催眠療法というものがある。
催眠術で意識を希薄な状態にすることで露出した潜在意識を直接変えてしまおうというものだ。
あまりに危険極まりないので、やめておくべきだ。
それに、もし、そんなものでうまくいくなら、精神的な問題はもっと容易く解決され、皆が楽しく、生き生きとしているはずであるが、そんな話は聴いたことがない。
昔、脳波をアルファー波やシータ波に導いて、意識が薄れた状態で自己暗示をかければ、その暗示の通りの良い効果が現れるという話が流行ったこともあったが、これも、良い効果がなく、それどころか、本人は分からないかもしれないが、実際は悪い効果しかないので、今では全く忘れられてしまった。

自己変革というのは、あくまで自分の意志の力で行わないといけない。
問題は、多くの人が、「短時間で」「無理矢理」やろうとすることだ。
ほとんどいかなることも、「時間をかけ」「自然に」やる必要があるのだ。
イタリアでは、良いサッカー選手になりたければ、子供の時から、なるべく長い時間、サッカーボールに触れることが大切であることが常識だ。
なのに、サッカーを始めたばかりの者が、短期間の特訓で、いきなりうまくなろうとするから挫折するのである。そんなこと、出来るはずがない。
拳銃の名手の話でよく伝わっている話は、その拳銃の名手は、いつも拳銃に触り、拳銃の手入れをし、時には磨き、うっとり眺めたりで、ある意味、不気味であったようだ。
しかしそれは、楽器演奏の名手、優れた野球のピッチャーやバッター、一流プログラマーも同様だ。
魔法使いはカバラー書を、超能力者は霊的な秘法書を常に手元に置いているのである。

コンピュータープログラミングをマスター出来る人は人類の3割で、実際に、使い物になる人は数パーセントらしい。
その理由は簡単で、毎日1時間以上、手元にプログラミングのテキストやプログラミング出来るパソコンを置いている人が3割で、3時間以上なら数パーセントだからである。
私も、プログラミング入門時代は、テキストの表紙を眺めているだけで楽しかったものだ。
1947年のジャック・ウィリアムスンの傑作SF小説『ヒューマノイド』に登場する、若き天才コンピューター技術者アイアンスミスは、元々は、ホウキが主な仕事道具の雑用係であったが、彼は、友達と飲みに行く時でも、テキストを手放さなかった。
著者のジャック・ウィリアムスンは12歳まで学校に行かず、21歳で学校をやめているが、学識高く、後には文学博士号を正当に取得している。
彼は、学ぶ秘訣を知っているのだ。

引き寄せや潜在意識による成功法則も同じで、よく「なぜあなたは成功法則で成功しないのか」などというキャッチコピーで宣伝してる本があるが、なぜと問うなら、答は「時間をかけなかった」それだけである。
斎藤一人さんが「ツイてる」と千回言えばツクということを本に書いておられたが、千回では全然少ない。バットを千回振っただけで一流バッターになった選手はいない。
力まなくていいから、出来るだけ多く、長い期間やれば、少しずつ、そして、やがて大きな成果を得るだろう。











  
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