政治というのは、本当は、天才がやる仕事だ。
どんな仕事でも、能力と慈愛のバランスによって優れたものになる。
政治家ともなれば、能力は天才で、それに相応しい慈愛を持っていなければ務まらないはずだ。
そのためには、政治家の家柄というのも、あっても良かった。
若干、人間味には欠けるかもしれないが、優秀な家柄というのは、確かに存在するからだ。
しかし、今や、ほとんどの政治家が、凡人に毛が生えた程度・・・どころか、凡人にも劣る部分が多い政治家だらけになってしまった。
才能自体は、普通の人間よりも多少高くても、世間で修行しないのだから、最低限必要な能力すら身に付いておらず、あからさまなほどの愚昧さを隠せない。
そんな人間が政治をやって、国が発展するはずがなく、日本はすっかり三流、四流の国になってしまい、アメリカも堕落の道を一直線だ。

本来、国民とは、少しの能力と、それに見合った慈愛を持っていれば幸福になれたし、そうであることが政治家の甲斐性であったが、今の日本にそれは全くない。
軍部の時代にだって、もう少しマシな能力と慈愛があったのだ。

こんな時代には、国民自身が能力を高め、慈愛を持たねばならない。
そのために、何をすれば良いかというと、真言を唱えるしかない。
日本には、天皇家に伝わる真言(祝詞とか祓詞と呼ばれているが)があり、それにより、天皇は計り知れない能力と慈愛を持っているのだが、今は、天皇が政治を行う時代ではない。
時々、天皇家の真言を公開するとか言う者がいるが、それは我々には似合わない。効果がないとは言わないが、やはり似合わないのだ。
だが、真言というのは、何か特定の決まったものがあるのではなく、長く唱えるうちに作られていくという面もある。
「南無阿弥陀仏」は、昭和初期の頃には抜群の力を持っていたが、今は、葬式のイメージになってしまって、普通には力を発揮しない。
だが、独自に探究し、その意義を感じた者には、やはり強大な力の援助がある。
「南無阿弥陀仏」は有名であるがゆえに駄目になった部分もあるが、作られてしまった殻を砕いてしまえば、やはり途方もない宝なのである。

それと、真言は、声に出さず、心で唱えるものだ。
無論、僧侶は声を出さないわけにはいかないが、普通の人に声を出させるのは、支配するためと相場が決まっている。
世俗的な宗教教団は、信者が声を上げて教団のお題目や真言を唱えるのを聞き、うまく支配しているとほくそ笑むのである。
我々は、そんな愚かな罠にはまってはならない。
それで言えば、実は、耳や声帯の障害で声を出せない人の方が、むしろ、真言で大きな力を起こすのである。
空也上人(くうやしょうにん)の像では、口から仏が出ているが、あれは、別に悪くはないが、あまり良いとも思えない。
口で唱えた念仏では、確かに口から仏が出てくるかもしれないが、心で唱えた念仏は全宇宙に響き、心が仏となり、自分が阿弥陀如来となる。
世の中の、いかなる天才、超人、聖人と言えども、阿弥陀如来に比べれば、宇宙船に対抗する一匹のハエのようなものだ。
真言を唱える者がいかに優れているかが分かると思う。
ここでは念仏に関して述べたが、いかなる真言も同じであり、真言に上下優劣はない。

日本の仏教のスーパースターを3人上げるとしたら、いろいろ文句もあるかもしれないが、空海(774~835)、道元(1200~1253)、親鸞(1173~1263)を上げたいが、空海は当然、真言を重んじたし、親鸞は、念仏という真言だけを重んじた師の法然の教えを受け継いだ。
だが、道元は坐禅で知られ、「ただ座れ」と教えたように思われている。
しかし、道元は実は、常に、ある言葉を唱えよと教えており、それも真言と言えるだろう。
その言葉は、

南無帰依仏(なむきえぶつ)
南無帰依法(なむきえほう)
南無帰依僧(なむきえそう)

で、仏教の三宝である、仏、仏法、僧を深く信じ敬うという意味だ。
意味としては、一休さんがよく言ったという「南無三(なむさん)」と同じだ。
私は、子供時、どこかで、この「南無三」という言葉を覚え、常に唱えていた訳ではないが、いざという時に唱えた。
すると、奇跡が起こった。
今は、滅多に使わないが、思い出すと、これを唱えた時には本当に不思議なことが沢山起こっていることが分かるのである。
全く魔法の言葉である。

真言の力については、あらゆることから総合的に、そして、直観的に確信するのである。
皆さんも是非。
適当な真言を知らなければ、確実なものとして、観世音菩薩の真言である、「南無観世音菩薩(なむかんぜおんぼさつ)」か「オン、アロリキャ、ソワカ」をお勧めする。
私の場合、阿弥陀如来真言「オン、アミリタ、テイセイ、カラウン」であるが、これが気に入ったら是非どうぞ。








  
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