願いを叶えるとは、本質的には、世界を創造することである。
そのために、個人の力で出来ることは、非常に小さいと言うか、実際は、全くない。
それは、言ってみれば、巨大ロボット同士の戦いに、いかに鍛えたところで、人間の筋肉の力が全く役に立たないようなものだ。
願いを叶えるのは、外部の神か、内部の神である。
もちろん、この両者は実際には等しいのだが、人間には別に思える・・・外部に神がいるように思っている。
外部の神に願いを叶えてもらうためには祈るのであり、そうすれば、期待が裏切られることはない。
もし、願いが叶わないなら、熱意か、神への信頼か、どちらかが足りないのである(普通は両方足りない)。

科学の時代(偏見の時代であることに変わりはないが)、そして、情報の時代になると、人々は神への信頼を持てなくなり、願いとか祈りと言いつつも、それは個人的欲望に過ぎないことばかりになった。
アメリカ合衆国の公式標語は、「In God We Trust(我々は神を信頼する)」であり、アメリカの議会場の入り口や、アメリカの全ての貨幣にそう書かれている。
アメリカ人が、この言葉を信じることが出来た時代は、アメリカの国力は絶対的で、懐かしむほど、当時の家庭は幸福だった。
しかし、いまやアメリカの8割の家庭は崩壊し、国家は共産勢力に対抗するのに必死だ(対抗すらしていないという説もあるが)。

我々はアメリカ人ではないが、アメリカ人を含め、内部の神に頼る時代になった。
細かい歴史を言うと、ややこしいので省くが、本来は、古代から受け継がれ、デカルトがその一片を見出し、ルドルフ・シュタイナーは概要を示した。
しかし、直接的に説いた人と言えば、インドのニサルガダッタ・マハラジであるが、彼も、古代の叡智を知っていただけだった。
アメリカでは、ジョセフ・マーフィーの友人のネヴィル・ゴダードが、それを説いていて、同じ教えをマーフィーとゴダードは異なるアプローチで教えた。
しかし、マーフィーも、いずれはゴダードの教えが必要になると言っていたという話があるが、私もそうなのだと思うし、そんな時期である。

ビートルズの『ひとりぼっちのあいつ(Nowhere Man)』(1965)の中に、
「THe world is at youe commnad(世界は君の意のままなのさ)」
という歌詞がある。
これは、どうだろう・・・
ゴダードの最初の著書にして、最も重要な著書である『At Your Command』(1939)から取ったということはないかなあと思う。
ビートルズは、この曲で、今でいう引きこもりのような「ひとりぼっちのあいつ」に、「お前が救われる道はこれだけだ」と歌っている。
そうしたら、ゴダードの『At Your Command』が2013年に翻訳が出ていることを最近知った。新装版は2018年に出ており、Kindle版も2020年10月に出ているようだ。
これまでは、ニサルガダッタ・マハラジの長くて難しい(とはいえ最高の書だが)『アイアムザット』を読むしかなかったので良いことだ。
しかし、タイトルを変えていたので、気付かなかった。
『At Your Command』は、自分が神になって願いを叶える方法で、やり方は、マハラジも書いているが、「存在の感覚にしがみつく」だけだ。
最初は、「私は在る」という、究極の真理を唱えるだけで良いが、ゴダードは、言葉で言うのではなく、フィール(感じろ)と言う。
自分が存在することを感じれば良いのであるから、誰でも出来る。
そうすることで、神になってしまうのである。
『At Your Command』(翻訳『新装版 世界はどうしたってあなたの意のまま』)は、とても短い本である。
ちょっと分かり難いかもしれないが、難しいから分からないのではなく、不慣れなことを書いているからだ。
繰り返し読めば分かると思う。
必ずしも聖書を読む必要はないと思うが、読めば興味深いと思う。
もちろん、こんな本当に良い本は、あまり認められないので、紙の書籍は廃版状態である。








  
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