願いを叶えたければ、願いが叶った時のための準備をすれば良いだけである。
旅行に行くことが願いなら、旅行カバンを買って準備すれば良い。
可愛いあの子を彼女にしたいなら、いい服でも買ってデートの準備をすれば良い。

では、生きるための大きな願いを叶えるにはどうすれば良いだろう?
イエスは、人はパンだけで生きるのではないと言ったが、実際、人間は、食って寝るだけでは生きられないものだ。
人間は、自己満足しないと生きられない。
自己満足の本質とは、ディール・カーネギーが昔、指摘した通り、自己重要感である。
だが、カーネギーは、それを得るための、とんでもなく難しい方法を示した・・・いや、多分、自分で分かっていなかったのだろう。

だが、私は、良いモデルを見つけたと思っている。
それは、大空手家だった大山倍達氏である。
彼は、昭和の少年達のヒーローだったが、実際は、彼をヒーローにした彼の伝説の大半は嘘らしい。
彼自身、「嘘も百回繰り返せば伝説になる。千回繰り返せば真実になる」と言ったくらいである。
だが、そんな彼が、とんでもない大物だったことも確かだ。
では、彼はなぜ、そんなに大きくなったのか?
その秘密は、彼が中学生の時、パスカルの『パンセ』を熟読したことだと思う。
それが、彼の生涯の哲学になった。

つまり、自己満足出来るほどの願いを叶えるための準備とは、哲学を持つことである。
哲学と言っても、別に、それほど大したことではない。
イギリスの大作家コリン・ウィルソンの場合は、H.G.ウェルズの自伝的小説の『ポリー氏の人生』だった。
イーロン・マスクは、SF小説の『銀河ヒッチハイク・ガイド』だった。
いずれも、彼らが少年時代に読んだものだ。
こんなもの、いかなる偉人の場合も、調べれば、必ず出てくる。
コリン・ウィルソンは、その本で、「人生が気に入らないなら変えてしまえばいいし、それは出来る」と考えたし、イーロン・マスクは、自分には人類を救う義務があると信じた。

正直、その哲学を示したもの(小説やエッセイ等)は、それなりのクオリティのものなら何でも良い。
シュリーマンの場合は、やはり、少年時代に読んだ『イーリアス』(ホメロスによるギリシャ神話を題材にした叙事詩)だったが、確かに、これは人類史に輝く傑作ながら、内容そのものは、言ってしまえば漫画だ。
丁度、『古事記』が大変なものであると同時に、これを漫画にした石ノ森章太郎が「古事記は漫画」と言ったようにだ。
別に、大事業家とか、大作家にならなくて良いし、そんなものになれるのは、実力というよりは、たまたまだ。
自己重要感を満たし、自己満足すれば良いのである。
そうすれば、そこから解脱への道も開けるだろう。
自己満足しない限り、迷いは消えず、悟りは開けない。
だから、まずは、自分の哲学を持たなければならない。
尚、DS(ディープステート。闇の権力者)は、一般人が独自の哲学を持つことは決して許さないので、抵抗は覚悟しておくように。
しかし、断固、自分の哲学を持てば、神が助けてくれるので大丈夫である。








  
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