著名な音楽家が菜食主義にしたところ、闘争意欲がなくなったことに気付き、肉食をするよう戻したという話がある。
音楽も、趣味でなく、プロとして責任を持ってやるには闘争心も必要ということと思う。
そして、生きるために何かをやるには、それなりの闘争心が必要だろう。
別に、肉食だけが闘争心を高める方法ではないが、肉を食べるということは、根本的には、獲物を狩るという本能を刺激し、闘争心を高めるのではないかと思う。
闘争心を、もっと穏かに言えば、「やる気」とでもなろうが、やる気というのはやはり、何かと戦う意欲から起こるのではないだろうか。

社長や凶悪犯罪者には、呼吸や心拍数が少ない人が多いという調査結果があるらしい。
これは、理屈で理解出来る。
心拍数が少ないと、なかなかドキドキしないので、普通の人が恐れるようなことを実行し易いのである。
経営が賭けであると言うのではないが、やはり、リクスを背負う勇気のようなものが必要な局面があるはずだ。そんな時、すぐにドキドキする人は、なかなか大胆に踏み出せないはずだ。
よく、「最初の一歩を踏み出そう!」なんて言われるが、小心者にはそれが出来ない。そして、小心者というのは、心拍数が高く、すぐにドキドキする者なのである。
凶悪犯罪者の場合は、悪い意味で、出してはいけない一歩を踏み出してしまうのだ。
人間は、特に若い間はドキドキを求めるものだが、心拍数が少ないと、なかなかドキドキ出来ないので、楽しむために過激なことをやりたがるのだが、他に適当な手段がなければ、安易に、かなりドキドキさせてくれる凶悪犯罪に走るのである。

結論としては、こう言えると思う。
人間は、心肺機能を高めると共に適度な闘争心を持たなければならない。
ただし、その闘争本能を、良い方向に導かなければならない。

経営者や政治家、あるいは、芸術家と言っても「売れる」作品を量産するには、高い闘争心が必要で、しかも、それを制御出来なければならない。
ピカソは、毎日何枚も描くほどの多作な画家だったが、「芸術家は60代が青春」と言って、実際、60歳を過ぎても、若い女の子(10代もいた)と次々付き合うくらいだから、大変な闘争心もあったに違いないが、そのエネルギーを創作活動に向けることが出来た。でないと、ひょっとしたら、凶悪犯罪者になっていたかもしれない。
岡本太郎は「芸術は爆発だ」と言ったが、爆発には、闘争心が必要で、「良い爆発」をするためには、方向性が必要だ。

心肺機能を高めるためには、走ることはもちろん有効だが、軽い負荷の運動を長時間やれば十分だ。
例えば、よく歩けば良い。
スクワットでも、余計な負荷をかけず、それも、ハーフスクワットで回数を増やした方が良い。
腿上げなど、軽い負荷の運動(最初はキツいかもしれないが)を、やはり回数多くやれば良い。
そして、そういった、軽い負荷ながら筋肉を適度に使うと、闘争本能を高めるホルモンが出るし、減量効果も高い。
プロレスのジャイアント馬場さんが、209cmの巨体でドロップキック(飛び蹴り)をきれいに見せるために10kg減量した時、腿上げやハーフスクワットをガンガンやったという話が本に書かれていて興味深い。
腕振り運動のような、1回1回は負荷の少ない運動も、それなりに鋭くやれば、適度に筋肉を鍛え、心肺機能も高める。
気功やヨガの達人の中には、腕降り運動を毎日数千回行う人もいるらしいが、納得出来るのである。

私は、昨年の6月から、大東流合気柔術式の四股踏みを始め、初めの頃は1日300回、やがて、500回、そして、昨年11月からは、1日1000回以上を欠かさないが、それほどキツい運動でないので、徐々に回数を増やすようにすれば、気持ちも良いので続け易いし、その効果は驚くべきものだった。
大東流合気柔術では、この訓練を公開していないように思うが、それは残念なことと思う。
下にご紹介する『大東流合気武術 佐川幸義 神業の合気』に、やり方が写真入りで載っているので、参考にしていただければと思う。
私は、腕振り運動も、毎日千回以上行っているが、腕振り運動に関しては、『気功革命』や、その他の本を参考にして、やや独自のやり方になった。機会があれば説明する。








  
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