心がどうやって生じるのかは謎だ。しかし、確かに存在する。
現代ではまだまだ一般的な、デカルト的物質科学によれば、心は、脳の電気的、化学的作用であり、別に神秘的なものではない。
ノーベル生理学・医学賞を受賞した生物学者が、堂々、そう断言するのを聞いたこともある(個人的にはショックであった)。
量子力学分野の量子脳理論では、心は脳の量子力学的機能で生じるようだが、これはまだ仮説で、やはり、脳が主体であるのだと思われる。ロジャー・ペンローズのツイスター理論などがある。
新しいところでは、電子が心を持っているので、その総体である人間に心があるのは当然という論もある。数学者の岸根卓郎氏や、物理学者の山田廣成氏らが、そのようなことを言っている。
面白いのが、形態波動エネルギー研究所の足立育朗氏が、超高度生命体から得た情報によれば、魂を構成しているのは、電子なしの原子核、つまり、陽子と中性子であるのだそうだ。

興味があれば、上記を参考に調べていただければと思うが、むしろ重要なことは、心は、精神的にイメージを作るだけでなく、物質世界を作ることである。
もちろん、これはまだ一般的ではないかもしれないが、最先端の科学では、そう考え始めているのではないかと思う。

心が世界を作るということは、かなり昔から賢者達が当然のこととしていた。
現代では、ナポレオン・ヒルが百年近く前から、それを確認済の事実として述べ、彼の論は、主に、事業家の間で実践され、それが成功哲学と呼ばれている。
ヒルの他にも、ジェームズ・アレン、ジョセフ・マーフィー、ラルフ・ウォルドー・トライン、その他、著名な成功哲学の指導者がいるが、彼らの成功哲学は、知っている人は知っているが、関心のない人は、ほとんど知らないといったものだ。
日本でも、明治・大正の時代に、岡田虎二郎が独自に実践的な成功哲学を構築し指導していた。
その中で、虎二郎は、「努力、克己、忍耐は全く不要」と言ったが、このことが、成功哲学を分けるものであると思われる。
つまり、心が世界を作ることは認めながら、行動や努力が必要と考える指導者もいれば、そうでないと言う指導者もいる。
もっと細かく言えば、多大な行動や努力を必要とするというものから、一切の行動や努力は不要というものまである。
そして、つまるところ、努力とは何か、行動とは何か論にまで及んでしまい、ややこしい話になってしまうのだが、もう言ってしまえば、行動、努力は一切不要である。
このことを「基本的に行動や努力は不要」とか「一般的に言う行動や努力は不要」と言った、必要あってのことであろうが、逃げを打った曖昧なことを言う指導者も多い。
だが、そんな訳の分からない言い方を好まないなら、やはり、行動、努力は全く不要である。
「では、ずっと寝ていればいいのか?」といったことを言い出す者は、そもそも、真面目でないのだから、放っておけば良い。
というより、ずっと寝ている方が、よほど、行動、努力であると思える。
喉が渇いた時に水を飲むことは、厳密に言えば行動であるが、努力とは言わないとは思う。しかし、そんな愚にもつかないことを言い出すのは、やはり真面目でないのである。

ところで、多くの成功哲学(潜在意識の法則や引き寄せを含む)の決定的な欠陥が、心が世界を作ると言いながら、心の最大の機能である感情を扱い損ねたことだった。
簡単に言えば、成功法則で最も大切なことは、気分であるということだ。
いや、言われなかった訳でないし、特に、ロンダ・バーンの『ザ・シークレット』では、最重要なこととして述べられているが、この本の読者すら、多くは、それを見逃す。
なぜなら、これまでの世界の権力者達が、庶民の気分というものを徹底的に無視、あるいは、抹殺してきたからである。
それで、一般の人間は、自分の気分を重視することを否定的に捉えるようになってしまったのである。
だが、宗教的なもの、哲学的なもの、科学的なものを含め、心が世界を作ることについて学ぶ場合、気分が一番ということを基本に置かないと何も分からないと思う。
















  
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