一度聴いて、それをずっと覚えているなら、それは真理かもしれない。
単に、ちょっと印象が良いだけの格好良い言葉であれば、いつまで覚えているものではない。
私は子供の時、外国のテレビドラマで聞いたこんなセリフを覚えている。
「爆発現場に近ければ近いほど、生き残れるそうだ」
「祖父が言ってたよ。攻撃こそ最大の防御なり。最大の攻撃は無抵抗なり。つまり、何もしないのが一番強いんだ」
確かに真理である。

武内直子さんが23歳の時に書き始めた歴史的な漫画『美少女戦士セーラームーン』で、芳しくない戦況の中、セーラームーンこと月野うさぎの未来夫であるタキシード仮面こと地場衛(ちばまもる)が言う。
「俺達は俺達の出来ることをしよう」
私は、兵法なんて、この一言に尽きると思う。
アニメでも、衛の「俺達に出来ることをするんだ」という言葉があったように覚えている。
『ウルトラマンティガ』で、自分の正体がティガだとレナに知られてしまったダイゴが言った言葉が、
「僕は人間だから、自分に出来ることをする」
だった。

『ローム太霊講和集』(霞ヶ関書房)の中で、古代の霊ロームが、こんなことを言う。
「俺は天下国家のことしか考えていないと言っても、自分のことも満足に出来ない者には何も出来ない」
天下のことは神にまかせておけば良い。
自分のやるべきことをやっていれば、天下などの大きなことで必要なら神が使ってくれるだろう。
斎藤一人さんが著書の中で、「学生なら一生懸命勉強する人、戦争中なら一生懸命戦争する人が神様は好きなのだ」と書かれていたが、それは確かにそうかもしれない。
しかし、実際上、今所属している学校や会社が本当に嫌な場合もあるだろう。
これについては、加藤諦三さんが『大学で何を学ぶか』の中で、ある大学の先生のことを紹介しておられる。その先生は、
「私の講義が嫌なら来なくていいから、代わりに自分のためになることをしなさい」
と言ったらしい。さすがだ。これでこそ教育者である。
加藤さんも、「他の大学でも、聞きたい講義があれば、勝手に聞きにいけば良い」と述べておられた。
ただし、それは何十年も前の話で、今の大学で、そんなことは出来ない。
それが分かったので、私は大学をさっさと辞めたのである。
今行っている学校や会社が嫌なら、やはり、自分に出来ることをすれば良い。
今の時代、どうやっても勉強も出来るし、副業にも励めるではないか?








  
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