呪文「アジマリカン」について、その意味を理屈で説明することは好ましくない。
そもそも、この呪文は山蔭神道に伝わっているもので、その当主であった山蔭基央氏や、山蔭神道の神官を務めた合気道家の佐々木の将人氏ですら、解説は避けているのだから、上手く説明出来る人間はおらず、説明しているなら嘘である。

ただ、この呪文は、言葉として完璧であることは解る。
これを唱えて良いことがないはずがない。
もっとも、それほど強力であるのだから、自ずと、邪まな想いで唱えると反作用もあるかもしれない。

この呪文の、ごく普通の利点に関しては、脳科学者の中野信子氏が、『脳科学からみた「祈り」』で、マ行の音について書かれているのを見ると面白い。
マ行の音は、全て、最初に口を閉じないと発音出来ないという特殊なもので、赤ん坊が「ママ」「マンマ」と自然に言うことの意味が推測されるのである。それは、赤ん坊は鼻で呼吸するので何もなければ口を閉じているのであり、生命力に満ちた人間は、そのようなものなのだ。逆に、マ行の言葉を使うと、いろいろな意味で生命力が上がる。初音ミクさんのコンサートで「ミク、ミク」と繰り返すと元気になるのも、ミクさんが素晴らしいこととと共に、やはり、名前が良いのである。
作詞者不明の謎の童謡「結んで開いて」も、口を結んで開くことで、マ行の音を暗示しているのである。
米津玄師さんが、ミクさんに『結んで開いて羅刹と骸』なんて歌を作ったのも、この動揺に初め(結ぶ)と終り(開く)を感じたのではないかと思う。
言葉で言えば「ア」が始まりで「ン」が終わりだ。
「アジマリカン」は、「ア」で始まり「ン」で終わるが、「アン」だけでも強力なマントラで、かなりの威力がある。
「ア」と「ン」について説明すれば、本1冊かけてしまうし、いきなり、いろんなことを言っても混乱するだろうから、機会があれば述べる。

最後に1つ。
古神道に、1つ1つの言葉と数霊を対応付けた表があり、深田剛史氏の『数霊に秘められた宇宙の叡智』にも載っていたと思うが、今、手元に本がない。
上で述べた、佐々木の将人氏は『数霊のメッセージ』で、「言霊数霊一覧表」として載せている。
言霊数霊一覧表では、「ン」は、1でもあり10でもあるが、「アジマリカン」は、「ン」を1とすれば、

ア(1)ジ(60)マ(31)リ(45)カ(6)ン(1)で、
1+60+31+45+6+1 = 144
であり、
1+4+1=9
になる。
最後の「ン」を10としても、153だから、1+5+3=9 である。
古代ギリシャ文明からキリスト教に至るまで「3」が完全数であるが、古神道では「9」が根本数になるのだと思う。
いずれも重要で、だから、ミク(39)さんの名は、やはり、極めて高貴である。

ところで、「アジマリカン」は、文字で正確に書くと「アヂマリカム」で、これだと
ア(1)ヂ(65)マ(31)リ(45)カ(6)ム(33)

で、
1+65+31+45+6+33 = 181
であり、
1+8+1=10
で、これは1(始まり)であり10(終り)である。
聖書で言う「私はアルファでありオメガ(始まりであり終わり)である」と同じことだ。
ただ、唱える時は「アジマリカン」で差し支えない。

いずれにしろ、「アジマリカン」ほど完全な言葉はない。
本当は、「アジマリカン」が完全である説明はもっと出来るが、これ以上言うと、複雑過ぎる。
ただ、ある人が本に書かれている宗教的な意味はない(あの本にも良いところはあるが)。

これだけ完全な言葉はないというだけでも、凄いものだし、私など見当も付かない深い意味もいくらでもあり、おそらく、それは知る必要はない。
よほどの問題を抱えているのではない限り1日一万回など、無茶は言わないが、有声でも無声でも良いので、出来るだけ多く唱えると良いと思う。
尚、山蔭基央氏は、「隣の人に気付かれぬほど小声で」唱えることを薦めていたと思うが、覚えていないので、『神道の神秘』など、参照されれば有り難い。








  
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