強く願ったことは現実になる。
ただ、願った後、しばらくの間、少しも叶いそうにない状況になことが多い。
それでも諦めなければ叶う。
ただし、そこで力んで唸る必要はない。
けれども、ある程度は耐え忍ばねばならない。

フランスの文豪、ヴィクトル・ユーゴーの『レ・ミゼラブル』のことはご存じと思う。
私は、この世界的名作を、小学5年生の時以来、読んでいなかったが、最近、やや古い訳ではあったが、大人向けのものを読んでみたところ、肝心のところで文章が難し過ぎてさっぱり解らない。
訳者は、ここぞという場面では、より重厚で格調高い文にしたがり、結果、全然意味が解らない言葉使いになるのだと思う。
また、国も時代も違うのだから、事細かに説明されても、全くイメージが湧かないことも多い。
正直、重要人物ではあっても、ミリエル司教の細かい経歴など、長々読む意味など全くないと言ったら怒られるかもしれないが、私にはそうとしか思えないのである。
それで私は、子供向きのものを読んでみたが、これが実に素晴らしかった。
異論もあろうが、特に長編の文学に関しては、小学5年生以上を対象にした子供向けのもので十分と思った。
そもそも、我々は、大文学の大半を読まないまま死ぬのであり、それなら、最初から子供版を、1冊でも多く読めば良い。
それに、大人版を読んで、全体の2割しか解らないとしても、最初から6割の内容の子供版を9割理解すれば、半分以上(54パーセント)解るのであるから、ずっと良いことになるのではあるまいか。

そして、子供版の『レ・ミゼラブル』(子供版の場合『ああ無情』のタイトルが使われることが多い)を読んでも、引き寄せの法則をくっきり理解出来る。
大文学こそ、我々にとって最も有益な宇宙の法則である「引き寄せの法則」を使う能力を得るために読むべきである。
実際、名作文学は、その目的に極めて適している。
何より、感動的な文学は、圧倒的、あるいは、神秘的なほど気分が良くなるので(読んで陰鬱になるようなものは読まない方が良い)、それだけでも素晴らしいメリットである。
いつも言うように、この宇宙は「良い気分でいれば良いことが、悪い気分でいれば悪いことが引き寄せられる」仕組みだからである。

さて、『レ・ミゼラブル』の、ジャン・ヴァルジャンの、よく知られているお話を振り返る。
ジャン・ヴァルジャンは、刑務所で19年服役し、46歳で出所した日、1日中歩き続け、空腹で疲れていたが、どこの食堂も宿屋も、彼を入れてくれなかった。
彼が、前科者の黄色い身分証明書を持っていたからだ。
夜になり、冬で寒かったが、野宿するより仕方がなく、公園のベンチで横になると、通りかかった女性が声をかけた。
ジャン・ヴァルジャンの心が、この女性を引き寄せたと言うしかない。
普通なら、よそ者の、ボロを着た、人相の悪い男に、女性が声をかけるはずがないからだ。
とにかく、女性は、ジャン・ヴァルジャンに、「あそこに行きなさい」と指を指し、「必ず泊めてもらえる」と断言した。
そこにいたのが、ミリエル司教だった。
ミリエルは、あまりにも当然というふうに、ジャン・ヴァルジャンに食事を与え、寝室の用意をした。
だが、ジャン・ヴァルジャンは、ミリエルの銀の食器を盗んで逃げた。
そして、3人の警官に連れられて、再び現れたジャン・ヴァルジャンを見て、ミリエルは、
「あなたに差し上げた銀の食器はどうしました?この2つの銀の燭台も差し上げたのに、なぜ持って行かなかったのですか?」
と平然と言い、警官は、ジャン・ヴァルジャンに銀の食器を返して引き上げた。
それから、ミリエルはジャン・ヴァルジャンに、2つの銀の燭台も渡し、
「これは、新しく生まれ変わったあなたへの神からのプレゼントです」
と言った。
それから、ジャン・ヴァルジャンの人生は幸運なものに変わったが、それは、ミリエルが、ジャン・ヴァルジャンがずっといい気分でいられれるようにしてくれたからだ。
ミリエルは、ジャン・ヴァルジャンに、引き寄せの魔法の杖を与えたのである。
それを理解すれば、あなたも同じ魔法の杖を得られるのである。








  
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