今朝も書いたが、人生のあらゆることに対し、切り札(一撃必殺の効果を持つ得意技)は、本当に大切で、それについて、もう少し書きたい。
切り札を選ぶのに重要なことは、汎用型ではなく特化型が良いということだ。
例えば、今朝の例で言えば、ルー・テーズ(史上最高のプロレスラー)の切り札は「関節技」といった広範囲のものではなく、さらに、「腕攻め」ですらなく、「ダブル・リストロック」という1つの技であったことだ。
プログラミングで言えば、マーク・ザッカーバーグは、沢山のプログラミング言語が得意だったのではなく、PHPという1つのプログラミング言語で絶対的な自信を持っていたのだ。
企業のプログラマーは、沢山のプログラミング言語が出来たら、会社には重宝されるが、まさにそれは、「都合の良いプログラマー」であり、私の経験から言うと、沢山のプログラミング言語が出来る者には大した腕前の者は少なく(いないことはないが)、COBOLとかBASICとか、多少時代遅れな言語であってすら、その1つを徹底的に使いこなしている者が優秀だった。
野球のピッチャーでも、やたら球種が多い投手より、フォークならフォーク、スライダーならスライダーを磨き抜いた投手の方が良いように思う。
ただし、そのフォークなりスライダーに、自分で絶対の自信を持っていることが必要だ。
野手でも、バントを磨き抜いて超一流になった選手もいる。
歯科医でも、特定の技術でずば抜けている医師が驚くほどの収入を得ているという話がある。
アインシュタインが数学者でなく物理学者になった理由は、数学は一分野でも人生を使い潰すと思ったからだそうだが、優秀な数学者は、その一分野で秀でているのだ。

けれども、何か特定の1つを磨き抜けば、あらゆることに通じる極意が分かるので、結局は広い範囲で優秀になり、幅広く活躍する場合が多い。
上に挙げたザッカーバーグがそうだし、ビル・ゲイツもBASICを特に得意とすることで、IT世界の全ての法則を理解出来たのだ。
楽器演奏でも、何か1つの楽器、さらに、その1つの楽器の中でも得意な曲の分野を磨き抜いてこそ、ソロの超一流の演奏家になれるのだと思う。

プログラミング言語の勉強を始めると、「沢山の言語が出来ないと仕事が得られない」なんて言われるかもしれない。確かに、安い仕事、面白くない仕事ならそうである。
Pythonばかりやっていると、「Python以外の仕事しかなかったらどうする?」とか言われるが、どうもしなくて良い。
Pythonの最高の腕があれば、良い仕事の方からやって来るのである。
超一流と言わないまでも、沢山の言語をいい加減に出来るくらいなら、1つを磨き抜いた方が良い。
そうしていると、経験上、なぜかは分からないが、自分が磨いたプログラミング言語を使う面白い仕事が、素晴らしいタイミングでやって来るのである。

ExcelとVBAが達人的に出来れば、他は大したことが出来なくても、悠々としていられるようになるだろう。
昔、会社の若い後輩が、「僕は、たとえ一太郎(昔、人気があったワープロソフト)でもExcelでも、それ1つなら何でも知っているようになりたい」と言ったのを、なぜか鮮明に覚えていたが、彼の言うことはちょっと極端かもしれないが、基本的にはそれが良いアイデアであるからだろう。彼は、結局、器用貧乏で駄目になってしまったが。
1つにこだわれ。
徹底的に掘り下げろ。
磨きに磨け。
それを1日中やれ。
ただし、受容性は失わないように。他の人にとっては、他のものが良いのだから。
また、今、良いと思わないものが、明日はあなたを飛躍させる最高の切り札になるかもしれない。
そして、広い柔軟な心が、1つの必殺技をより高度なものにするのである。








  
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