30年以上前、日本経済は強く、世界中で「経済の覇者は日本」と認識されていた。
まあ、その割には、一般国民が貧しいし、大会社の社長もアメリカのような超豪華とは程遠いことが世界を驚かせてはいたが、まあ、それは置いておく。
日本の経済が強い時には、日本に対するイメージが悪い場合が多かった。
うまくいっているやつ、特に、儲かっているやつは恨まれるものだ。
それで、日本がなぜ強いかについて、宮本武蔵の『五輪書』に、「意表を突け」と書いてあることを引き合いに出し、
「これだ!日本のビジネスは『五輪書』の精神を活かしているんだ」
などと、とんでもないことが言われることもあった。
(武蔵は確かに、正々堂々の戦いを説いた訳ではないが、武蔵の戦いはスポーツではなく、生きるか死ぬかの戦い、つまり、戦争なのであり、戦争で意表を突くのは当たり前である)

一方で、日本の強さは「勤勉」であると、素直に認める外国の人も多かった。
それがかなり当たっていたと思う。
今の日本人は、格好はともかく、中身は勤勉ではない。

ところで、日本かアメリカか、他のどの国かに関わらず、幸福の秘訣は全て、童話に描かれている。
その中でも、日本の『舌切り雀』は素晴らしく、親切であること、正直であること、そして、親切で正直なおじいさんが、雀に、プレゼントの、大きな箱と小さな箱のどちらを選択するかと聞かれ、おじいさんは、小さな箱を選ぶことで「欲張らない」という最高の美徳を示した。
一頃のアメリカ人や、今の日本人なら、「両方いただいてもいいかね?」と言いかねない(笑)。
西洋には『金のオノ、銀のオノ』という、正直さを褒めるお話があるが、似たお話は世界中にある。
そして、かつての日本の強さの要因であった「勤勉」については、『シンデレラ(サンドリヨン、灰かぶり)』にこそあったのである。
若い女の子が、毎日、灰にまみれて懸命に働いたからこそ、彼女は幸福を掴めたのである。

ところで、私は、たまたま『プリパラ』という2014年開始のアニメの第1話を見たが、これが印象的だった。
真中らぁらという名の小学5年生の女の子が、急ぎの用事がある中で、街中で貴重なものが入ったバッグの落とし物を拾うが、それが、「早く届けてあげる必要がある」ことや「落とし主がいる場所の手がかり」が分かってしまう。
そこで、らぁらは、面倒や労力を厭わず、それを、持ち主のみれぃに届ける。
だが、実は、みれぃは、こんな親切な子を見つけるために、わざとそれを落としたのであり、みれぃはらぁらに、自分とペアでアイドルオーディションで歌うよう要請する。それがきっかけで、らぁらはアイドルの道に入る。
それで思い出したのが、ペロー童話の『仙女たち』というお話だ。
母親と姉がいじわるで、いつもこき使われているという、シンデレラと似た境遇の女の子がいた。
長い道を、毎日、大きな水がめで水を運んでこないといけなかった。しかも、急いでやらないといけないという中で、女の子は、喉が渇いたというお婆さんに出会う。
優しい女の子は、水がめをきれいに洗い、水を入れ、自分が手で持って支えながら、お婆さんに水を飲ませてあげる。
ところが実は、おばあさんは仙女(仙人の女性)で、このような優しい女の子を探していたのであり、女の子に幸福な魔法を授ける。

笑われるかもしれないが、童話に書かれたようなシンプルな教えが幸運の秘訣なのである。
また、童話には、秘法的な成功の秘訣が隠されていることも多い。
とはいえ、秘法もまた、親切、正直、勤勉があってこそである。
それがなければ、引き寄せなんて出来ないと思う。
そこで、特に、ペローやイソップを読み返すと良いと思う。
ついでに言えば、命がけの戦いでは『五輪書』の精神は、やはり役に立つだろう。








  
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