真理に対し混乱した人間を見ると、がっかりするし、気の毒に思う。
何をどうすべきか、どうすべきでないかが分からずに迷い、挙句、いつも、何をやってもうまくいかず、人生の果実を味わうことが出来ず、「小さな幸せ」で自分を慰め、それでも不満を抱えている。
ひょっとしたら、どこかに道があるのではないかと思ってはいるが、それが見つけられない。

ほとんどの日本人が混乱している理由は、戦前の思想統制がなくなり、人間は自由・平等であるという、アメリカの民主主義を猿真似しながら、実際は、政府、大企業、マスコミが、自分達に都合の良い思想を、我々に押し付け、それを凄い力でやるので、かなりうまくいっている・・・つまり、我々は下らないことを信じてしまっているからだ。
政府、大企業、マスコミが我々を騙して修得させようとする思想は、少しも自由・平等ではなく、偏向統制・不平等だから、混乱して当然だ。

なぜ混乱させられるのか、根本を単純に言えば(根本は単純なのだが)、「誰が一番偉いか」を間違えているからだ。
あのソクラテスすら迷っていたことが分かれば、この問題にも光が見える。
ソクラテスは、「神が一番偉い」ことを一面で分かっていた。
しかし、ご存じのように、「悪法も法」と言って、法律というか、政府の高官も、とても偉いと思っていた。
そして、まずいことに、国家が祭る神も大変に崇拝していた。
まとめると、ソクラテスは、「本当の神」「法律」「作り物の神」を全部、本当に偉いと思っていたのだ。それなら、混乱するのは当然だ。
そのため、彼はずっと貧乏で、当時は名声は低く、家族にも大事にされなかった。

アメリカ合衆国は、建国した時に憲法も掲げたが、1956年に「我々は神を信じる」を国家の正式なモットーとする前から、聖書の神が一番偉いと、はっきり定めていた。
それで、いろいろはあったが、1960年代まではアメリカは超越した国家で、今にいたるまで、その残像で何とかやっているが、今は、金持ちが一番偉いという思想が蔓延し、神を崇拝しないので、混乱しているのである。

つまり、神が一番偉いと分かっていれば、混乱せず、何をやってもうまくいく。
だが、大半の国では、国家が神の偽物を作り、国民もそれを有難がるので、国民は混乱し、奴隷の身分に甘んじている。
アメリカ大統領は、かつては、神の意思を行う者だった。
今も、就任の時に聖書に宣誓することが、その名残だが、実際は、大統領自身が一番偉い人になっていた。
だが、トランプ大統領は分をわきまえていた。
だから彼は、「アメリカを再び偉大に」と言った。
つまり、エリートが偉い国ではなく、神が一番偉い国にしようとした。
この考え方は、政治家、大企業、マスコミには都合が悪く、ヒラリー・クリントンが言った「アメリカは既に偉大」、つまり、「金持ちが支配するアメリカこそ偉大」が都合が良いのである。
日本だって、最高の人格者である天皇が神の代理人であった時は、真に優れた国だったのに、政府・軍部が、それに色付けをした昭和のあたりから弱くなった。

作り物の神でなく、内なる神が一番偉いことが分かれば、個人レベルで混乱は去り、真の力を発揮出来る。
混乱した人間でいる必要はない。
だが、神が一番偉いと理解している人間が増えると、金の亡者である現在の支配者には脅威であるから、神が一番偉いと知っている人間は嫌な目に遭うかもしれない。
だが、一番偉いのは神(仏でも良いが)であると理解している人間には、人間は誰も手出しは出来ない。
偽物の偉い人達が言う神ではなく、本当の神が一番偉いと分かっていれば良い。
1つの方法として、宗教団体など全く関係なく、念仏を唱えるのも良いことである。








  
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