ひろさちやさんという仏教学者(現在の著書での肩書は「仏教評論家」となっているのをよく見る)の、400冊以上という著書のどれかで、こんな話を見た覚えがある。
ひろさんが70歳過ぎの頃のことだと思うが、どこかの大学から教授就任の誘いがあったという。
講義を持つのは週2日ほどで、それで年間一千万円を超える契約だという(このあたりの記憶は定かでないが、とにかくかなりの好条件ということだ)。
それで、家族とよく相談し、お寺にもお参りに行ったのだったか・・・結局は、断ったらしい。
よく覚えていないが、断った理由が、仏教的無欲とか、それに近かったのかなあと思うが、全然覚えていない。
なぜなら、断った理由は、既に400冊以上の著書から、長年に渡り印税がザクザク入り、それでいて、投資で資産をスった訳でも、起業で借金を抱えている訳でもなく、お金がいっぱいあるからだろう。
つまり、そこを最初に言わないのはフェアではないし、実際は、それ以外にさほどの理由はないと思う。印象に残ることなら大抵は覚えている私がさっぱり覚えていないのだから、本に書かれていた断った理由は嘘っぽい。
別にひろさんに難癖をつけたいのではなく、そんなに沢山本を書き、多くがベストセラーになっているひろさんは、やはり大したものであると思うのである。
そして、私は覚えていないが、その大学の教授就任を断った理由も、ひろさんにとっては概ね気持ちの良いものだったのだろう。

私は、長年、ひろさんの著作を読んでいて、(あとがきなどで何十回も見て)彼の経歴はWikipediaを見るまでもなく分かるが、東大、東大大学院を卒業して気象大学に入り、教授を務めたはずだ。
しかし、著書執筆が忙しくなったので、大学を退官したのだと思う。気象大学を辞めたのが1985年。35年近くも前の話だ。
私の知る限り、ひろさんは、著作の中で謙遜を忘れず、かなり自分をこき下ろすことも珍しくはない。
著書の裏表紙とかで、有名人が推薦の言葉を書くことがあるが、岡田斗司夫さんが岸田秀さんのある本で、岡田さんが岸田さんの本を全部読んでいると書いてあったが、ひろさんについては、渡部昇一さんが、ひろさんの本を全部読んでいると述べられていた(随分前の本だが)。
冗談でも(冗談ではないだろうが)、あの渡部昇一さんが、著作を全部読んでいるというのだから、やはりひろさんは凄い人なのだろう。

もちろん、東大出ようがさっぱりな人はいくらでもいるし、中学しか(あるいは小学校しか)出ていなくても(さらには小学校中退以下でも)成功している人もいる。
成功とまではいかなくても、お金に困らないくらいは社会に適応すべきであると思う。
政府が「老後は2千万円必要と言ったら(実際言ったのは麻生さんだろうが)、「2千万円程度で何騒いでんだ?」と言うくらいでありたい。

でも、世の中に沢山ある、潜在意識の法則や、引き寄せの法則の本によれば、そんなこと、いとも容易いはずだ。
だから、それらの本に書かれていることを実践すれば良いのである。
しかし、うまくいかないという人が多い・・・いや、圧倒的だ。
だが、本気で熱心に読んだ人は、やっぱりうまくいっているのだ。
要は、そんな人達には、本気になる要因があったのだ。
それこそ、落ちるところまで落ちたとかね。
けれども、別に、落ちる必要はない。単に、熱心に読めば良いのである。
仏教なんて、バリエーションがいろいろあるようで、それらの教えの底に1本の純粋な法則が潜んでいる。
ひろさんは、真面目に仏教をやることで(彼は寺の息子ではなく、宗教の専門家には抵抗があるらしい)、それを自然に身に付けたのだと私は思う。
ちなみに、私がひろさんの本で最も良いと思うのは、『空海入門』(1984)である。かなりの成功法則が述べられていると思う。











  
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