人間は、自分の心を完全に支配することは出来ない。
思うがままに何かを信じることは出来ないし、嫌うべきでないと分かっていることでも嫌いであることを止めることが出来ない。
人格者と思われる人間でも、激高を止めることが出来ないこともある。
2006年のサッカーワールドカップ(ドイツ)で、ジネディーヌ・ジダンが、自身の引退試合でもある決勝戦で、敵のイタリア選手に頭突きをして退場になったように。
だが、世界は心をが作るものなのだ。

しかし、人間は、言葉は支配出来る。
そして、大切な願いも、言葉を使うことで叶えることが出来る。
だから、言葉を正しく使うことが大切だ。
繰り返される言葉が、世界を作る心を支配するからだ。
よって、言葉を使ったアファーメーション(肯定的断言)だけが、世界を変え、望みを叶えることが出来る。
アファーメーションの中でも、「わたしはXXXXである」という、「わたしは」という言葉に続く宣言が最も威力がある。
なぜなら、「わたしは」という言葉ほど強力なものはなく、その後に続く言葉に宇宙エネルギーを注ぎ込むからだ。
そこで、「わたしはXXXXである」と言うための、明確な目標を持つことが重要になる。
それは、単に、美味しいものが食べたいとか、いい女やいい男が欲しいといった本能レベルのことではなく、自己の価値を発揮し、世界に貢献出来るものであることが望ましい。
もちろん、衣食住が整わないとスタート地点にも立てないので、そこは必要なものを得ないといけないが、それがゴールでもいけない。
このあたりが未熟では世界を動かすことは出来ないので、個人的な学びや経験は必要である。

では、ここで、最高のアファーメーションを示す。
それは、ラルフ・ウォルドー・エマーソンのエッセイ『History(歴史)』の最初にある。

I am owner of the sphere,
Of the seven stars and the solar year,
Of Caesar's hand,and Platon's brain,
Of Load Christ's heart,and Shakspeare's strain,

(訳)
私は世界の所有者、
七つの星と太陽年の所有者、
シーザーの手腕、プラトンの頭脳の所有者、
主キリストの愛、シェイクスピアの詩の所有者
~『精神について』(入江勇起男訳。日本教文社)4ページ~

このように、自己を最高のものであると宣言する言葉は、『バガヴァッド・ギーター』第10章にも見られる。
これらから考えると、自分を大作家、億万長者、大経営者、大音楽家と見なすことも躊躇すべきでない。
ただ、アファーメーションは、数多く唱えなければならない。
それだけが仕事であるように、いつでもどこでも唱えることが必要と思う。
そうでないと、言葉が無意識に達し、心や世界を変えることが出来ないからだ。








  
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