引き寄せの法則や、それと基本的に同じ願望達成法では、具体的な事例として、欲しい車を運転していることを想像するというものがよくある。
だが、車なんて、よほど特殊な車でない限り、お金を出せば間違いなく買えるのだから、お金を得れば良いだけのことだ。
そのように、乗りたい車に乗っていることを想像して上手くいくのは、よほどの自動車マニアだけだと思う。
車だけではない。
高級な服やバッグ、アクセサリーなども、やっぱり、お金の問題に過ぎない。
そして、そういったものを、心底、本気で欲しがる人なんて、そんなにいないのではと思う。
だが、お金に関しては、程度の違いこそあれ、誰もが欲しいのだと思う。
「人生、お金だけじゃありません」
「お金を儲けるだけでは幸せになれません」
というのも正しいのだろうが、そんなことを考えるのは、お金を沢山手に入れてからで良い。
少なくとも、今、手持ちのお金が少ないとか、まして、借金があるとかなら、何をおいてもお金を得なければならない。

では、お金を沢山持っていることは、どうイメージすれば良いのだろう?
これがなかなか難しい。
誰も、ちゃんと教えてくれなかったからだ。
金持ちに聞いたこともあるのだけれど、おかしなことに、金持ちは悩みが多くて、それどころではない。
なぜそうなるのかというと、多くの金持ちは、自分の才能と努力でお金を稼いだからだ。
それはどこか無理があるのだ。
お金は、苦労なく、楽に稼ぐのが望ましい。

上で、車の購入について否定的なことを述べたが、もし、「フェラーリに乗っていることを考えれば幸せいっぱいだ」と思うなら、それは本当に車好きなのだから、それで良い。
しかし、普通の人は、そんなものが滅多にないのだ。

だが、ことはそれほど難しくもない。
人間の最高の贅沢とは何だろうか?
それは、自由と安らぎだ。
まあ、この2つは、それほど違うものでもないので、自由か安らぎか、1つを考えても良い。
自由とか安らぎと言ったら、曖昧過ぎると思うかもしれないので、庶民に分かるように言うなら、「窮屈でない」「気を遣わなくて良い」が近いかもしれない。
アニメで、主人公達が、電車やバスで旅行する場面では、なぜかいつも、電車やバスがガラガラで、主人公達以外に乗客がいない場合が圧倒的だ。
しかし、実際は、そんなことは滅多になく、いろんな客がいっぱいで、ウザいし座れないしで、とても不自由だ。
アニメのようにやろうと思ったら、人数の数倍の数の指定席を買うか、バス一台借り切るしかない。
また、そんなアニメでは、ホテルや旅館に着いても、他の客はゼロで、主人公たちは自由に振る舞って楽しそうだ。
そういったことを実現しようと思えば、実際はかなりお金がかかる。
そして、本当は皆、そんなふうに旅行したいのだし、そう思わない人は、あまりお金持ちになれない。
大金持ちが、飛行機のファーストクラスを使えば良いような旅行を、プライベートジェットを高いお金を出して借りるのも、見栄などではなく、やはりそれが快適だからだ。
そこまでやらなくても、やはり旅行は、GoToキャンペーンですし詰めで行くのではなく、ゆったり優雅に行きたい。
そんな状況を望めば良い。

参考程度に他のことも述べよう。
ホテルによって呼び方は違うが、エグゼクティブ会員専用の個別ラウンジがあって、友人と話をする時でも、そんな所でゆったり話せば、楽しさが違う。
もちろん、1人でくつろいでも良い。
いちいち予約を入れる必要はなく、思いついたら行けば良いので、本当に自由で安らぐ。
もちろん、会費など、少々お高いが、そんな場所でゆったりしている想像も、お金があることのイメージに合う。
一度、そんなところに連れて行ってもらえば、その良さが分かるだろう。
ただ、あなたが若くて可愛い女の子なら、変な社長さんに頼まない方が良いが(笑)、ある意味、それは大したことでもないので、十分に想像も出来るだろう。
お金持ちが登場する映画を、うまく利用するという手もある。

自分に合った、お金で得られる自由や安らぎのイメージを持つことが出来たら、それを瞑想の中で想像することだ。
尚、その瞑想には、いろんな本に書いてあるような、妙に細かい手順や儀式めいたものは必要ない。
単に、楽に座り、しばらく静かな呼吸をすれば準備は終わりだ。
そこで、短い時間で良いから想像をするのだが、大事なことは、「楽しい」という気分を味わうことだ。
想像は少々不完全でも、良い気分になれば、叶ったも同然である。
いつも言うが、この宇宙は「気分が良ければ良いことが、気分が悪ければ悪いことが起こる」仕組みになっている。
そして、良い気分で想像したことは叶うことになっているのである。








  
このエントリーをはてなブックマークに追加   
人気ランキング参加中です 人気blogランキングへ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 人生・成功哲学へ