークス(It Works)』という本が1冊あれば良い。最高の人物が書いた、目標設定の最高の教材で、それを善意で翻訳し、電子書籍(Kindle)で180円で売ってくれている人がいるが、立派な翻訳だ。
しかし、別の方法もある。
目標があれば、「私は〇〇だ」(〇〇が目標。例:画家)と、唱えれば、目標は叶う。
(ただし、心の中で、丁寧におだやかに、数多く唱えれば)
本物の目標でなければ、数多く、長い期間唱えられない。
唱えるのがおっくう(あるいは苦痛とか、シンドイとか感じる)だったり、忘れてしまうようなものであれば、それは本当の目標ではない。
実に簡単なことだ。

別に、現実的な目標、身の丈に合った目標を持てと言うのではない。
人間は本来神であり、不可能はない。
しかし、単に、自我がちやほやされたがっていることを目標だと勘違いする者が多いのである。
何かのテレビCMで、子供達が、将来の目標を話すものがあった。
「人々を感動させる歌手になる」
「サッカー選手になってセリアAに入る」
これらは、単に、「ちやほやされたい」という欲望を反映した目標だ。
そもそも、本物の目標なら、人に言ってはいけない。
まあ確かに、子供の時は、妄想的な目標も必要ではあるかもしれないが・・・ここらは複雑なので、今回は述べない。
だが、子供のうちから、「本当の目標は心に秘めておくもの」だと知っておくべきである。親や、まして、学校の先生などに決して言ってはならない。
言わされそうになったら、「タテマエ」と自覚しながら、空気を読んで「らしい」ことを言えば良い。
それも立派な知恵だ。
ただし、「タテマエ」とはいえ、達成出来ることを言うよう心がけるべきだ。嘘つきになれと言っているのではない。

あなたは、目標を立て、「私は〇〇だ」と、心の中で、丁寧におだやかに唱えれば良い。数多く。








  
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