偉大な人間になるのは難しいかもしれないが、駄目でない人間になるのは簡単だ。
毎日、午前5時までに起床する駄目な人間が存在することは考えられない。
ならば、毎朝5時までに起きれば駄目な人間にならずに済む。
ただし、特別な事情がない限り、1年365日欠かさずだ。
どのくらいの期間やれば駄目でなくなるかというと、1年だが、一生続けると決意すれば、もう駄目な人間でなくなる。
とはいえ、諸事情で、5時までに起きることが出来ない人もいるだろうが、他のことでも良い。
例えば、食事は腹八分目で止めるとか、毎日決まった時間に運動をする・・・等である。
ただし、これらも、特別な事情がない限り「お休みの日」など決してあってはならない。
まあ、食事に関しては、パーティーや特別な会食の日は、多少食べ過ぎても仕方がないし、体調が悪い日は運動しなくて良い。
しかし、言い訳程度の理由で「お休み」するような者は、駄目な人間である。
言い訳は駄目な人間の愛用品である。

私は、企業の採用面接などで、学歴だの、趣味だのと下らないことを聞くより、「1年365日、毎朝5時に起床する」とか「1年365日、食事は腹八分目以上食べない」という人を採用すれば良いと思う。
少なくとも外れはないので。

次は、優れた人間になる方法である。
駄目でない人間になる方法が「マイナスをなくす」ことなら、優れた人間になるには「プラスを加える」ことが必要になる。
ただ、プラスを加えるのも、マイナスをなくすこと同様、1年365日でやることが必要である。
キリスト教圏では、毎日聖書を読む人は、間違いなく尊敬されると思うが、実際、そんな人間は優れているのである。
それに根拠は必要ない。「直観で」分かる、あるいは、「自ずと」分かることだ。
そして、本当に毎日聖書を読んでいるかどうかも、こちらの目がよほど曇っていない限り雰囲気で自ずと分かるはずだ。
無論、宗教としてキリスト教の信者であるか、そうでないかは全く関係ない。
ロクでもない目的で聖書を読むやつなんていないからね(笑)。
聖書でなくても、『バガヴァッド・ギーター』、『ギリシャ神話』、『古事記』、『論語』、その他、これらに匹敵する書であれば同じである。
ことさら古典や偉大な書でなくても良い。
どんなに酔っぱらって帰って来ても、必ず1時間読書するという男性がいるが、おそろしく優秀だそうだ。
彼は、優秀だからそんなことをするのではなく、そんなことをするから優秀なのである。

上の「駄目でない人間になる方法」で、毎日欠かさず運動をすることを挙げたが、それは軽い運動でも良い。
だが、優れたプロ野球選手には、毎日、決まった時刻になったら、たとえ宴会中でも、バットを持って外に出て素振りをするという選手がいるが、特別な人間の集団であるプロの中でも抜きん出るのは、そんな人であると思う。
つまりね、どこか(良い意味で)常軌を逸したところがある者がチャンピオンになるのである。

特殊なものとして「断ち物」というものがある。
これは、願いを叶えるために、自分が特に好きなものを放棄することである。
有名なものでは、上杉謙信が、戦の勝利を願い、一生、女を抱かないと決め、実践した。
そして、謙信は、戦では負け知らずだった。
ある女優は、「死ぬほど好き」というチョコレートを断ち、厳しい芸能界で勝ち抜いた。
酒が好きで、酒豪と呼ばれるほど飲んでいた者なら、酒を断つのも良いだろう。
そうえいば、ドナルド・トランプも、元々は酒を飲んでいたが、一切飲まなくなったそうだ。

これらは「掟」と言っても良いが、掟は黙って従うものである。
黙って、1年365日、一生続けるのである。
大パリニッバーナ経(涅槃経)の初めの方に、釈迦が定めた「7つの繁栄の法」がある。
これを守る者に破滅はなく、繁栄あるのみである。
その中の1つでも必ず守るなら、そうであるといわれる。








  
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