昔から、人生相談を手紙で行うことはよくあったが、今は、メールで手軽に行えるようになっている。
手紙やメールでの人生相談には、良いところがある。
それは、問題解決が簡単なことだ。
それには、なんと、問題を解決してくれる賢者は必要ない。
それはどういうことか説明しよう。

対面や電話(今ならZoom等のテレビ会議もありだが)などでの相談では、カウンセラー役が必要だし、あまり良い解決を得られることはない。
しかし、手紙やメール、あるいは、録音可能なテレビ会議では、すぐに解決出来る。
本当に、それはどういうことだろうか?
それは、こういうことだ。
つまり、相談の手紙、メール、あるいは、相談する音声を、相談者が自分で、見たり、聞いたりすれば良いのだ。
自分で問題を解決しろというのではない。
そうではなくて、相談者は、そんな相談内容を、一生懸命考えていることに気付けば良いのである。

例えば、ある、勤めている会社のことでの相談メールには、職場の上司や同僚が、いかに意地悪で、自分が嫌な目に遭わされているか、延々と書かれていた。
この相談者の本当の問題は何かと言うと、悪いことを、それほど熱心に考えていることなのだ。
そんな悪いことを考えていたら、気分が良いはずがない。
考えれば考えるほど悪い気分になるだけだ。
そして、宇宙の法則とは、「気分が良ければ、さらに自分が良くなる状況が起こり、気分が悪ければ、さらに気分が悪くなる状況が起こる」である。
この法則は絶対的真実だ。

私の実例を挙げよう。
ある日、職場のまるでダメ男君が落ち込んでいたので、どうしたのか聞いてみた。
まあ、いかにも「僕は落ち込んでいる」という態度だったので、うんざりはしていたが、私は天使なので(笑)、慈愛の心を起こしたのである。
すると彼は、「朝、僕が挨拶してるのに、皆が挨拶してくれないのです」と、悲しそうに言う。
15歳の美少女がそう言ったら、ちょっとは絵になる。しかし、30過ぎのオッサンが言っても、醜くてウザいだけなのだが(笑)、そこは我慢する。私は天使だ(笑)。
私は、「皆、忙しかっただけだろう。君を無視した訳じゃない」と慰めたが、彼は、「いえ、あいつらは忙しそうではありませんでした」と反論する。
「あっそ、じゃあ、お前はいらん人なのだ。さよなら」と言いたいところであったが(笑)、私は最高の回答を出した。
「そんなこと考えるな」
つまり、「挨拶をしてくれなかった」「無視された」なんてことを、考えてはいけない。
もちろん、一瞬考えるのは仕方がない。
だが、それ以上、そんなことを考えてはいけない。

この、まるでダメ男君の話は、録音してなかったので、まるでダメ男君は、自分が言ったことを聞けない。
だが、最初に述べた、手紙やメール、あるいは、録音されたテレビ会議の場合は、それが出来る。
相談者は、自分書いた手紙やメール、話した言葉を、自分で読み、聞けば良い。
そして、そんなネガティブなことを自分が熱心に考えていたことを自覚しなければならない。
自覚したなら、もう、そんなマイナスのことを考えず、プラスの、ポジティブなことを考えるようにすれば良い。
まるでダメ男君のように、無視されたと思ったら、そう思ったこと自体は仕方がない。
しかし、そのことはもう考えず、皆が自分に明るく、優しく挨拶をする様子を考えれば良い。
特に、可愛いあの子が、わざわざこっちに寄ってきて、「オハヨー!元気?」とでも言ってくる様子を想像すると良い。
何かの本には、「まず自分が元気に挨拶し、気の利いた冗談でも言って相手を喜ばせよ」とか書いてあるが、私なら、そんな努力、まっぴら御免である(笑)。もちろん、自分がそうするのが楽しいなら話は別であるが。
だけど、自分で「しゃんと」し、ポジティブな考えをして良い気分になるのは、「自分の責任」であり、誰も代わってやってはくれないのだ。
そんなポジティブ思考をしても、くたくたに疲れたり、精神が焼き切れて失神することもあるまい(笑)。
しかも、心の光線銃、つまり、「笑顔」と「ガッツポーズ」を使えば、そんなポジティブ思考は簡単なのだ。
それで気分が良くなれば、多少の時間はかかわるかもしれないが、状況は魔法のように変わり、可愛いあの子が「今晩、まるでダメ男さんとお食事に行きたいなあ」と・・・言わないとも限らない(笑)。
まあ、とにかく、笑顔とガッツポーズという光線銃は、わが手にあるのだ。
使うことだ。
それは、一生使っても、使い切れないのである。








  
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