O(オー)リングテストというものをご存じかもしれない。
片手の人差し指と親指で、しっかり輪を作り、その輪を他の人が、両手の指で開かせるというものだ。
例えば、指で輪を作った人が、反対の手に、何か薬を持つ。
その薬が、その人にとって良いものなら、輪はなかなか開かないが、悪いものなら、簡単に開いてしまう。
その薬が何か分からないよう、不透明な袋に入れていても、Oリングテストは出来る。
薬は単なる一例で、テストするものは、食品でも、書物でも、何でも可能だ。例えば、本を紙袋に入れて、何の本か分からないようにしても、聖書なら輪は開かないが、ポルノ小説なら開くといったものだ。
Oリングテストは、上に書いたように2人で行うが、1人でやる方法もある。

Oリングテストの他に、デヴィッド.R.ホーキンズ(医学博士)が『パワーかフォースか』で取り上げているキネシオロジーという、伸ばした腕を、別の人が下に押し下げることで行うテストもある。
これも2人で行うが、1人でやる方法もあるらしい。
完全に1人で行うものには、振り子を使うものがある。
他にも、いろいろな方法があり、これらを総称して「フーチ」と呼ぶようだ。

だが、これらの、筋肉の反応を使ったフーチは、向き不向きがあると思う。
例えば、振り子を手に持ち、「私が男なら縦に、女なら横に」と思うと、すぐに振り子が動く人もいれば、こんな分かり切った質問でも(別に微妙な理由がなくても)なかなか、あるいは、全く振り子が動かない人もいる。
ちなみに、私もフーチ全般、全く駄目な人だ。

上に挙げたような、筋肉反射的なフーチではなく、胸やみぞおちの感覚で判断を行うフーチもあり、私は、こっちが好きだ。
例えば、「この食べ物は私に良いだろうか?」と自分に質問をし、胸やみぞおちといった、自分が敏感だと思う部分に意識を置くと、爽やかな感じがしたり(この食べ物は身体に良い)、逆に、嫌な感じがする(この食べ物は身体に悪い)というものだ。
ただ、私は、フーチを「当て物」に使ったりしない。
おだやかな気分でいれば、感じるべきことは感じるし、おだやかでなければ、どんなフーチをやっても精度は高くない。
だから、単に、「自分の感覚を信じる態度」でいることが、一番大切なのであると思う。

そうやって、普段から、自分の身体や心の感覚に注意するようにしていると、心が静かな時に何かを感じるのである。
それがテレパシーなのだと思う。
そして、心を静かにするためには、静かな呼吸をすれば良い。
静かな呼吸をして、心が静まっている時、「阿弥陀仏」と心で唱えると、阿弥陀仏の波動、エネルギー、存在感、雰囲気・・・といったものを感じる。
「観世音菩薩」と唱えれば、やはり、観世音菩薩の波動を感じる。
つまり、神仏の名を唱えれば、実際に、その神仏が傍に居るのである。
もちろん、「南無阿弥陀仏」とか「南無観世音菩薩」と改まった名前(名号)で唱えても同じである。
「大国主神(おおくにぬしのかみ)」とか「火遠理命(ほおりのみこと)」といった、私が好きな神の名を唱えてみてもやはり同じであった。
また、「マリア様」でも、そうなのである(私はカトリック系の幼稚園に1年行っていたこともあり、マリアファンである)。
それで、神の名は神そのものであることが分かるのである。
もし、フーチが得意な人であれば、そんなことをフーチで示すことが出来るだろう。

心が静かであれば、神仏がそこにおられることが分かるが、もし、心が乱れていて、存在を感じることが出来なくても、名前を唱えれば、やはり、来てくれるのである。
ただ、普通の人の場合、普段から、丁寧に数多く唱え続けていなければ、来てくれないわけではないだろうが、関係が密ではない。
このあたりのことは、法然が、『選択本願念仏集』の中で、阿弥陀仏との関係について丁寧に説明してくれている。

面白いのは、神でなくても、人間であっても似たことが起こることだ。
イツァク・ベントフの『超意識の物理学入門』にも書かれているが、人間だって実際は偏在・・・つまり、どこにでもいるのである。ただ、自分では気付かないだけだ。
そして、その人の名を想うと、その人のエネルギーと自分のエネルギーの接触が起こるのである。
だから、好きな人の名前をずっと想っていると、自然に仲良くなるし、好きなアイドルの名をずっと想っていると、びっくりするくらい似てくる。
もし、夏目漱石の文章が好きなら、夏目漱石の名をずっと想っていれば、優れた文章を書けるようになる。
ラルフ・ウォルドー・エマーソンのような知恵が欲しいなら、やはり、この名をずっと想うことだ。
心の中で、丁寧に、その名を言うのである。
つまり、機械作業のように唱えてはならない。
神仏の名も、やはりそうであるが、どこか淡々とした感じも必要だ。
しかし、全く難しいことではなく、ずっとやっていれば、自然に丁度良くやれるようになるだろう。








  
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