体力の大切さは分かっているかもしれないが、想像している以上に重要である。
某有名IT企業の創業者は、自分が引きこもり大王で、あまり動かないのだが、それでも、身体を鍛えておけと、切々とブログに書かれていた。
チャンスが来ても、体力がなければ、それを生かせないことも指摘していた。
ところが、面白いのは、彼が身体を動かすことが出来たのは、家が2階建てで、階段の上り下りが出来たからだと言う。その程度のことが良い運動になるのだ。
それを見て私も、2階に用がある時は、「別に後でいいけど」と思っても、面倒臭がらずに積極的に2階に上がることにしているし、一度に沢山の荷物を2階に運ぶのではなく、2度、3度に分けることで、2階に上がる回数を増やした。
もろにトレーニングとして2階への上がり下りをするのは不自然で、続かないだろうと思う。
また、家の中で、用があれば、やはり面倒臭がらずに立ってそれを行うことである。
昔から、尻の軽い女房・・・つまり、小まめに動く奥さんが称賛されていたが、そんな奥さんは、体力があるし、自然にダイエットされる素晴らしい「俺の嫁」であるのだろう。だが、旦那の方も、でんと座っているだけでは駄目で、動く時には動かないといけない。
イギリス特殊部隊の訓練に関わる本で見たが、家の中でも、いつも座ったり、寝転んだりせず、なるべく立っていることが良い運動になるのだと書かれていた。
今は、十代も含む若い男が、電車の中で、ひどく座りたがって、無理やり座席を奪うのもよく見るが、みっともないだけでなく、身体を鍛える機会も失っているのである。
私など、二十歳くらいの頃は、電車が空いていても、恥ずかしくて座れなかったものであるが・・・

スポーツのトレーニングのような厳しい・・・多くの場合は「身体に悪い」運動をしなくても、日常で「身体に良い」運動が十分に出来るのである。
デスクワークをしていても、20~30分に一度くらいは、単に背中を伸ばすだけでなく、立ち上がって背伸びをすべきである。特に、両手を高く上げる動作は非常に身体に良い。

そして、家の中で決まった時間に、軽い運動をすると、身体の調子がますます良くなり、仕事や勉強も出来るようになる。
私の場合、腕振り運動と四股(大東流合気柔術式)をやっているが、これらは、身体に良いレベルのことではなく、身体の根源の力、さらには、無意識の力まで引き出す可能性があるものだ。長く続けると、神秘力を得ることも十分に可能と思う。
腕立て伏せやスクワットも、無理な回数をするのではなく、楽に出来る範囲で良いから、1日に何度もやり、そして、何より、毎日欠かさずやらないと意味がない。
腕立て伏せも、一度に百回や二百回なら、毎日やると腕や肩を壊す恐れがあるが(私は壊した)、楽に出来る範囲であれば大丈夫だし、百回出来る人でも、7~10回程度を、じっくり時間をかけ、1日に何度もやると、一度にセカセカ百回やるより身体の機能が向上する。
以前、テレビで見たが、ヨーロッパで活躍する、あるサッカー選手が、腹筋運動が好きだと言うので、司会者が「何回くらいやります?」と尋ねると、視聴者は、どこかの芸能人のように、千回とか、それ以上の答を期待したと思うが、彼は「20回」と答えていた。腹筋運動は、腰を痛めるリスクもあるが、20回程度なら、注意深くやれば大丈夫である。ただし、やはりセカセカやると、その程度でも故障の原因になるかもしれない。

しかし、何と言っても、運動の王様は歩くことである。
ことさらウォーキングなどと言って、いきり立ってセカセカ歩く必要はない。
スマホを見ながらノロノロ歩く者達の身体は、若くてもボロボロで、男も女も魅力ゼロであるが、無理に速足で歩かなくても、姿勢よく軽やかに歩けば、最上の運動になる。
私の場合、理想のスタイルを持っている初音ミクさんになったつもりで歩いているので、ますます、あの軽やかさに近付いているのである。








  
このエントリーをはてなブックマークに追加   
人気ランキング参加中です 人気blogランキングへ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 人生・成功哲学へ