昔の日本で、武士は大刀、ヤクザは長脇差(脇差よりは長く大刀より短い刀)の違いはあっても、刀が武器の時代に、剣の腕前の方はイマイチでも、変わった武器を使うことで優位に立つことを考えた頭の良い者がいた。
どんな武器かと言うと、例えば、手裏剣、吹き矢、スリングショット(投石器、パチンコ)等で、これらの腕前を磨いていれば、剣ではかなり強い敵にも勝てる可能性が高まった。特に、不意打ち的に使えば効果的だ。

武器に限らず、何事も正攻法ではなく、頭を使って、ユニークな裏技・隠し技、奥の手で勝利するというのは、弱者の知恵である。
ビジネスにおいても、大手企業はじめ、普通の会社では扱わない分野に特化して、大ビジネスとは言わないまでも、そこそこの収益を上げる賢い会社がある。
そういった、小さいが、確実に存在するニーズに応える事業市場を、スキマ産業と言う。
スキマ産業で成功する秘訣は、何と言っても、ライバルが少ないことだ。
初音ミクさんの会社のクリプトン・フューチャー・メディアも、最初からボーカロイドをやっていたのではなく、効果音(ドアをノックする音等の映画等で必要な音)やBGMといった、あまり普通の音楽系の会社が扱わない分野で事業を始め、技術も高かったので大きなシェアを握り、余裕があるところで、あまり期待せずにボーカロイドソフトに取り組んだのだと思う。

私は、20代前半の頃、社員十数名の小さな会社に勤めていたが、そこの社長に、スキマ産業の原理について書かれた本を手渡され、読むように言われたことがある。これが後々、非常に役に立った。何とも恩のある社長である。
そういえば、超有名な評論家であった竹村健一氏も、「ライバルの多い市場で無駄に頑張らず、ライバルのいない分野で楽に勝つ」ことを著書で薦めていた。

人間でも、珍しいスキルを持っていて、そこそこにニーズがあれば良い思いが出来る。

私が、プログラマーになりたての頃は、勤めていた大きな会社の中で、皆、どこのシステム会社でもやるような仕事を、毎日残業しながら頑張っていたが、そんなことでは、皆、良い思いが出来ず、嫌々働いているように見えた。
それで、私は、小さなソフト会社を訪問していると(自由行動が好きな人だったw)、大きな会社がやらないことで収益を上げているところがあり、これも一種のスキマ産業かと思い、私もその方面に取り組むと、初めはニーズがないのだが、ニーズを作り出せることが分かり、結果、楽な仕事が出来るようになった。

それで言えば、今、スマホアプリとか、Webシステムを作るのは、どこの会社でもやっているのでライバルが多く、プログラマーは大変だと思う。
AI分野やビッグデータ分野だって、多くの技術者が同じやり方で競争して大変だ。
かなり前のことだが、ある有能なシステムエンジニアが、Excelでシステムを作ることを始めたら、開発速度は速いし、ユーザーも慣れたExcelで操作出来るので、ビジネスが好調になった。
私も、メインの仕事とは別に、データベースソフト(MAGIC等)で、企業のシステムを作ったら、楽にやれるようになり、仕事はもっぱら、これを使うようになった。
データベースソフトは、今は、大半がマイクロソフトAccessで、少しFileMakerがあるくらいと思う。オープンOfficeのBaseは、あまり流行っていないはずだ。
Accessは、大型データベースのマイクロソフトSQL Serverと相性が良いので、ほぼ万能である。
ビッグデータとなると、ちょっと難しいが、AIの機械学習であれば、今やツールを使えば簡単に出来るので、むしろ、データベースソフトでデータを上手く加工することが重要であり、それには、Accessのようなデータベースソフトに慣れていることが圧倒的有利になる。

何か特技を身に付けたいなら、Excel + VBAを修得すると、実に有利になる。
ただ、Access + VBAは、Excel + VBAの十倍有益で、これが出来ると、発想力があれば、本当にいろんなことが出来る。
そんな訳で、Excel + VBAももちろんお薦めだが、Access + VBAも良いと思う。
正直、どっちが難しいかというと、どっちとも言えない。
私は、Access + VBAばかりやったので、Excel + VBAの方が難しい。
昨年、AIの本を書いた際、その中の実習用のデータは、本当はAccessで楽々作ったのだが、世の中に、Accessを使う人は多くないので、データ作成プログラムを本に載せる(あるいはダウンロードサービスを行う)のに、Excel + VBAで書き直したが、慣れないので結構大変だった。

Excelは、データが百万件くらいまでだし、基本的に1つの表(テーブル)で処理するのに都合が良い。
実用的には、今のSSDのパソコンでも、10万件くらいまでが快適と思う。
だが、Accessなら百万件以上でも十分扱え、しかも、複数のテーブルを同時に楽々扱える。
さらに、AccessとSQL Serverを連携させれば、無料のSQL Server Excpressでも、数百万件以上の複数のテーブルが十分に処理出来る。
Accessは2万円以下であるが(私はAmazonで15,000円ほどでダウンロード購入した)、私は、数百万円以上の価値のあるソフトだと思う。

もし、何か特技を身に付けたくて、Excel + VBAでもしようかなと思うなら、もう1レベル高いAccess + VBAを検討してみても良いと思う。
「私はAccess VBAの達人だ」といったアファーメーションを使えば、ちゃんとマスター出来ると思う。








  
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