マーブル教会の牧師、ノーマン・ヴィンセント・ピールの1952年の著書、『積極的考え方の力(原題:THE POWER OF POSITIVE THINKING)』は、出版から3年の間、アメリカでベストセラー最上位を記録したという。
私は身分上は大学生の引きこもり時代に、やや重厚な文章の旧版で読んだ。
訳者は、相沢勉となっていたが、これは、桑名一央氏の別名だ。
正直、この本に関して言えば、私の主観ではあるが、新しい訳より、相沢氏(桑名氏)の訳が良いと思う。

ところで、最初に読んだ時、私が特に覚えていた箇所が1つある。
人生経験はなくても、若い感性に触れた一文ということと思う。
実際、これだけ覚えていれば、良い出来事が次々起こるだろう。
映画『ザ・シークレット:デア・トゥー・ドリーム』で、引き寄せマスターと言えるブレイ・ジョンソンは、
「この世界が友好的かどうかを問いなさい」
というアインシュタインの言葉を言ったが、それ(『積極的考え方で成功する』の1文)を覚えていれば、宇宙は友好的であることが実感出来ると思う。
つまり、気分が良くなるのだ。
この世界は、
「気分が良ければ、さらに気分が良くなる出来事が起こり、気分が悪ければ、さらに気分が悪くなる出来事が起こる」
という仕組みになっているからだ。
そのことは、おそらく、コンピューター科学と量子力学を合わせた研究で誰かが解明してくれるだろうが、理屈は分からなくても、すぐに役立てることが出来る。

それは、『積極的考え方で成功する』の第2章「力は平和な心から生まれる」の「暗示の力」の最後の方に書かれている。
暗示と言えば、例えば、「私は落ち着いている」とか「私はやる気がある」とか自分に言い聞かせ、多くの場合、逆に、上がったり、やる気が出なかったりと散々なことになるのだが(笑)、その箇所には、優れた暗示の言葉が提示されていて、私は印象深く覚えていた。
その暗示の言葉は、「静かだ」と「のどかだ」である。
なぜ、この言葉に力があるのかというと、静寂こそ最強の力であるからだ。
可能であれば、静寂な場所で暫く過ごせば、心身の力が回復するが、そのような場所に恵まれていなくても、「静かだ」あるいは「のどかだ」とゆっくり口にしたり、心で言えば、同じ以上の効果が得られる。
ところで、「静か」は分かると思うが、「のどか」とは、「田園詩風の」とか「牧歌的な」といった意味で、「牧歌的」とは、「 牧歌が聞こえてくるように素朴で抒情的なさま」である。
これほど、人間の心に力を与えるものはないと私は思う。

世界的音楽家の冨田勲氏が制作し、2012年に東京オペラシティ・コンサートホールで初演が行われた『イーハトーヴ交響曲』の最終楽章が、『岩手山の大鷲<種山ヶ原の牧歌>』で、初音ミクさんが、岩手県の方言で、牧歌的に歌った。
この原曲は、なんと、宮沢賢治作詞・編曲の『牧歌』で、郷土民謡を宮沢賢治が編曲し、詩を付けたようだ。
この歌を聴きながら、田園の風景を思い浮かべ、「のどかだ」と思えば、私は、非常に気分が良くなるのである。








  
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