私は、数年前は、腕の痺れに悩まされたし、腰痛もあった。
だが、昨年あたりから、いわゆる「キツい運動」をすっぱり止め、腕振り運動や大東流合気柔術式四股といった、楽で気持ち良い運動だけ行うようにしたら、数ヵ月で一切の不調が消えた。
ごく若いうちは別として、苦痛を感じるような運動をしない方が良いし、若くても、腕振り運動のような東洋式の運動をした方が、身体は健全に発達するかもしれない。
最も良い運動は、歩くことと、普通にものを運ぶことと思う。
だから、ゴミ出しすら車でやっている人(主婦に多い)を見ると、この人達は、歳を取ったら、かなり悪いことになるかもしれないと思う。

物理学者ながら、健康分野の研究や著書で知られる三石巌氏は、運動はしなかったが、95歳になってもスキーを楽しむなど、非常に健康だった。
(ちなみに、三石氏は、現代医療はほぼ完全に否定しておられた。)
三石氏は、運動はしないと言っても、アイソメトリック・トレーニングという、静的筋肉トレーニングを毎日数分はしておられた。
両てのひらを左右から押し合うなどで、全力の60~80パーセントの力を数秒出すといったもので、野球ボールを握ることも、アイソメトリック・トレーニングに入るだろう。
アイソメトリック・トレーニングの場合は、筋肉は外部に力を及ぼすが、そうではなく、ただ、筋肉を収縮させるだけといった運動を薦めている人もいる。
ユリ・ゲラーもそうで、たとえば、座った状態で、太ももに力を入れて、筋肉をぐっと引き締めるといったことを行う。
昔、ディック・ザ・ブルーザー・アフィルスという超大物プロレスラーがいて、筋肉の塊のような身体をし、70歳を過ぎても激しい試合をしていたが、彼が、
「トレーニングなんかしなくても、こうやってぐっと力を入れれば良い」
と言っていたのを思い出す。
プロレスは真剣勝負ではないと言っても、超美男子である等の美点でもない限り、強さが序列を作るものであるらしいが、ブルーザーの場合は強過ぎて、完全に別格の存在であったと言われる。選手はもちろん、プロモーターも彼には逆らえなかったという話を私はよく見た。

また、観想トレーニング・・・つまり、頭の中でトレーニングを行うことも有効だということをご存じの方もいると思う。
『THE SECRET』のDVDで見たが、NASAで宇宙飛行士のトレーニングの研究を行っていた科学者が、運動選手に、瞑想状態で、頭の中で想像の競技をやらせたら、実際の競技の時と同じように筋肉が働いていたと言う。それを利用してオリンピック選手の指導も行っていたようだ。
アントニオ猪木さんも、現役時代、瞑想することで、トレーニングをしなくても身体の調子を維持出来るとテレビで言われていたが、心身一如(身体と心は一体)なのであり、心で身体を作ることが出来るのだと思う。

電波工学の世界的権威だった関英男博士は、毎朝2000回の腕振り運動で胃癌を治し、90歳を過ぎても、世界中の論文を取り寄せ、また、元気に世界を飛び回って研究をしておられたようだ。
中村天風(剣術の達人)、植芝盛平(合気道の達人)の両方の高弟で、やはり合気道の達人であった佐々木の将人(まさんど)氏も、「はーはー言いながら運動する時代じゃない」と言い、ハードトレーニングを否定しておられたと思う。
スポーツでも、筋トレをせず、自然な動きを多数繰り返すことで強くなる自然トレーニングとでもいうものを行う超一流選手も増えていると思う。

私も今は、毎日、トータルで、腕振り運動千回以上、大東流合気柔術式四股千回以上を欠かさない。とても楽で気持ちが良い運動なので、続けることは難しくない。
また、いくつかのポーズ(思いつきでやっている)で、筋肉をぐっと収縮させることで身体を引き締め、すらりとした身体を作っている。
まだ腕立てみたいなことをしていた頃のTwitterのプロフィール写真より更に引き締まってきたと思う(https://twitter.com/thekaynotes)。

大東流合気柔術式四股のやり方は、下にご紹介した『佐川幸義 神業の合気』を、そして、腕振り運動は、いろんな流儀があるが、解説した書籍を何冊かご紹介しておく。
関英男博士の『宇宙学序章 グラビトニックス』は、残念ながら、古書でも高価であるが、一応、ご紹介しておく。








  
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