よく当たる占い師がいる。
では、そんな占い師達が高い予測能力を持っているのかというと、そうではない。
高級占い師達は、「当てる」のではなく「当てさせる」のだ。
例えば、占い師が、「あなたは明日、好きな人と道で偶然に出会うでしょう」と言ったとする。
すると、あなたは、好きな人のことを思い浮かべ、「あの人と道で偶然に出会うだろう」と予想する。
そうしたら、あなたの潜在意識が、好きな人との出会いを実現させてしまうのである。
つまり、良い占い師というのは、相手の潜在意識を操作するのが上手いのだ。
だから、良い占い師に、良い占いをしてもらうと幸運になる。

だが、悪い占いをする占い師もいるかもしれない。
そして、その占い師が、占い師としては優秀なら、悪い占いが当たってしまうのである。

テレビや雑誌などの「今日の占い」というものは、「馬鹿馬鹿しい」と言う人も多いが、決してなくならない。
ある人は、「占いは、当たったと思わせるようなことを言うだけだ」と言うが、それは三流の占いである。
一流の占いは、テレビの占いでも、それを見た人は、自分の潜在意識で占いを実現させてしまうのである。

実際に、良い予測を相手に実現させることに長けている占い師がいて、そんな占い師は政治家や経営者など、責任重き人達に高給で雇われていることも多いのである。

では、良い占い師がいないあなたはどうすれば良いかというと、自分で占えば良い。
コツは「控え目な予想」である。
「今日はうまくいく」では、あまり良くない。
せいぜい、「今日はうまくいく可能性がある」とか「今日はうまくいくんじゃないかな」といったように、控え目に予測するのだ。
難しそうなことなら、「うまくいかないとは限らない」というふうに、「否定の否定で肯定」するのである。
潜在意識は自然な予測を実現するのである。

世界は予測で出来ている。
そこで、意外に恐ろしいのが、AI(人工知能)だ。誤解している人が多いが、AIは「思考する」のではなく「推測する」のである。
しかも、推測の根拠は、原則、人間には分からない。
だが、確かに、実現し易いことを推測する。
その推測に対し、人間が「実現するかもしれない」と思うと、これはもう、高確率で実現する。
AIの本当の脅威は、そんなところかもしれない。

もう一度言うが、世界は予測で出来ている。
人間が予測しないと、世界は存在しない。
「われ思う、ゆえにわれあり」
であると共に、
「われ予測する、ゆえに世界あり」
なのである。













当ブログオーナー、KayのAI書。
(紙の本とKindle版があります。Kindle版は一部カラーです)
ソニーのWindws用無料AIアプリNNCを使い、AIの機械学習・ディープラーニングによる強力な推測能力を使う方法を楽しく説明します。
数学、プログラミングなどは不要です。Excelが少し使えれば良いのです。
本当にAIを作る実用書ですが、実習のテーマには、よく分かるもの、非常に面白いものを選んだつもりです。
AIは、その推測能力によって、自己の能力を拡張する強力な道具です。
このAIを味方にし、楽しい未来を生きましょう。
  
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