昨日、このブログで、人間を4タイプに分けた。
優れた順番に並べると、次のようになる。
(1)ぼーっとした、変わり者
(2)ぼーっとした、まともな者
(3)意識的な、まともな者
(4)意識的な、変わり者

この中で、世の中にいては困るのが、(4)の「意識的な、変わり者」で、計画的に悪いことをしたり、偏屈で孤立したり、自分の世界に逃避して引きこもって孤独死する。

ところで、人間の分類を軍隊でも行っていたというのを、経営コンサルタントで船井総研創業者の船井幸雄氏の本で見たことがある。
軍隊で、高い地位につけるべき順番で言うと、
(1)頭が良い、怠け者
(2)頭が良い、働き者
(3)頭が悪い、怠け者
(4)頭が悪い、働き者
で、軍隊では、頭が良いことが最も重視され、その中でも怠け者がトップに相応しい。
軍隊とは、有能さを切実に必要とする場所であり、純粋に人間の力を追求した結果がこれであるのだと思う。

尚、軍隊で決して雇ってはならないのは、(4)の、頭が悪い働き者である。
味方に向かって鉄砲を撃つような者だからだ。

だが、この軍隊の区分は、本当は間違っている。
と言うのは、頭の良い人間なんていないし、人間は皆怠け者だからだ。
けれども、一応、上のように分類すると無難なのだろう。本当のところは、次のようになる。
まず、本当の頭が良い、悪いの分類とは、
・本当に頭が良い者は、人間の知性の限界を知っていて、難しいことは自分で判断しようとしない。よって、ぼーっとしている。
・本当は頭が悪い者は、自分の頭が良いと思っているで、難しいことでも自分で判断しようとし、意識的である。
である。
そして、世間で言われる、怠け者や働き者というのは、単に、
・まともな人間のやることは、まともな人間に理解出来る。よって、大多数のまともな人間によって「働き者」と認識される。
・変わり者のやることは、まともな人間には理解出来ない。よって、大多数のまともな人間によって「怠け者」と認識される。
というものなのである。
会社の中でだって、本当に優秀な者のやることは、馬鹿な幹部には全く分からないので「あいつは何もしていない」と言われるものなのである。

よって、やはり人間は、優れた順に、
(1)ぼーっとした、変わり者
(2)ぼーっとした、まともな者
(3)意識的な、まともな者
(4)意識的な、変わり者
と分類すれば良いのである。
そして、人口で言えば(3)が圧倒的なので、人間の世界に争いは絶えず、戦争が起こるのである。
アインシュタインは、彼が最も賢いと思うジクムント・フロイトに、「どうすれば戦争をなくすことが出来るか?」と尋ねたが、フロイトは、「その方法はない」とし、「あえて言えば」として、役にも立たない難しいことを言った。
アインシュタインは、若い頃こそ優秀だったが、中年以降はそうではなかった。
フロイトもそうだ。
戦争をなくすには、上に述べたような意味で、正しくぼーっとすれば良いのである。
そのことを言ったのが荘子である。








  
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