最近、よく話題にしている、アメリカの作家マイク・ハーナッキー(マイク・ヘルナツキ)の「究極の成功の秘訣」が、実に当を得ていると思うので、少し具体的に考えてみようと思う。
あまり、一般的に大うけするような「成功の秘訣」ではないのだが、結局、うまくいった時というのは、その通りにやったのであると後で分かるのである。
ハーナッキー自身が、作家として成功した後で、作家になれた理由がそれであるだけでなく、自分の人生の中で何度か、奇跡のようにうまくいった時というのは、無自覚にこの法則を使っていたのだと気付いたのである。
子供が、何かを欲しいと思っていて、それを首尾よく手に入れた時も、やはり、それを使っている。
そして、いずれは、このようにやれば、何でもうまくいって当然だと気付くかもしれない。
だが、ほとんどの人は、この法則を使いたがらない。
その理由も、じっくり考えれば、やはり分かることである。

それほど難しくない目標を立てても、それをうまくやれる人とやれない人がいる。
例えば、ExcelのVBAプログラミングを(別にC言語でもPHPでも同じだが)マスターしょうと思いながら、それが出来る人と出来ない人がいる。
その差は、こうなのだ。
マスター出来る人というのは、「必要なことは全部、必ずやる」と決意した人だ。
一方、マスター出来ない人というのは、無意識的な場合もあるが、「時間がかかるならやりたくないな」「あまり面倒なことはしたくないな」と思ってしまうのである。
ところがおかしなことに、「必要なことは必ずやる」と決意した人というのは、何も大したことをせずに覚えてしまうものである。
ただ、そんな人も、後で、「俺は必要だと思ったら、ためらいなく全部やった」と言うが、それは嘘である。
ただし、実際に、本人は、そのつもりだったことは確かなのである。自分がその気だったから、後で、そうしたように錯覚しているのだ。

よく、「本当に好きな人とは結ばれない」と言う人がいる。
これだって、そう言う者は、「本当に好きな人を得るためなら、いかなることもひるまずにやる」という決意を持たなかっただけのことだ。
駄目男というのは、自分には不釣合いな高値の花を好きになって、「あの人が彼女ならいいなあ」とは思っても、「あの人を得るためなら、たとえ火の中の中」と本気で思わない。そう本気で思いさえすれば奇跡が起こるものを。
そして、実際には、火にも水にも飛び込む必要はない。うまくいった人は全員が、自分は飛び込んだ気でいるかもしれないがね。

私は小学校の運動会のかけっこで一番になると決めたことがあった。
ところが、一緒に走るライバルには、学校代表で陸上競技に出る者や、少年野球チームで活躍する有名な子もいた。
それでも、憧れのあの子が見ているので、無謀にも1番と決め、スタートし、奇跡的に2番でゴールに近付いたが、1番の陸上選手の速さは桁違いだ。
ところが、何と、そいつは、ゴール直前で転んで、私が1番だった。
こんなことはよくあった。
セールス未経験で営業部署に入社し、強豪セールスの中で、セールスコンテストで優勝したこともある。
その時も、コンテスト期間最後の日、ほとんど気紛れで、およそ契約が取れそうもないと思っていた見込み客を訪問したところ契約が取れ、「ついでに」と、やはりほとんど見込みのないはずのところにいったら、やっぱりすぐに契約が取れ、有名なセールスマンに僅差で勝ったのだった。
この時も、「優勝するためなら、どんな馬鹿なことでも躊躇なくやる」と決めていたのだと、後で思ったのである。
そして、バラしてはならないかもしれないが、決意は熱くても行動は伴わず、ほとんどサボって喫茶店にいたのである。
その他、良いことも悪いことも、悪魔に魂を売る・・・ようなことは、私の場合は、かえって決意を鈍らせるので考えなかったが、理性や道徳よりも衝動が強く、決意が固まった時は、何でも出来たのである。
ただ、俳優になろうとか、大会社の社長になろうなんて思わなかったし、高校時代まではプロレスラー志望だったが、プロレスラーの自伝を読んだところ、全然、決意が出来なかったので、それにもなれなかったのだろう。
逆に言えばこうである。
「そのために、いかなることでもためらいなくやる決意のないことはやるべからず」
ただ、「冗談の決意」では駄目だ。
決意だけとはいえ、それは本物でなくてはならず、嘘は通用しない。











Kayの本。
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2020年5月11日発売
  
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