心の奥のゴミを掃除し、人間が本来持っている高度な力を取り戻す方法としては、アメリカのヴァーノン・ハワードが正しいことを書いていたが、ほとんどの人にはうまく伝わらない。
だいたいで、こんなふうに書いている。
「心がぐらつくなら、そのままぐらつかせておけ。そうすれば、やがてそれ(心)は抜け落ちる」
彼より他に、正しいことを書いているのを見たことはないが、1つだけおかしなものが存在する。

アメリカの作家、L.ロン.ハバードが書いた、世界で2000万部近く売れたという自己開発書『ダイアネティックス』の手法だ。
ハバードは、サイエントロジーという宗教の開祖で、トム・クルーズやジョン・トラボルタらが熱心な信者であることが知られており、彼らによれば、この宗教はただ神を崇めるものではなく、人間が完全な力を取り戻す技法を含むものらしい。
ただし、その技法は『ダイアネティックス』で公開されている。
ところが、ハバードも、彼のダイアネティックスも、世界的に悪い評判があり、ハバードは人間のクズ、超詐欺師扱いされていることもよくある。フランスでは、ダイアネティックスはカルト指定されているという話もある。
とはいえ、ハバードはかなり成功した作家で、私も彼の作品をいくつか読んだが、非常に面白いし、感動すらしたものだ。
それらの小説の裏表紙等には、スティーヴン・キングやアイザック・アシモフ、その他の大作家が、ハバートを称賛する言葉が書かれているが、まさか嘘ではあるまい(嘘なら、すぐにクレームがつくはず)。

長々とダイアネティックスについて書いたが、何を言いたいかというと、ダイアネティックスは、結果的に、良い成果を得られる可能性が高いのだが、私の個人的見解では、それは、たまたまそうなるのだ。
ダイアネティックスは、簡単に・・・実は言えないが、無理に言えば、「裏の記憶を消すことで、心の奥をクリアにし、本来持っている能力を取り戻す」方法だ。
人間の本来の能力は極めて高く、ダイアネティックスを使えば、IQは打ち上げ花火のように向上する。
なぜ、ハバードがダイアネティックスに取り入れた技法に着目出来たかは不明だが、とにかく、「いい線いってた」。
だが、弊害がとにかく多いと私は思う。
賢く利用出来るなら『ダイアネティックス』を読んでも良いが・・・微妙だ。

そして、ヴァーノン・ハワードと、L.ロン.ハバードという、よく似た名前の2人の手法を合わせて考えると、結局、ハワードのやり方を丁寧に説明すれば良いのだと分かる。
繰り返すと、ハワードの方法は、
「ぐらつく心をぐらつくままにしておけ、そうすればそれは抜け落ちる」
である。
しかし、このままでは上手くいかない。
いやな気分を味わうだけだ。
「考えない」という、肝心な注意が抜けているのだ。
だから、正しくは、
「心がぐらついている時(怒りや憎しみや恐怖を感じている時)、何も考えずに、心をぐらつくままにしておけ」
である。
だが、インドの聖者すら、「常に」自分の心を何も考えずに観察せよと教えたりするが、そんなこと無理に決まっている。
退屈で嫌になってしまうのがオチだ。
あくまで、強い感情が起こった時・・・それは、何かの出来事で起こったり、何かの出来事を思い出すことで起こるのだが、そのような、ハワードが言う「心がぐらついて」いる時でないと駄目なのだ。
そんなぐらつく(動揺する、暴れる)心を、何も考えずにぐらつかせておき、抜け落ちた時、心の奥からゴミが消え、純粋で高度な意識との通路が開くのである。

再度言えば、
「心がぐらついたら、何も考えずに、心をぐらつくだけぐらつかせよ。そうすれば、心は抜け落ちる」
となる。
考えないのだから、それを、頭の中でやってはならない。
心がぐらついている時、頭に血は昇っても、それが原因で頭が痛くなることはない。
痛いのは胸であるはずだ。
だから、意識を胸に集中するのだ。
ある意味、「苦しみを積極的に、ただし、何も考えずに味わう」のである。
それでうまくいく。
くどいが、何も考えずにやることが大切だ。
これを日々練習すれば、あなたは超人に近付くのである。













当ブログ著者、KayのAI書。
数学、プログラミング、難しいAI理論なしで、楽しく学びながら、自分で実用的なAIを作れるようになるために書きました。
自動車の運転が誰でも出来るように、AIは誰でも作れて使えます。
  
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