インフルエンサー(SNSで影響力のある人)の話は面白いので、目についたら時々発言を見るが、最近、彼らが、「馬鹿を近付けるな」と言うのをよく見るように思う。
なぜ、馬鹿を近付かせてはいけないのかというと、馬鹿は時間を奪うからだ。
確かに、実績を上げる人というのは、馬鹿を無視して決して関わり合いにならないようにしているようだ。
ただ、ここで問題があることが解る。
それは、自分が果たして誰かを馬鹿だと判定できるのかということだ。
人間は、自分を高く評価し、他者を低く評価する。
そして実際、自分はAは馬鹿だと思ったら、Aは自分を馬鹿と思っているものであり、自分もAも自己の判断を疑わないが、どっちが正しいかなんて判らないものだ。
子供の時、「馬鹿って言う者が馬鹿」って、親に一度は言われたかもしれないが、それが、親が子に教える唯一の正しいことかもしれない。
つまり、確実なことは、Aを馬鹿だと思っている自分は馬鹿だということだけだ。
しかし、Aも本当に馬鹿かもしれないし、その馬鹿なAを近付けては、どんな被害を受けるか分からないのも確かなのだ。

ところが、問題は簡単なのだ。
もし、インフルエンサーがこの問題について本でも書いているなら、読む必要はない。それほど簡単だ。たった1つの真理を覚えておけば良い。
それは、「近寄って来る者は全部馬鹿」である。
例えば、最低限の頭脳を持っている女性なら、ナンパしてくる男は決して相手にしない。
近寄って来る時点で、その男は馬鹿だと判るからだ。
付き合うべき相手なら、自然のなりゆきで縁が出来るはずである。
アイドルのオーディションに、付き合いで申込んだ子がアイドルになるという原理も同じだ。
オーディションに申込んでアイドル事務所に近付く子に見込みはないが、別に近付こうという気もないが付き合いで来た子の方が能力がある可能性が高いのである。

ある有名で人気のある経営者の講演会に行った時のことだった。
私もその講演者が好きだったので、前の方の席に座ったが、彼と目が合った時、彼が見下げる・・・とまでは言わないが、醒めた目をしていることに気が付いた。
講演に来る時点で馬鹿なのだし、まして、前の方の席に寄って来るのは馬鹿だと、直感的に解っているのだろう。
彼の目には、「こんなとこに来るんじゃないよ、お馬鹿」という、優しい無関心があった。

優れた経営者は、「一緒にこのプロジェクトをやりましょう」と言って寄って来る者など相手にしない。
そんなのは、とんだ食わせ物だと判っているからだ。
組むべき相手であれば、自然の流れで組む・・・と言うか、組まされるものである。
だから、良いパートナーと巡り会った者は、「不思議な縁だったなあ」と思うのである。

君子の交わりは淡い。
相手が優れた人間だと解っていても、必要がなければ近付かない。
近付く必要がある時は、必然的に近付くのである。
いつもの相手と群れてる者達は、全員馬鹿と言って間違いない。
そして、やたら群れさせる現行の学校は、確実に馬鹿養成機関である。

SMAPの5人(元6人)は、皆優秀なのだから、本来、あまりお互い近寄ってはならなかったのだから、長く一緒にいれば歪みが出るのは当たり前だ。
それで、皆が能力を高めるにつれ、単独行動が多くなり、ついに、どうしても一緒にさせておきたい芸能事務所やファンの力を跳ね返して解散した。
優秀な彼らが、もう自発的に寄り合うことはないし(つまり再結成はあり得ない)、あるとすれば、衰え切った時だろう。
特に優秀な2人は既に完全に単独だが、残りの3人も離れた方が良いだろう。皆、天才だからね。

現在、猛威を振るっている新型コロナウイルスも、そんなことを教えてくれているように思うのだ。
馬鹿になりたくないなら、意味もなく誰かに近寄るな・・・と。
近寄りたくなくても、必要であれば、因縁の力で強制的に結び付けられる。
その時は、賢く、強くなれば、自然に離れられるようになる。
憧れの人物も、一緒になってみれば、案外につまらない相手なのである。
だから、頑張れば、離れることが出来るのである。













ブログオーナーKayのAI書籍(数学講師との共著)。

AIと人間は、どう協力し合うのか?自分の手で、簡単で面白いAIを作ることで、初めてそれが解ります。
その意味で、おこがましいですが、画期的な本と思います。
サポートブログは、「メディアの風」です。
  
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