新型コロナで、人生が大きく変わった人もいれば、ほとんど何も変わらないという人もいる。
昔、日本は、敗戦で全てを失ったかのように見えたが、奇跡の復活と躍進を果たした。
1990年代には、日本でも大不況が起こったが、それも、なんとなくやり過ごした人が多かったと思う。
そして、1995年に阪神・淡路大震災が起こり、町は戦後のような光景になったが、やはり、全体としては反動で活気が出た。
もちろん、いずれの場合も不幸になった人は少なくないのだが、結局は、日本の生命力の強さを感じることになったはずだ。
では、今回の新型コロナに関してはどうかというと、今はまだ分からない。
企業は、どんな状況になっても、それに対応して、生きよう、成長しようとするものだし、実際、むしろ、収益を上げた企業も少なくはない。
日本の歴史の中で、大規模なウイルス被害というのは何度もあり、医学が未発達な時代には、死者の数も半端なかったが、それでも見事に乗り越えて来ているのである。
だが、今回の新型コロナのように、致死率そのものは高くないが、異常な感染力を持つウイルスは例がない。
重症化することも全体としては少なく、身近な人が感染しない限り、危機感を感じない人が多いほどだが、とにかく、存在を示すのである。
ウイルスにはワクチンということで、緊急対策として、十分な治験を行わないまま、ワクチンが出荷され、多くの先進国では、急速なワクチン接種が行われている。
だが、いくらワクチンを打っても、新型コロナウイルスはなくならず、イスラエル、イギリスなど、世界で最もワクチン接種が進んだ国で、むしろ、感染が拡大し、ベラルーシ、エチオピア、ブラジルといった、ワクチン接種が少ない国では感染が少ない、あるいは、感染が減少しているのは、果たして、驚くべきことなのか疑問である。

結局、どんな災害でも同じなのである。
個人も国も、気持ちが前向きであるかどうかで運命が決まるのである。
実はこれは、災害があるかどうかに関係ないのだが、地震やウイルス感染といった災害が起こるごとに、そのこと(気持ちが状況を決める)に気付かされるのである。
だから、新型コロナなどに関係なく、気持ちが沈んでいる人、後ろ向きになっている人、不安の大きい人・・・は、危険なのである。
逆に、前向きでさえあれば、何が起ころうが不幸になることはない。
つまり、気分が良ければ良いのである。
ただし、自分の気分は自分が責任を持たないといけないのだ。
誰も、あなたの気分を良くしてはくれない。
だから、愚痴を言う者、泣き言を言う者は、敗北宣言しているに等しく、そうする限りは、負けるだけである。
宗教の多くが良いものでない理由は、本来、宗教は、人々の気分を明るく、前向きにするためのものであるはずが、その宗教が、人々の気分を暗く、後ろ向きにしているのだから、本当にロクでもない宗教が増えてしまったわけである。

家庭では、子供が小さい時から、文句を言わない、愚痴を言わない、泣き言を言わない、弱音を吐かない子供に育てないといけない。
とはいえ、どんな人間でも落ち込むことはあるが、うまくいく人というのは、気分の切り替えがうまい人だ。
一方、「俺はもう駄目だ」と、いつまでもうつむいている者は、もう救いようがない。
だが、親が後ろ向きなら、子供が前向きになるはずがない。
実際、人間の運命は、親で決まってしまう。
しかし、駄目な親に育てられたとしても、自分で気分を支配するようになれば良いのである。
ウジウジしている者には、どんなラッキーもやって来ない。そのことを忘れてはならない。
まるで駄目なやつというのは、いつもウジウジし、後ろ向きで暗いやつである。

では、具体的に何をすれば良いかというと、何でも良いのだ。気分さえ良くなれば。
ただし、刹那的な気分の良さではなく、本当に気分が良くなることである。
確かに、他人を虐げて快楽(つまり偽物の気分の良さ)を感じようとする者は世の中に多いが、そんな者の将来は哀れである。必ずどん底以下になるのだから。
そもそもが、快楽を求めていると、状況はどんどん悪くなる。なぜなら、快楽は、結局は気分を暗くするからである。

坐禅や静坐は良い方法である。
ただし、坐ることで気分が暗くなる坐禅や静坐は、運命を悪くするだけである。
念仏を唱えたり、祝詞を上げて気分が明るくなるなら良いが、それで気落ちが落ち込むなら、何のための念仏、何のための祝詞であるかである。
仏様、あるいは、神様が金ぴかで、豪華な装飾品を纏っているのは、人々の気分を明るくするためなのである。
気分が良くなる説教をしてくれない牧師、神父、僧は願い下げしなければならない。
イエスも釈迦も、ユーモアがあったに違いないのだ。
心を広く、前向きにしてくれる神仏の名を見つけ、唱えることである。
そうすれば、楽しいこと、嬉しいことしか起こらない。








  
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