言うまでもなく、運動することは大事だが、思うように出来ない人も多いだろう。
新型コロナウイルスの害は、血管中に血栓(血の塊)が出来て、血行を阻害するだけだと解っているが、運動をすることで、元々体内に存在する、血栓を溶かす酵素を活性化させるようであるから、運動をしない人ほど重篤化する危険性が高いかもしれない。
(尚、血栓を溶かすとか、作り難くするには、納豆を食べたり、ビタミンCを摂取することが有効と思うが、私は元々、これらを積極的に行っている)

「超能力者」ユリ・ゲラー氏の、今は絶版で、古書も高価な本の中で、ゲラー氏は、健康のためにも、超能力獲得のためにも、ある程度の運動を薦めていたが、それは、椅子に座っても出来るようなものだ。
例えば、座ったまま、太腿の筋肉を収縮させるといったことだ。
そういったことは、別に誰かに教わるまでもなく、自分でいくらでも考えられるし、何かを参考にしたければ、「アイソメトリクス」とか「静的筋力トレーニング」で検索すれば、有効な情報が得られるだろう。
ジムに通ったり、外でスポーツウェアを着てやるような運動は、いろいろハードルが高いところがあるが、運動というものは、部屋の中で1人で十分以上に出来るのである。

部屋の中の運動というと、腕立て伏せやスクワットや腹筋運動を思い浮かべる人も多いと思うが、私のように、腕振り運動や大東流合気柔術式四股のような、楽で効果が高い運動を愛好する人も増えてきていると思う。
しかし、最も簡単かつ短時間で出来るものが、アイソメトリクス(静的筋力トレーニング)と思う。
物理学者の三石巌氏は、一流の医者に「緑内障で3年以内に失明する」と言われたが、治療をしてくれない(医者も諦めていたのだろう)ことに不審を持ち、自分で調べて、ビタミンCを大量に摂取したら治ってしまい、その診断を受けた時が60歳くらいだったと思うが、その30年後も、はっきり見えることを著書で述べていた。
その三石氏は、筋肉を鍛えたければ、鍛えたい部分の筋肉で6秒間、全力を出せば良いと言う。
例えば、右手と左手で全力で押し合いをすれば良い。
ただ、いきなり全力を出すと、筋肉を傷める恐れがあるので、2~3秒かけて徐々に力を入れ、全力と言わないまでも60~80パーセントの力で6秒ほどキープすれば良いと思う。
三石氏は、95歳になっても元気にスキーをしていたようだ。

プロレスの歴史の中に、ディック・ザ・ブルーザー・アフィルス(以下、「ディック・アフィルス」。1929~1991)という人気レスラーがいた。
プロレスが真剣勝負ではないことは、既に知られていると思うが、プロレスラーは恐ろしく強いし、その中でも、このディック・アフィルスは、強過ぎて恐れられていたらしい。
とにかく、筋肉が凄く、ファイトは迫力満点だった。
いくらショーと言っても、身体が強くないとプロレスラーは務まらず、歳を取ると、やっぱりやれないものらしい。
それに、弱いと、レスラー仲間からナメられるし、ファイトが面白くならないので人気が出ない。
しかし、ディック・アフィルスは70歳を越えても、全盛期の人気レスラーとガンガン喧嘩ファイトをやって、自分の長年のファンを喜ばせていた。
そのディック・アフィルスは「俺はトレーニングしない」と言っていたことがあるようだ。
だが、普段、ぐっと力を入れることで、筋力を維持していたらしい。
これも、まさに、アイソメトリクスである。

体力は17歳をピークに衰えるらしいが、握力は30歳を過ぎても強くなると言われる。
カバンを持ったり、自転車や自動車のハンドルを握ったりするためらしく、それがアイソメトリクスになっていて、それをやる時間が長い人は、筋肉を発展させ続けるのだろう。
1人力比べをしたり、あるいは、単に、筋肉に力を入れても、十分な運動になると思う。
加圧ベルトで身体を締めると、筋肉がそれに反発して働くことで、実際に身体が引き締まるということはあると思う。
私は、小学校から高校まで、ベルトをきつく締めるのが好きだったが、それでかなり良い腹筋をしていたのである。健康を害するほど締め上げてはいけないだろうが、コルセットで体形を整えている女性は、案外に健康でスタイルが良くなるという話も見たことがある。

アイソメトリクスを生活に取り入れ、健康にダイエットするのは良いことだと思う。








  
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